山は広いな大きいな2

前回からのつづきです。またどうしてもはずせない用事がつづき更新がとどこおって、ずいぶんと間があいてしまいましたが、再開です。

そもそも山は古代からパワーの源と考えられてきましたし、神聖なものでもありました。神の山、神体山のほかの普通の山(普通の山というのも言い方は変かもしれませんが)も同様に神様のパワーは山盛りです。

日本でまだ文字もなにもないその頃から山はすべての根源的なものでした。
狩猟のころは山で食べ物を得ていましたし、農耕がはじまっても山から流れる水のおかげで田畑がつくれます。農耕のサイクル(もともとの)は春に田植えなど作業をはじめ夏に成長し、秋に収穫します。冬は収穫がおわりなにもなくなりますが、また次の春になると新しい作物が育ち秋に収穫ができます。

小さな小さな種が大きく成長する、作物に実がなるというのは神様の力がはたらいているからだ、と考えていましたから春になると山から作物を成長させる力をあたえてくれる神様が田畑におりてきてくださり、秋に収穫がすむとまた山にかえってゆかれる、そんなサイクルができていました。
なぜ神様がおりてくるのが山からなのかは、たぶん人が生きるために必要だったものを山から得ていたからでしょう。農耕に必要な水も、食べ物も、家を建てるのに必要な材木も、燃料としてつかう木枝や草も山からです。

お盆には御先祖様がやってきて、おわると帰っていくのも、御先祖様は山からやってきて山へ帰っていきます。お盆というと仏教のこととだけと思われていますが、もともと仏教にはそのような教えはありません。日本にあった先祖を祀る習慣が取り入れられたものです。なぜ山なのかは先ほどと同じ。山が命の根源だったから。

春になると神様がどこかからやってきて、どこかへかえっていくというこのようなスタイルは日本では多くみられます。
お正月には各家に年神様がやってきてくださいます。お正月がおめでたいのは自分の家に神様がやってきてくれるからで、お正月に飾る鏡もちはやってきてくれる神様へのお供えであり依り代です(神様がしばらくとどまるところ)。

家を新しく建てるならばその場所に神様をお呼びしてお祭りをおこない、家を建てることを奉告し、工事の安全無事を願います。そしてお祭りが終わったらまた神様は帰っていかれます。


神様がやって来たり帰ったりするというのはどういうことか。
神様とは姿形のあるものでなく、この世の中に満ち溢れる力、エネルギーそのものです。それそのものには形のない流動的なものだから神様の力、エネルギーを受ける受け皿があれば、そこに来て頂くことができます。その力の大きさも用意することができる受け皿が大きければ得られる力もいくらでも大きいものですし、受け皿が小さければチャージできる力はその受け皿に入るだけの量です。


この世の中に満ち溢れる様々な力とは我々のもつ生命もそうです。植物のタネを植えたら春になると芽がでて成長し大きな木になる。1センチもない小さなタネが10メートルを超える大きな木になるなんてどれだけの力が作用しているのか。他の動物も人間ももちろんそうで同じように神の力を自分の内にもっています。


動物や植物など生命をもたない石や鉄、水など物質も同じように内に神の力をもっています。道に転がっている石ころ、その石ころがいまそこに存在しているということはなんだか当たり前のように思ってしまいますがそれって大変なことです。
道に転がっているその石ころも、その石がうまれる前の「無」の状態と今そこに石が存在する「有」とは天と地ほどの違いがあります。ものが存在しているということはそこにエネルギーが働いているっていうことです。
私たちが生きていること、風が吹いていること、花が咲くこと、鳥が鳴いていること、石があること、水が湧き出すこと、波が寄せては返すこと、雨がふること、これらみんな神様です。
神様が別にいてこれらをしているのではなく、これらが神様そのものです。


はじめの話しに戻って、山は神様の力が山盛りだというのはたくさんの木があり、たくさんの生き物がおり、水が湧き出て、大きな石や岩がある。
山には200年300年をらくらく超えている木々がたくさんあります。私たち人間の生きる10倍20倍の時間を生きる生命力です。その生命力は膨大なものです。
人間の何倍もある大きな石も岩もそれのもつエネルギー、その石がうまれた遥か昔から今にいたるまで存在し続けている力は膨大です。
山にはそんな途方もないエネルギーが凝縮されているっていうわけです。

冒頭の山登りをしてパワーをいっぱいもらってきましたとは、自分の中にも神の力が少しだけあるわけですが、それが山にある同じ神の力にふれて活性化したり増えたりしたってことですね。山を自分の足でのぼる道中というのはそういうエネルギーの充満している場で呼吸をし、ながい時間すごすわけですから。そりゃパワーもいっぱいもらえますてことですよねぇ。

と先日山登りをしながら肌でそれを感じておりました。


次回の更新でこの山のパワーのことちょっと補足してみます

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コメント

この記事を読んで、白山に行きたくなりました。
幼い時から山を見て育っているので、山が見えない所はどうも・・・切ないです。
白山は、小さい時から行くたびに、胸がぱぁぁ~と開く感じがして、時々無性に行きたくなります。

今日の夕方4時頃に、神主さまの神社にお邪魔したんですよ☆
お電話中だったのと友人を待たせていたので、すぐに帰りました。
また、近々京都に行く予定があるので、寄れたら寄ります。

2012/04/09 (Mon) 00:42 | キノコ #- | URL | 編集

山は恵み(食糧や建材)を与える反面、破壊(山津波など)ももたらすため
山の神様は女性とされてますね

女人禁足は女神が嫉妬して山が荒れるのを防ぐため…と読みました

今でも女人禁足の山は多いですね

今年のゴールデンウイークはまた立山と黒部峡谷に行きます

去年は岐阜県側から白山

来年は四国の剣山に行く予定してます

大山、氷ノ山、大台ヶ原はよく行ってます


ところで…昨日はありがとう御座いました
場所が解らず、商店街の人にお世話になった上
神主さんに帰り道を教えて頂きました


彼女が大切に本をしまいながら
「字、綺麗やん」と言ってましたよ


またお邪魔します(-^〇^-)

2012/04/09 (Mon) 11:30 | マガミ #- | URL | 編集
我が六甲山

確かに…ありがたみが薄い山ですが、毎年キャンプに行ったり、遠足に行ったりしてると、私だけじゃなく、子どもたちも元気を貰ってますね!

カントリーハウスで、お弁当を広げてると必ず気の弱い子どものところに羊が近づいて、子どもが逃げ回ってます!
これも…山の恵み…ですね!

六甲山牧場の牛乳は
美味しいですよ!神主さんも機会があれば、ご賞味あれ!

2012/04/09 (Mon) 12:27 | 見古都 #- | URL | 編集

神主様、お久しぶりです♪(○・▽・○)

山登りをなさったんですね。

私も昨年十月に、初めて雪山をのぼりましたよ。
普段いかにまったいらな所しか歩いていないのかを思い知りました。
歩くときは滑らないように足元ばかりを見て歩かなくてはならず、
登ってる自分に嫌気がさしていたものですが、
ひと度お休みして顔を上げると、素晴らしい光景が待っています。
登らなくていいから、ずっとここで眺めを堪能していたいなぁと
呑気なことを考えているのは私だけのようで、
下から続々と登山者たちがやってくるものですから、
これが人間の本能と言うものかしら・・・と不思議に思いながら下山しました。

山のパワーは凄いですよね!

北海道はまだお山に雪が被っていて昇れませんが、
神主様のブログ拝見して、ソロソロだな♪と胸を膨らませました。


2012/04/10 (Tue) 09:31 | かんち #- | URL | 編集
あぁあ~!!

前回のニックネームは、ついうっかり間違えたんですー!!たまに他の方のブログのコメントに使ってるもので…。その方の後に神主さまのところに来たので、つい…。ややこしくして申し訳ありません。


高い山に囲まれたところに住む私。台風が来て雨が降っても、風に悩まされたことはあまりないです。山に守っていただいてる=神様に守っていただいてるってことなのかな、と思いました。

2012/04/11 (Wed) 23:56 | 齊(イツキ) #- | URL | 編集
キノコさま

いいですね。人それぞれそういう場所はあるんだと思います。

おや、お越しになっていたのですか。それは知りませんでした。
電話中・・・
たしかに電話がじゃんじゃんでしたので、そのときだったのですね
その日は他にもブログを見てます、という方や、本を読みました、という方も来てくださいました
もしかして境内でお会いされたかも?

2012/04/13 (Fri) 16:15 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
マガミさま

山が女神さまで女性に嫉妬するというはなしはよくありますね。昔の民間でのいまでいうところの都市伝説みたいなものですね

やはり。少し前におこしになるとおっしゃってましたし、マガミさまかなとはチラと思ったのですが、間違えてたらなんなんでいいませんでした。
ただ、神社にふさわしくない格好をした二人連れとおっしゃってたので、マガミさまは神社に不似合いな格好の人だとの意識があったのですが普通の格好をしたおふたりだったので、それも違う人か?と思った理由でした。
不似合いな格好の人・・水着だとか、着ぐるみとか、金ピカとか、そういうのかと(笑)




2012/04/13 (Fri) 16:22 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
見古都さま

まぁ当たり前にありすぎて「ありがたみ」がわからないんでしょうね多分。そういうのはあると思います。
かくいう私も神社の中。境内というのが当たり前すぎて、ありがたみという意味ではマヒしている気がしますよ。
それはこの前ご覧になったうちの甥っ子も同じだと。お祭りしているときに御本殿まで走ってきたりしますしね(笑)

2012/04/13 (Fri) 16:25 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
かんちさま

こんにちは。おひさしぶりです。
雪山をのぼるてすごいことでないですか?ちょっとどれほどのものか想像つかないですね。
人間の本能なんでしょうかね。しかし雪山でも相当のパワーをいただけることでしょう(わたし雪山をしらないので想像)。
まぁ山だけでなく海でもなんでも自然のもつ力はほんとすごいものです。

2012/04/13 (Fri) 16:28 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
齋さま

はは(*^ー゜)なるほど。間違いでしたか
先日のぼった山でも、山のお寺には樹齢800年の杉があり、その大きさは本当にすごく、大きさはうちの神社のエノキよりもひとまわり以上大きかったように思います。
その木があって台風や風でお寺の被害はないようです。その木が守ってくれているそうです。

2012/04/13 (Fri) 16:30 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集

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