みまつがい

人間には誰でも間違いがあります。
書き間違いもありますし、言い間違いもありますが今日は見まつがいの話しです。

先日もブログで書いていますが、5年間かけておこなっていた境内の改修がようやく一段落しました。多くの方にお世話になり、協賛してもらってのことですし、一応の一区切りがついたということですので、御礼、ご挨拶にまわっています。
もちろん私が全てのところへ直接御礼に伺えればそれが一番よいのですが、小さな神社のことですがそれでも今回もお世話くださった方々は300人くらいおられます。すべてのお宅へ伺うのはちょっと無理ですし遠方の方もおられますから、私が行くほかにも他の人に頼んだり、御礼状等を郵送したりということになります。

で私が記念品等を持って御礼にうかがった先で、見まつがいが発生しました。
うかがった先のお宅でピンポンを押して、待つこと数十秒。
出てきてくださったのは数十年も前からずっと信心なさる品のよいご婦人です。御歳は90歳の手前、古くからうちの神社にお参りされておられますが、最近は足の具合が悪くなってきたためなかなかお参りすることができなくなっておられた方です。


出てきてくださったので、「武信神社です。今回はお世話になりましてありがとうございます」とご挨拶を・・・というところで、
その方はハンカチで口を押さえられ、目からは涙、お声はふるえておられます
えぇぇ?( ̄□ ̄;)!?
私はもうびっくりです。
「私なにか悪いことしでかしましたか?」
「どこかお具合悪いのですか?」
「私の顔そんなにコワイですか?」
「夫婦ケンカの途中でしたか?決着が着くまで待ってましょうか?」
「玉ネギ切ってました?」
いろいろ考えましたが、しばらくしてからお話してくださいました


入ってきた私をみて、私の父が来たのかと錯覚されたそうです。
私の父もいま生きていれば84歳になるはずで、その方はだいたい同じくらいのお歳です。古くからお参りされている方ですから、もちろん父の若い頃もよくご存知です。
だからその頃の父の姿を見て(私と見まつがえて)、それがきっかけでご自分の若い頃の記憶がぱぁ~っと甦ったのではないでしょうか。(とこれは私の想像です)人間の記憶ってそういうフッとしたときに鮮明に甦りますしね。思い出の音楽や、なにかなつかしいニオイなど、きっかけは様々です。

これ私の父
120326CIMG1544.jpg



こっちは私
120326.jpg


同じ場所で、同じ青色の袍(ほう)をつけてるものを探してみました。ただ年齢がちょっと違ってますからあまり似ているようには見えないかもしれませんね。
父、推定48歳。私推定33歳。

自分ではだいぶ違うと思うけどなぁと今まで思っていましたが、ふっとしたときに、あれっ??とハッとします。似てきたなと。
人間、歳をとるごとに親に似てくるとはよく言われますが、最近わたしもほんとによく言われるようになってきました。

しかし、入っていった途端に涙ぐまれてしまって、どうしようかと思いました(=^_^;=)ゞ 



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忘れ物 | Home | 地域学習

コメント

神主さまのお父さま、久米宏さんに似てますね。
とっても優しそうな方に見えます。

いやでも、神主さまにどことなく似てるような気がします。
その女性が泣かれるぐらいですから・・・

ご想像通り、昔の記憶がよみがえったのだと思います。
私も過去にありましたよ。
「おじいさんに似てる」と。


年を重ねると、もっともっと似てくると思います。

遺伝子が成す妙ですね☆

2012/03/26 (Mon) 18:24 | キノコ #- | URL | 編集
みまつがえ?

何のことや?妖しい儀式かいな?

…と思いつつ読んでくと…
「あぁ見間違えか」 で納得


写真を拝見して「おぉ~似てる似てる、雰囲気がソックリ」

見間違えられるのも当然です



しかし…事情を知らない人が見たら…
意味深な光景ですね
女性は泣かせるとは罪作りな神主さん



私も父親に似てるそうです
お祖父さんの写真を見ると父親に似てます
違いは身体のサイズ


蔵の中にあったお祖父さんの軍服(日清日露)…小さい
写真では偉そうに写ってるけど…推定五尺そこそこ
お祖父さんの靴も小さい…足の指全部切っても履けない
推定…九文五分


父親の服…上着だけOK、ズボンは短い、推定五尺四寸、靴は十半

ん?いい生地だから着ろって?

無理言うなよ、え?着物なら大丈夫だって?

…ゴソゴソ…

これじゃ天才バカボンや

足袋…あたしゃ十一文だから無理


似てるというだけで人を着せ替え人形扱いしていながら

最後に…「不経済なやつゃ」

お母さん…それはないよ(泣)

2012/03/26 (Mon) 19:51 | マガミ #- | URL | 編集
譲葉

神主さんと御尊父のお写真を拝見していたら、ふと、譲葉を思い出しました。
4月から5月頃に緑黄色の小花をつけますよね、新しい葉が成長してから古い葉が落ちるから別名、親子草とも言いますね!
神主さんが宮司になられたのも4月…なんだか重なるなと思いました。

きっと その涙された女性も懐かしさや色んな感情に包まれたのでしょうね!
90歳ともなれば、御尊父から神主さんへの時代の流れの生き証人ですね!

なんだか私まで、ジーンと来ました。

2012/03/26 (Mon) 20:29 | 見古都 #- | URL | 編集
初めまして

初めてコメントさせていただきます。

何だか良い話ですね
私の父は、私が六歳の時に亡くなり、その後母が再婚し今の養父に育ててもらいました。

えらいもので、四十代になった今、亡き実父の写真を見ると確かに私は父に似てきています。血の繋がりとはかくも不思議なものですね。

いや、初めての書き込みに身の上話とは、失礼しました。

2012/03/26 (Mon) 21:39 | 渡辺小六朗 #- | URL | 編集
ああ、それは

想像に過ぎませんが、胸をつかれるかも…と思いました。
長命でいらっしゃることは、一緒に時を過ごした方々とたくさんお別れしていらしたわけですものね。
そしてお子さんに面影を見るのは、嬉しいことと思います。

同時に、神社のように昔からそこに変わらないものがあって下さるというのは、
大事でありがたいことなのだと思いました。

2012/03/27 (Tue) 01:23 | ぽお #zWOVatjo | URL | 編集
継ぐ思い

同じ場所に、同じ仕事に精進する父と息子が時を代えて存在する。

そして、日本人の心文化を継承する重責を神主さんが果たされている。

きっと、その老婦人もさぞかし感慨深いものだったのでしょう。
涙は、言葉に出来ない思いがあふれたものと言います。

神主さんのお父さんの歩まれた歴史、神主さんが歩かれてる現在を老婦人は目撃してるのですね。

そりゃあ 涙も出ますよ。

2012/03/27 (Tue) 22:11 | 望月 #- | URL | 編集

きっと少なくはない涙とともに歩んで来られた世代の方だな・・・と、思いました。まるで“命は過ぎ去らない”と言うかのような何かを、神主さまの姿に想われたのだろうか・・・なんて思ったり。やっぱり、お父様と面影が・・・(^^)

2012/03/30 (Fri) 16:55 | ぐんじ #- | URL | 編集
キノコさま

久米宏さんですか?ニュースキャスターかなにかでしたよね。
う~ん・・実物は違うような。この写真はそうなのかもしれませんね。

しかし遺伝子が成す妙ですね。いやほんとにそうですね。
驚きます。

2012/03/30 (Fri) 22:17 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
マガミさま

お、似てますか?似てきたようです。

> ん?いい生地だから着ろって?
> 無理言うなよ、え?着物なら大丈夫だって?
> …ゴソゴソ…
> これじゃ天才バカボンや
わたしも同じことやってます。
昔の人のサイズって小さいから、私が着るとバカボンなんです。
なんで、以前ブログでも紹介したんですが、2つの着物をくっつけて1つにして着てます。

2012/03/30 (Fri) 22:20 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
見古都さま

譲葉は親子草というんですか。知りませんでした。
というか譲葉そのものをあまり知りません。名前や、おっしゃることからなんとなく想像はできます。
人間もそうですよね。わたしは今、新しい葉として成長をしていますが、いつかは古い葉となって次ぎの新しい葉に譲るんですよね。
引き際も大事ですしね。

2012/03/30 (Fri) 22:24 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
渡辺小六朗さま

はじめまして。書き込みありがとうございます。
そういうのは連綿とつづく生命の、ですね。
父母、祖父母だけでなく、ずっと続く祖先、あるいはもっと前の生命、それらから受け継いでいるんですよね。

また今後ともどうぞよろしくお願いいたします

2012/03/30 (Fri) 22:27 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
ぽおさま

その方のお気持ち、想像できますか。
昔からかわらずにそこにある、というのは本当にすごいことでもあると思います。
1000年前の人と同じものを見ているというのもすごいことですしね。

2012/03/30 (Fri) 22:30 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
望月さま

そのように言われるとちょっと不思議ですね。
以前にブログでも書いた気もしますが、私がいまやっていることを父親も数十年前に同じことをしていた。
また同じことを考えていた、ということがよくあります。父親があるいてたのと同じところを歩いているんだなと感じることがあります。
たとえば調べ物をしていて、書籍をひらき目的の箇所を調べていると、そこに赤線が引いてあったり。同じことを父も調べたんだなとか。

2012/03/30 (Fri) 22:33 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
ぐんじさま


たしかに大変な時代を過ごされてきたんだろうなと思います。
そういう時代、それらを支えてくださった方々のおかげで今があります。本当に感謝でいっぱいです。
私の姿をみておもうところがあったのでしょうかね。

2012/03/30 (Fri) 22:35 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
私も見間違いかと思った

昨日、すごくいいことがありました。

学校から帰って集会所に行ったら、プー先生がいました。

まさかと思って人間違いと思ったけど、プー先生でした。

飛びついちゃいました。

2012/03/31 (Sat) 15:16 | 智美 #- | URL | 編集
智美さま

よかったですね(*^ー゜)b
帰ってきたらいきなりプー先生がいたら驚きますよね

2012/04/03 (Tue) 18:55 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
歴史

古の時代より、脈々と伝えられてきた神社の歴史
後世にまたバトンを渡して行くのが、神主さんの役目ですね!

応援してますよ!

2012/04/04 (Wed) 21:48 | 見古都 #- | URL | 編集
見古都さま

ありがとうございます。
人にはそれぞれ役目はありますものね。
また歴史もそれぞれのところにそれぞれの歴史があります

2012/04/08 (Sun) 16:59 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集

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