10日は神幸祭(しんこうさい)がありました。神幸祭とは神様が神社から出張してくださるお祭りです。氏子地域をみにきてくださり
「みんな元気にやっとるかぁ」
とご利益を授けてくださいます。神様が地域を練り歩くためにのる乗り物が御神輿です。またそれとあわせて様々な行列がついて回ることもあります。時代劇なんかでも殿様が移動するときなんかもながい行列をつくりますね。それと同じような感じです。
お手伝いさせてもらった神幸祭でも御神輿の巡行と、神幸行列があります。
このお神輿、台座の寸法が四尺七寸(141センチ)、重量は1200キロあるそうです。このサイズ京都のお神輿のなかでも最大級の部類です。いろんなところのお神輿も拝見させてもらっていますが、たしかにかなりの大きさで迫力ある重厚なものでした。

行列は剣や楯、ご神宝それらをもって行列したり、お稚児さんが行列したり、専用の台に載せられている鉾を引いて行列したり、と氏子の人々が神様が地域をまわられることをよろこび、大勢の行列をなします。氏子のなかから大人から子供までたくさんの方々が集まっておられます。
行列には当然順番がきまっていますので、一番目にこれ、次ぎはこれ、と順番通りにならぶ必要があるわけですが、人数が多く行列がかなりの長さになるので、順番とおりにならぶだけでも結構大変なことなんですね、意外とこれ。
昨日の行列のときは子供の参加もかなり多く中学生が大勢いました。
さて行列を順番とおりに並ぶときのこと。列立て担当(行列を順番とおりに並べる係りの人)が行列の先頭から順に名前を読みあげます。基本的に氏子の人たちですから兄弟での参加などもあり同じ苗字の人も複数いるためフルネームでの点呼のようです。
・・・が、フリガナがないので名前を読み上げることができないという事態が発生していました。今どきの子供の名前は難しくて読めない。幼稚園や学校でも同じことが発生しているようですが、ここでもそれが・・・
とりあえずは、苗字だけで点呼されていましたけどね。
これは御神輿が帰ってきたときの写真です。

氏子地域を練り歩き夕方、神社に戻ってきました。このあと御神輿に遷って頂いていた御御霊を御本殿にお遷しするお祭りを行います。これはその直前、御神輿が御本殿にむかっているところ。
いつもお祭りをご奉仕するときは写真など撮れません。もちろん祭典をするときの神主の格好

この格好ですから、カメラも携帯電話ももっていませんから。
が、この日はじつはふところに携帯電話を持っていたので、近くから写真を撮ることができました。
なぜこの格好で携帯電話をふところに持っていたかというと、行列で地域を練り歩くわけで、神主もそれと一緒に動きますから神社には神主がしばらく不在となります。
しかしその間でもやっぱりなんやかんやとあります。緊急連絡が必要なことも多々あるんですね、やっぱり。(昔は携帯電話なんてなかったけどやってたんですがね)
この日も、私が行列と一緒に出発し、出先でお祭りをおこなう。そのお祭りの後片付けをして、神社に戻る。戻ってしばらくすると別の行列が帰ってくるので、その行列に参加した人たちのお祓いを私がおこなう。
そんな段取りだったのですが、本来私よりも遅くに戻ってくるはずの行列が私より先に帰ってきた、と後片付けをしているときに携帯に電話が・・・
「後片付けはおいておいて、すぐに神社へ戻ってきてください!」
とスクランブル帰還の要請でしたので、大急ぎで神社に戻ったり。
まぁいろいろありますが、お祭りでみなさん楽しんでおられたり、神様が地域を見て回ってくださるからと喜んでおられたりします。そんなことのお手伝いができるのですから私もとっても嬉しいものです。
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