そういう時期なのかなぁ

ひさしぶりに神社のおはなしです。今日。
↑これは倒置法ですね。
倒置法とは、特別の表現効果をだすために、普通の語順を逆にする表現のしかた。
普通は「今日は、ひさしぶりに神社のおはなしです」と書くところ、順序を逆にすることで強調する効果をだす技法です。
って、別に今日ってことをそれほど強調したいわけではないんですけれど・・・

さてさて、今日は前置きもなにもなくいきなり本題にはいります。
神社の正面に提灯台があるのですが


正面鳥居の前に1対あり、神社の名前の書いた提灯があがっていますこれです
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3日前、この提灯台のうち1台が突然姿を消しました。
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ちょっとそこまで出かけたのか、家出したのか、提灯台に嫌気がさして転職したのか、提灯台に飽きたから電柱になったとか・・・

何にせよ、私にひとこともなく急にいなくなってしまわれるとこっちも困りますから、どこに行ったのかと探してみたわけですが・・・
・・・発見。


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探し回るまでもありませんでした。すぐ足元におられました。
どうも暑さで倒れてしまったようです。熱中症でしょうか。

・・・もとい、トラックがぶつかってしまって、ぽっきり折れてしまいました。
神社の入り口ですが、ずいぶんと敷地内に入らないとぶつかれないはずなんですが、よくこんなところにぶつかったなぁ、とちょっと驚きでした。そのとき周囲に人もいなく、ケガ人もなかったのでそれはよかったといえばよかったのですが。
110808_CIMG1711.jpg


この提灯台は明治41年につくられています。
110808_CIMG1712.jpg

だから100年が経過していますので、やっぱり傷みが出てきていましたから、そろそろなおさないといけないな、とは思っていました。そんなときにこういう事があり、強制的になおさなければいけない状況になってしまいました。
だから壊れたほうはそのトラックの運送屋さんになおしていただけますが、もう1つのほうも、当方で新しくすることにしました。一つだけ新しく、一つが古いとやっぱりおかしいですしね。


この提灯台も明治41年ですが、今うちの神社にある建物、建造物等は明治の終わりから昭和の初期につくられた、あるいは補修されたものが非常に多いのです。昭和10年代に大改修をおこなっています。それから100年近く経過してきておりいろいろなところで傷みが目立ってきていますから、ここが終われば次はここ、と修理が終わることなく続いています。
今年は参集殿の建替えや、参道石畳の補修などの修繕事業をおこないます、これもまもなく着工です。
そんなときに、また提灯台が強制的になおさなければいけなくなったのも、やっぱり
「あぁ、やっぱり今そういう時期なんだなぁ」
そんな感じです。


いま、神社で次から次ぎへと修理、改修をしているなかで思うのですが、古くて良いものはすごく長持ちしているので、価格でいうとトータル的にはお安いのかもしれないなぁ、なんてしょうもない事を思います(笑)
材料費を落とすために材料の質を落としたり、職人の人数を減らしたりして、100万円でできたものは30年で傷み、壊れるかもしれませんが、それと同じものを材料もよいものをつかい、職人も妥協なしにつくって1,000万円かかったとしても500年保存できたなら結果的にはそっちのほうがよいのかなぁ。
いま修理や改修をするためにいろいろな職人さんたちがこられますが、当時の職人の技におどろかれます。今とてもじゃないけれどこれと同じものはつくれないと。


でもいくら500年持つものでもやっぱり500年経過すると修理しなければいけないわけで、その500年目にあたったときは、そりゃぁ大変です。
で、今わたしがそれにあたっているわけですが・・・
元のとおりに、全く同じように修復、復元してくださいというと、それはもうくらくらと目まいがして、頭が痛いような金額になります・・・

まったく元と同じようにするのが無理だからといって、今の不景気の時代だから値段を抑えて抑えて、今どきなものに、としていたら重厚さのないものになってしまいそうですし、そのへんのバランスは難しいなぁと。
100年後の人たちにあのときの宮司さんセンス悪かったんだなぁと思われないようにしたいなと思っています。


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コメント

ものが壊れるときは何故か続きますね。うちの電化製品と同じです。
神社とは価値が違いますけどね(笑)

あ、今朝、武者小路千家で土塀に車をぶつけられて大きく破損しましたね。
文化財なので修理がややこしくて大変だと嘆いておられましたが・・・
しかし、こちらでも同じことが起こっていたとは・・・

昔の職人さんは今の便利さを技でカバーしているように思います。
宮大工さんだけでなく、全ての工芸品に言えることでしょうか。

のちの時代に恥じないことをするのはプレッシャーですが、よろしくお願いします。
でもまあ、怪我人がなくてよかった(^_^;)

2011/08/08 (Mon) 20:29 | 阿修羅王 #QmhNi1cU | URL | 編集

いつもよりすっきりして何か物足りないような感じがして
周りを見たらボキッと折れて横たわっているのを発見しました。
トラックが当たって折れたんですね(・_・;)
怪我人なくてよかったです(^_^)

2011/08/09 (Tue) 14:05 | あきな #- | URL | 編集
リニューアル

うちの神棚も最近新しくなったんですよ。
一年前から「神棚がほしいなぁ」と思っていたのですが
なんとなんと、床の間に新しい掛軸、しめ縄も取り付け、
水とか米とかお酒とか御供えする台も作って頂いて
一般家庭には珍しいくらいの代物になりました。

色々と御指導していただいた神主様によると
神様は『高貴』で『優しく』て『畏れ多い』方
なのだそうです。
そうだとしても
暫くは新しい神様の前でニマニマ(^-^)する時間が多く
なりそうです。

なんでもそうですが、人の手が入って整備された場所は
綺麗になって嬉しいですね。








2011/08/10 (Wed) 20:50 | かんち #- | URL | 編集
阿修羅王さま


家電もそうですね、たしかに重なる気がします。
えぇ、その職人さんの技術もいま、1分に1つとかそんなレベルのスピードで失われているとか聞いたことがあります。1分なのか1時間なのか一日なのか、単位は忘れましたが。
職人の技術以外にも、大切なものがどんどん忘れられていますから、なんとかしたいと思ってしまします。
やっぱり。

2011/08/11 (Thu) 17:37 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
あきなさま

おぉ、気付かれましたか。以外となくなってても分からないもんだったりしますが^^
あそこにあたろうとするとかなり難しいと思いませんか?
よくあたれたなぁと・・・・
しかしドライバーさん、周囲の人にケガがなくてよかった。それがなによりでした。

2011/08/11 (Thu) 17:38 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
かんちさま

ご立派なものができあがったんですね。
神棚があたらしくなった、しばらくの間だけでなくずっと続けることが大事ですから、これからしっかりと続けてくださいませ。必ずよい影響があると思います。
新しく、きれいに、整備したら気持ちもいいですよね。

2011/08/11 (Thu) 17:41 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集

提灯が、提灯であることに飽きて電柱に(笑)
めっちゃ爆笑してしまいました。

次々に壊れていく、もしくは無くなっていく・・・
そんな時、ありますよね。
そして、なぜか重なる時は重なるものなんですよね。

これは、神主さまが神社に新しい風を吹き込もうとしている(もうしてますかね?)前触れなのかもしれないですね☆

2011/08/12 (Fri) 11:27 | キノコ #- | URL | 編集
キノコさま

なぜこんなに重なるんでしょうかね。不思議です。これもシンクロニシティの連続性のある偶然、この解釈でいうとまぁいろいろ・・・
えぇ、神社に新しい風ふいていますよ。
代替わりして、宮司が若返っていますから。ただこれがよいふうになってくれるといいのですが。
よくないふうに代わることもありますから、そうならないように、それだけは気をつけながらやってます。

2011/08/15 (Mon) 20:31 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集

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