あらためておばけ3

前回からの続きです。シリーズ中に御火焚祭をはさみましたので、ずいぶん間があいてしましたので、あらためて前回の記事を読んでもらうとわかりやすいと思います。

さていよいよ、おばけについてちょっと考えてみます。
おばけ」ってなんなんでしょう。まぁ怖いものだというのは多分みなさん共通の認識だと思います。類似ワードをつなげていくと「妖怪」、「怪物」、「幽霊」、「怨霊」、「悪霊」、「悪魔」と広げていけますが、「おばけ」はこれらすべてひっくるめている感じもあります。
「おばけ」って英語で訳せるのかなと考えたのですが、それにあたる単語はないと思います。「妖怪」はとても日本的だと思いますからそれも多分ないでしょう。「幽霊」や「悪霊」などはそれにあたる英単語はあると思います。私は英語あまり知らないのであまりはっきりとは言えないのですが、「ghost」映画にもありましたがゴースト。ほかにも、「spook」、「monster」などありますが、これらは幽霊、亡霊などとは近いですが、「おばけ」、「妖怪」とはちょっと違うと思います。フェアリー(妖精)が近いかもしれませんがやっぱり少し違います。

「おばけ」、「妖怪」は怖いものではありますが、どことなく面白さがあるようなニュアンスです。これは日本の持つ自然感とも重なります。前回の記事で山、森の話しでも書いたように、恐れる存在であると同時に、恵みをくれる母なる存在でもあるというそれと。
これは神様にも全く同じことがいえます。日本の神様は私たち人間を守り導いてくださる恵みを与えてくださる存在であると同時に、怒り荒ぶると恐ろしい被害をもらたらす存在でもあります。
これを和魂(にぎみたま)、荒魂(あらみたま)といいます。同一の神の2面性をあらわしていて、荒魂とはその字のとおり荒々しい面、荒ぶる面です。天災、自然災害、病の蔓延など。和魂は天の恵みの面、日光の恵みであり、雨の恵みであります。
同一の神にこの両面が存在しているというのが特徴的です。



幽霊や怨霊、亡霊、これらは人が死んだ後に、肉体を失った状態で存在し続けるとされるもので、多くの場合は非業の死をとげたり、恨みをもっていたりするので、生者にとって災いをもたらすこともある恐ろしいものといわれる。
これだけ聞くとなんだか人の敵のように思えて、やるかやられるか、みたいな感じがしますが、日本の場合はそれを神様として祀っていたりします。

菅原道真公はもっとも有名な例ではないでしょうか。菅原道真は平安時代の非常にすぐれた学者であり政治家でしたが、政争によって京都から九州大宰府へ左遷されてそこで失意のうちに没した。その後、京都では天変地異が多発して、これは菅原道真の祟りだと恐れられた。そしてその祟りを鎮めるために菅原道真の霊を慰め祀ったのが天満宮です。現在では天神様は菅原道真公が非常にすぐれた学者であったので学問の神として信仰を集めています。
祟りをなすそれを鎮めるために神として祀り、そしてそれが後に多くの人々を守り導いてくださる神として信仰されている。これもかなり特徴的だと思います。



つづく・・・



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コメント

そうですよね!うちの氏神さんも政変で亡くなった方々を御祀りしていますよね。歴史ドラマ等で、御祭神が登場すると思わず身を乗り出して見てしまいます。最近じゃNHKの大仏開眼で、吉備真備公が主人公で登場していました。感慨深いものがあります。

そうそう、ウチの弟もS49の寅年です。三条会商店街のカネカの蒲鉾屋さんと堀川で同級生だったので、仲良くしていた筈です。

2010/11/18 (Thu) 20:04 | コテツ #- | URL | 編集
コテツさま

あぁカネカさん・・・あれ?ということは私もカネカの蒲鉾屋さんと同級生ということになりますねぇ。知らなかった・・・

先日、コメントにも書いてくださったし、コテツさまのブログで氏神様の社にはご先祖様がおられますと書かれていた記事をよみました。それがどういうことなのか今度ココでわたしも書いてみます。ちょうど今日の記事のながれがそういうふうになったので、書こうかなと思ったのですがちょっと今時間がないので、また後日書きます。

2010/11/20 (Sat) 20:57 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集

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