改めておばけ

先日このブログで「おばけ」という記事をアップしたのですが、それがどうにもできの悪い記事だったので、書き直すことにしました。
そもそものはじまりは、過去に頂いたコメントに「神社にはおばけは出ますか?」というのがあって、このコメントをみておもしろいなと思ったのがきっかけです。何を面白いなぁと思ったのかというと、「おばけ」は怖いもの、恐ろしいもの。神社は神様のいるところ。

「おばけ」を類似の言葉でひろげていくと(東洋的、西洋的を問わず)
「おばけ」、「妖怪」、「鬼」、「幽霊」、「怨霊」、「悪魔」などなど
同じように「神社」を類似のキーワードでつないでいくと(東洋的、西洋的を考慮せず)
「神社」、「お寺」、「教会」、「神様」、「天使」などなど

このようにみてみると、なんとなく「神社」と「おばけ」正反対のような感じを受けるのではないかと思うんです。でもその正反対のもの同士であるにも関わらず「神社におばけは出ますか」と神社とおばけがくっついていることが面白く、なんとなく「日本的」な感じを受けたのです。


では何が日本的なのかというはなしですが、この「神社」と「おばけ」がくっついている感覚は、コメントをくださった方だけでなく結構一般的なんだと思います。ウチの神社でも夏になるとかならず子供たちが肝試しをやってますし、その最中には「きゃぁ~、おばけやぁ~」という叫び声も聞こえてきます。
もしこれが神社でなく、教会だったらどうなんだろうと考えてみました。たとえばキリスト教なら教会というでしょうし、イスラム教ならモスクというのでしょうが、それらをいまは教会と表現してみます。

「教会にはおばけは出るでしょうか」
となるかどうかと考えたとき、なんとなくそれはないんじゃないかと思うんです。(私がそう思うだけなんですが)
いやまぁ、私にとっては「神社におばけは出ますか?」も自分では考えもつかない斬新な発想なんですが、そう言われるニュアンスというか、気持ちはわかる気がします。
ただ、「教会におばけは出ますか?」という発想はちょっと想像がつきません。なんででしょうね、これにはいくつか理由はあると思います。


まずイメージがあると思います。教会というと祈りを捧げる場所とのイメージ、礼拝堂が思い浮かぶのだと思います。実際には教会の敷地内に墓地がある歴史もあったりするのですが、イメージとしては墓地と教会は別のものというイメージがある気がします(なんとなく)。だから当然、「教会墓地におばけは出ますか?」という質問だったらばおおいにありえると思います。
ちなみに、教会なら敷地内に墓地があるわけですが、神社の場合は神社の敷地内に墓地があることはありません。(ごく一部、ほんの僅かですが神社に墓地がある例もあります)。

だから、
おばけ→墓→教会はありえる構図ですが
おばけ→墓→神社は本来なりたたない構図なんですよね。
ただし、お寺は敷地内にお墓があります。とってもたくさんあります。これはもういうなればお墓天国です。
なので、おばけ→墓→お寺は当然成り立ちます。
それで、神社とお寺の違いがわかる日本人がどれだけいるか、ということなんですね。実は大半の人がお寺と神社は同じようなものだ、と思っているので、墓→神社の構図も生まれてくるのかもしれません。


次に神社は杜(もり)であるというのも理由のひとつでしょう。


つづく・・・


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コメント

ありがとうございます

返信?ありがとうございます!下御霊の若とお年が近いと言う事は、宮司さんは、ほぼ僕と同世代なんでしょうか?高校は、残念ながら伏工なんですが、弟(今年36歳)は、堀川です。

それはさておき、神社で幽霊ですか あまり聞きませんね~先日いつも会社のお祓い等でお世話になっています宮司さんが幽霊のお祓いを依頼され困っておられました 会社の裏山に子供の霊が出るとの事で 会社より奥のお家の二階の物干しの外に子供が浮いているとの事でそのお家からの依頼でした。この山は、昔から心霊スポットとして肝試しの若い衆が来ていたのですが、本当だったみたいです。除霊等は、神職さんにお願いしても良いんですか?氏神様の杜には、先祖の御霊がおられるとお聞きしましたが又それとは違う様な気もしますし・・・どうなんでしょう?

2010/11/08 (Mon) 20:08 | コテツ #- | URL | 編集
こんにちは

久しぶりにコメントなど残させて頂いちゃいますね・・・!
いつもながら神主さまのお話はとても興味深くて、読んでいてとてもためになります。
ご自身が神職に就いていらっしゃりながら、客観的な目線でも物事をとらえられる
神主様はすごいなぁと思います。きっとそれだから皆様いろんな質問をなさって
行かれるのだと思いますが、おかげで私もとても勉強になっています^^

私は昔から物語を書くのが好きで、今は神社を舞台にしたお話をこっそり書いてます。
(此方でこんな事を書くのはなんというか、罰当たりかもしれませんが・・・)

実際に神職を務めていらっしゃる方の日常のお話や考え方などは
本を読んでもあまり載っていないので、こちらに通って少しずつでも
正しく解っていきたいなあと思います。

2010/11/09 (Tue) 11:51 | 行雲 #SPC8xzt2 | URL | 編集
コテツさま

私も堀川で寅年ですので、もしかして同級かもしれません。最近、地鎮祭に行った先でお施主さんが同級生だったり、町内で祀られているお宮を拝みにいったら町会長さんが同級生だったり、と続いております。

徐霊は神職に頼んではいけないことはないですが、普通はテレビなんかでよくみかけるパフォーマンス的なことはされないと思います。私のところにもたまにありますよ、徐霊の依頼。お清めはもちろんしますが、パフォーマンスはありませんよ、と回答しています。

>氏神様の杜には、先祖の御霊がおられると
これは書き始めるとコメント欄では長くなりすぎるので、また今度記事にしてみます。

2010/11/16 (Tue) 21:32 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
行雲さま

おひさしぶりのコメントありがとうございます。前のは1年前なんですね。
興味深く、読んでいてためになるとおっしゃってくださるのはうれしいのですが、実際のところ大した事はかいてないんですよ。だからそんな事をいわれると恥ずかしくて穴をほって入りたくなります。

神社を舞台にしたお話しですか。できたらみせてください。
しかし、私の行動や考えを参考にしてしまうとおかしな物語になってしまわないか心配ですが。

2010/11/16 (Tue) 21:37 | 神主 #klq26XPE | URL | 編集

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