おばけ2

前回からの続きです。初めてのかたは前回の記事を先に読むことをおすすめします。

前回いろいろ分かりにくいことを書いてきましたが、ひとことでいうと、
誤解を承知のうえであえてひとことでいうと、神様とおばけ、妖怪、心霊、いろいろいわれますが、それらはさほど変わらない。同じようなものだといえます。
あ、私はそう思うっていうだけです。


神様についてちょっと細かくみていくと、いくつかのパターンわけすることができます。
神様の本体というか、本質はもちろんそんなパターンだとか、種類だとかがあるわけではありません。
この世が存在するということ、それそのものが神です。
しかしそれを感じるのは私やあなた、個人です。この場合、それを感じている人にとってはそれが全てなんですよね。全体であり、個であり、私は自分であるけれど、全体の一部でもあるんです。元々は全てが一体であり、神であるのですからパターン分けなどというのは、ないのですが、
とそんな話しをしていると今回の話が先に進まないので、中断。話をもとにもどします。


神様をいくつかのパターンに分けてみると、天津神(あまつかみ)、国津神(くにつかみ)といわれるような神々がおられます。神話に登場する天照大御神(あまてらすおおみかみ)や大國主命(おおくにぬしのみこと)などです。
これらは由緒正しき神々であり、神様全体のなかではごく一部です。
次に分かりやすいのは人間の霊を祀る場合です。非常にすぐれた功績を残した方などが死後神として祀られます。これらの神々はさきほどの「おばけ」とは全く違う、ある意味で正反対の存在です。
しかし全体ではそのような神々とは別に名前もわからない神々のほうが圧倒的に多いものです。ありとあらゆるものに神が宿るわけですから。
便所の神、ほうきの神、かえるの神、風の神、うわさ話の神、ひらめきの神、雷の神、川の神

あるいは
よく耳にされるのではないかと思いますが御神木というのは神の宿る木、神として崇められる木です。普通の木でも神の質を持っているけれど神そのものではない。
とびぬけて大きい、ものすごく長寿、など何かしかのことがあるものが神として崇められています。


では、ネコが100年生きたら猫マタという妖怪になる。というのと比べてみると、木が1000年経って神となった、猫が100年生きたら妖怪になった。木なら神で猫なら妖怪なのか。

ものすごく大きいという場合。想像しやすいのはもののけ姫では巨大ないのしし、ものすごい大きいオオカミが登場したが、これらは山の神とされていた。
白い蛇や白いオオカミなどもそう。

恐ろしいばけものに、ヤマタノオロチという大蛇。あたまが8ツある大蛇。
かたや龍はものすごく大きい、すがた形は恐ろしいものであるが、竜神ともいうように神といわれる。

河童は川や海に住む妖怪といわれるけれど、河童を祀る神社もある。河童神といわれるのは水の精霊(神)。

死んだ人間が肉体を持たない状態でいるとそれは幽霊としておばけといわれるが、でも死んだ人間を祀った神社では神様である。天満宮の菅原道真命、乃木神社なら乃木希典命、当然肉体をもたない状態だ。


これらは何が違うのかというと、祀られているか、祀られていないかということなんですよね。河童は祀られると水の神であり、祀られていないのは妖怪。人間なら祀られている神と、祀られていないおばけ。5メートルくらいの巨大なネズミが森にいたらおばけネズミで妖怪だけど、それが祀られたらネズミの神、なのかな。
だから、一番最初の質問の「神社におばけは出ますか」
これ結論でいうと神社では祀られているわけですから、おばけではないといえるのではないかなと思います。

補足を次回につづく・・・(かもしれない)


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ふでき | Home | おばけ

コメント

化けてほしくないから祭祀する、畏怖するから祭る、いや~ありがたかった大偉人、郷土の恩人だといって祭る。
風が強くて災害に遭遇しないようにという心と風が吹いてくれて空気のよどみが無くなってすがすがしいという、同じ心で風の神を祭る。生活に必要な火を火の神として祭り、同時に火災が起こらないように火伏せの神を祭る。
中にはその時々の政治的な動機でご祭神にされた人もいるでしょう。
意外と知られていませんが、中にはかなり貴重な鉱山でそれなりの見る目を持った朝廷側の「山師」(変な意味ではありません)がこれは後々のために禁則地にして、無意識に金属の何かを神奈備として把握してしまった可能性もあるかもしれません。

では神社に祭られているご神体は、火なのか、風なのか。まさかねえ。代わりのものが祭られています。
こういう感性が神道の神道たらしめている原動力の一つです。
いくら高貴な神が眼前に現れても、それに気がつかないようなら、たんなる見せ掛けの信仰の振りをしているだけです。当然そういう感性の世界(霊・魂・魄・心いろんな次元)ですから、当然相性もあるでしょう。どんなcelebritiesに会っても、そしてどんな高級食材を使った食材の高級なdishesであっても、食べたいという欲求と好みや必然性がないと嫌がらせにすら感じることもかなりあるはずです。

ただ、厳然と神と人は別で人の魂はどれだけたっても神にはなれないという神道家がいても、それはその人の世界です。

もともと日本はおおらかなのです。そして世界も実はおおらかなのです。しかし他所の人が見ると単に異質な部分に意識が行き過ぎ、排他性や恐怖感を覚えるので、おおらかさが消えるのです。

でも神主さん、菅原道真命や乃木希典命はご祭神でも言わないですよ。天満宮では公を使っているはずです。命と尊の使い分け一部微妙なのがあったとかすかに記憶していますが、かなり明確に使用法があったはずです。乃木大将も命ではないと思います。 

まあそれで化けてでてくることはないと思いますからご安心を。

2010/10/23 (Sat) 23:31 | Peter #JyN/eAqk | URL | 編集
Peterさま

> でも神主さん、菅原道真命や乃木希典命はご祭神でも言わないですよ。天満宮では公を使っているはずです。
あ、細かいところまでちゃんと見ておられる、すごいなぁ。そのとおり天満宮では菅公ですね。
命に関しては尊称のようなものとしても使います。さらなに丁寧にすると大人命や刀自命となります。仲尾太郎さんなら仲尾太郎大人命となるわけです。今回つかっている菅原道真命も乃木希典命もご祭神というか人間のはなしとして名前を出してしまいました。不遜・・・反省
ちなみに乃木神社の場合ご祭神としては乃木希典大人命のはずです(たぶん)

2010/10/26 (Tue) 21:37 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集

なるほど、その「命」ですね。大人命って、普通の人はなんのことか読み方もわからず、rubyがあっても、それをみて、cow? って一瞬騒ぐ人もでてくるかもしれません。

私の語感では刀自という尊称は今の時代にはそぐわない、かなり高齢で枯れた女性につける印象をもつ尊称です。こういう語感って時代や人によってかなり異なるので、ずれが生じることはしかたありません。

Aeroplaneのことを天の鳥船なんて言い換えるようなsenseを、今でも一部の神職さんは持っているらしいと聞いたことがあるので、そういう「刀自」などをつけられると、
つけられたほうは迷って、化けて出てきたり、、、ということもあるかもしれませんよ。 

2010/10/28 (Thu) 20:54 | Peter #JyN/eAqk | URL | 編集
Peterさま

cowとはなんだと思いましたが、あぁ、うしかと。
細かいところへのご指摘をされるくらいなので有る程度ご存知だろうと思いふりがななしでした。すみません。読めないかたもおられますよね。
いずれにせよ尊称でもあるので別段、神名とセットではないということですね。

2010/10/31 (Sun) 17:08 | 神主 #- | URL | 編集

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