人が神になる3

先日からの続きです。さきにhttp://jinjakannushi.blog89.fc2.com/blog-entry-777.htmlをよんでもらうとわかりやすいと思います。

人間が神として祀られるのは前回の記事で書いたように菅原道真公もそうですし、戦国の武将の例もありますし、いろいろあります。
そういった特別偉大な功績を残した方や、祟りを恐れた場合のほかでも、わたしたち普通の人間であっても、私たちのおじいさん、おばあさん、そのまたおじいさん、おばあさん達も死んだら神さんとなって子孫を見守ります。その自分のおじいさんのおじいさん、そのまた先の親たちを祀るのが、「先祖祭祀(せんぞさいし)」といいます。
今自分がここに生きているのは、その人たちがいたからですから、それに感謝するのはあたりまえですし、その人たちと自分は間違いなくつながっているわけですから。(血もつながっているし、命もつながっている)


先にも書いたように日本では、神と人とは本質的には同じものであり、人も神となりえる質を持っている。と考えられてきました。
ここで「神」をどのようにとらえているかによって大きな違いがでてきます。神は天上におられる絶対的な唯一の存在であるととらえた場合は、私たちが死んで神になるなんてあり得ないとなります。
しかし日本の古くからの考えのように神と人とは基本的には延長線上にある存在なのだととらえていると、人は死ぬと神々の世界へとかえり神となって子孫を守るというふうになるのだと思います。
今ここでは専門的なややこしいことは書きません、(というか私にはそんな専門的なことを書く能力はありませんが・・・)なんとなく概念というか、日本の古くからの精神の輪郭みたいなものを感じてもらえればなぁと思いますので、感覚を書いています。

人間を神として祀る場合、当然人は生きていた時には人間としての姿があります。この姿形は変わるものではありません。人間を神として祀る場合は、物質的な人間としての「その人」を神とするわけではありません。その人の成し遂げた偉業や行ったことも含まれてます。それはその人の発生させたエネルギーであり、霊力であります。それらを全て含めたものを神として祀るのです。

ご先祖様を祀るということも、物質的な「その人」そのものが神というわけではありません。今自分が生きているということは親から生命を受け継いだからです。親の親、またその親とさかのぼっていくと生命をご先祖様から連綿と受け継いでいることがわかります。その受け継いでいる生命、神秘の力、その人が残したもの、行ったこと、それらすべてを神として祀るのです。


なんとなくニュアンスは伝わるでしょうか。人間としての個人、個体が神となるのではないのです。先祖祭祀というのは子孫が先祖を祀るものです。子孫がいるということは、ご先祖様から受け継いだ命がいまだ続いているということです。
以前、「いのち」について記事を書いていますが、http://jinjakannushi.blog89.fc2.com/blog-entry-319.html
そこでも書いたように命とは神の力そのものです。

神に祈る、神を拝むということと、先祖を祀り先祖を拝むということと本質的には何もかわらないんですよね。
今、スピリチュアルブーム(といっていいのかな?)でパワースポットを巡るとか、パワースポットの写真を携帯の待ち受け画面にしておくと運気が開けるとか、いろいろいわれていますね。それらはもちろん悪いことではありませんが、一番の足元はやっぱり先祖を敬い、先祖をきちんと祀ることですね。イコールそれは神社で神を拝む、神に祈ることとつながります。

先祖祭祀の具体的な方法のはなしではなく、概念というか、感覚的なはなしになりました。
ちなみに神道の先祖祭祀をしたい方は神社で教えてもらえます。もちろんうちの神社でも来てくださった方にはおはなしします。


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コメント

私は観光で神社に立ち寄ることがあっても、おみくじをひいたりお願いごとをしたりすることがありませんでした。通りすがりで、神様にお願いごとなどしても取りあってもらえないだろうと思っていました。また、神社によってお祀りしている神様が違うのって、どう考えればいいのか、あちこちの神様にお祈りしてもいいのだろうか、とか、さっぱりなんもわかってないもので、物質的なその人そのものを祀るのではなく、その偉業、エネルギー、霊力、生命の神秘の力、すべてを含めたもの、すなわち神をお祀りしているといわれるととてもわかりやすいです。

2010/07/13 (Tue) 22:03 | るる #- | URL | 編集
るるさま

どうでしょう、なんとなく私の言いたいこと伝わったでしょうかねぇ。うまくかけた自信がないので不安ですが。
あちこちに神様がいる、通りすがりで神様にお願いしても取り合ってもらえない、多分みんさんそのあたりを同じように思っておられるのではないかなぁと思います。
先日そのへんを書きあげましたので、もう少ししたらおみせできるようになると思いますのでまたみてください。

2010/07/15 (Thu) 20:55 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集

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