オリンピックは4年に一回
閏年は4年に1回
ハレー彗星は76年に1回
お肌の曲がり角は10年に1回
という具合に定期的におとづれるものはいろいろありますが、昨日うちの神社にも定期的な来客がありました。期間は5年に1回なので、どなたなのかさっぱりわかりませんでしたが。
やってこられたのはこの方。

消火器さんです。
この方、中国の 消 火器さんという顔の赤い、スリムな人ではありません。念のため。
火事のときに火を消すための消火器という道具です。
ですからもちろんこの消火器さんが直接テクテクと歩いてやってこられたわけではなく、テクテクでないならゴロゴロ転がってきた・・のでもなく、消火器の詰め替えをする業者さんが来たという意味です。
消火器の耐用年数が5年らしく、5年に1回詰め替えが発生すると、で前回の詰め替えから5年経ちましたのでやってきましたとのこと。
神社で何が一番怖いかというとやっぱり火事です。火事になると何もかも全てがなくなってしまいますから火には用心しています。ですから消火器は社務所にも、神殿にも備え付けてあります。
いや、毎週のように回覧板で悪徳訪問販売がありますので気をつけましょうだの、リフォーム詐欺だの、火災報知器詐欺だのの注意を促すものをしょっちゅう見ていますので、いきなり知らない営業の人がやってくるとちょっと、
「ん?これは本物か?」
と考えてしまうのです。せちがらい世の中です・・・申し訳ない
その方がとてもニコニコしたナイスな感じの方だったので、逆にうさんくさいなぁなんて(いや、申し訳ないです)。それから言い訳ではないですがその方の話し方も、詳しい説明なしにいきなり「詰め替えの時期が来ましたので、詰め替えします」と詰め替えしますか?と聞くのではなく、当たり前のように話し方をされたので、ついつい・・・・
しかし、確かに前回の交換作業をしてから5年経過しているのはその通りですし、社務所と本殿に設置してあるということもご存知でしたので、前回対応した業者さんには間違いないんだろうなぁというのはわかりました。
で、そうやって本物か?と確かめるためにいろいろ質問したり話したりした結果、本物っぽいなぁと判断し、それじゃぁやってもらおうかなぁと思ったところその方が
「それでは、詰め替えしますので消火器を取ってきます」
と本殿のほうへ歩いていかれました
・・・・( ̄□ ̄;)!!ちょっとまったぁ~
と私
いや、あなたが詐欺や偽者でないことはわかった。
だがしかし、神社の本殿へ勝手に上がってはいけません。神社の本殿とは神様を直接祀る建物ですから、ひらたい言い方をすると神様のお部屋です。プライベートルームみたいなものですからそこに出入りするためには、祓い清めることが不可欠なのです。
神様の前に行くとき、神様にお供えするものなど神様にかかわるものは全てまず最初に穢れを祓い清めます。本来は神様の前にゆくのには、参篭「さんろう」(一定の場所にこもって外部との接触、俗的な生活から隔離し心身を清浄にする)や、禊「みそぎ」(神話の時代イザナギノミコトが黄泉の国の穢れを取り除くため海水で身を清めたことが始まり。水を浴びたり塩で清める)等をおこないます。神主は祭りが近づいてくると参篭し、禊潔斎(みそぎけっさい)します。
ということなのに、ほいほい~っと本殿の中にある消火器を取りに行こうとされたので、思わずストップをかけてしまいました。
その方は重いものを持ってきてもらうのはなんなんでサービス、親切からの行動だとは思います。でもまぁ場所によってはそういうこともあるんですね。
という消火器さんのおはなしでした。
あわてな~い、あわてな~い、火の用心、火の用心


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