今年の初午

稲荷神社には初午祭(はつうまさい)という重要なお祭りがあります。日本全国の稲荷神社ではたいてい行われます。本当は「祭りを行う」という言い方よりも「祭りを斉行(さいこう)する」が正しいのですが、わかりやすいので行うと書きます。(正しいことを知ってもらったうえでわかりやすく)もちろん当社武信稲荷神社でも初午祭を行います。

初午祭とは稲荷神社の御祭神である宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)が伏見の稲荷山に降臨されたのが和銅4年(711年)の2月の初めての午の日だったということにもとづきます。ですから2月の最初の午の日に初午祭が行われると一般的には説明されます。くだいた言い方をすると神様のお誕生日祝いというような言い方もできるかもしれません。


しかし若い方であれば午の日というのがわからない方もおられるかもしれませんね。少し説明してみます。今年は平成22年の寅年です。子(ねずみ)、丑(うし)、寅(とら)、卯(うさぎ)、辰(たつ)、巳(へび)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(いのしし)、これが十二支、干支(えと)、これはご存知だと思います。
昔から干支は様々なことをあらわすのに使われています。去年の丑年、今年の寅年、のように年をあらわすのにも使いますし、方角をあらわすのみも使っていました。北を子(ね)として順番に北北東が丑(うし)、東北東が寅(とら)、東が卯(う)という具合です。
時間をあらわすのにも使います。時代劇なんかでも出てきますがサムライが果し合いをするのに寅の刻に○○山へ来い。とか。
あとは怖いはなしですが丑の刻に呪いのワラ人形を打つとか。24時間を12で割りますからそれぞれ2時間ずつです。丑の刻は午後11時から午前1時まで、丑の刻は午前1時から午前3時まで、と言う具合です。丑の刻参りは午前1時から3時までのあいだですね。

寅年と同じように日も干支であらわします。寅日とか丑日といった感じです。たとえば1月1日が子(ね)の日だったとしたら、1月2日は丑の日、3日が寅の日、4日が卯の日・・・と続いていきますと12日が亥の日ですから、13日が再び子の日になります。これを繰り返していくと1月31日は午日になりますから、2月1日が未(ひつじ)日になり、2月はそこからそれを繰り返していくということです。



ということで午の日というのが何かわかってもらえましたでしょうか。
初午祭は2月の初めの午の日ということです、12ずつを繰り返していますから2月最初の午の日というのは毎年日にちが変わるのです。それで今年はカレンダーをみてもらえばわかりますが、2月最初の午の日が2月1日です。ですから初午祭は2月1日・・・となるのですが実は
・2月の最初の午の日を初午とするやりかた
・ 立春後の最初の午の日を初午とするやりかた

2月は旧正月というように昔は2月が正月ですから立春後というのは「その年最初」ということになります。立春とは2月3日、節分の次の日ですから、2月1日、2日、3日が午の日にあたる場合は最初の午の日ではなくて前の年の最後の午の日となるのです。
しかし、2月最初の午の日というやりかたであれば、2月1日、2日、3日が午の日であればそれが初午となります。

というわけで今年はどちらのやりかたをとるかで初午の日が違ってきます。伏見稲荷が2月最初の午の日を初午とするやりかたをとっていますから、当社もそれにあわせ2月1日に初午祭をおこないます。

みなさまどうぞお参りください。初午と節分の両日とも甘酒接待しております。




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コメント

うちの母が「初午が節分より早い年は、火事が多なるので気をつけんとアカン」とか聞いてきたそうです。
もちろん迷信やと思いますが、そんな言い伝えあるんですか?

2010/01/29 (Fri) 15:38 | ぽん #- | URL | 編集
ぽんさま

> うちの母が「初午が節分より早い年は、火事が多なるので気をつけんとアカン」とか聞いてきたそうです。
それはよく聞きますね。聞きますが私も根拠というか由来みたいなのは知りません。スミマセン・・・
あきらかに神社やお寺など、あるいは宗教的な行事とは全く関係ないところから発生しているものだと思いますが。
晴れているのに雨が降っている、きつねの嫁入りと同じ感じだと・・

2010/01/29 (Fri) 22:44 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集

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