続ヴァーチャル

先日のお守りの通販をする神社があるという記事についてたくさんのコメントをいただきましたので追記しておきたいなと思い今日は続編です。

前の記事で結局言いたかったことは、「あれ?ちょっとおかしいぞ?」と思う神社をみかけるかもしれません。しかし9割9分の神社は真剣に神様のことをお護りし、氏子、参拝者の方に神様のお力を頂いてほしいと考えています。だから誤解のないように・・・というようなことです。


私がみたその神社のホームページのようにショッピングカートを用意して、授与を買い物
といい、授与品を商品といい、お客様と表現し、返品についての説明があって・・・
と、そんなのはもってのほかで、論外なのですが、私の考えとしてはお守りを郵送すること自体は構わないと思っています。
ですから私のところの神社でも希望があればお送りしています。これは何十年も前から、インターネットが普及するずっと前からおこなっています。

例えば以前神社の側に住んでおられた方が引っ越しをされた後もお守りを受けたいと毎年初穂料とお手紙を送ってこられる方がたくさんおられます。
京都から東京に引っ越しされて、90歳と高齢になられれば直接お参りされるのは難しいでしょう。

もし病気の方が病院に入院されていて、手術を控えている。ぜひお守りを持って手術にのぞみたい。そんな場合も直接神社へ参拝するのは難しいでしょう。


できることなら神社へお参りしてお守りを受けたいのだが、それが事情がありかなわない方のためにお守りを郵送する。
これは素晴らしいことだと思っています。遠く離れていてもその方は神様のお力を頂けるのですから。


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どこの神社でもはじまりはこういうことのはずです。Kasparekさまのコメントにもありましたがどこも「遠方で足を運べないかたのために・・・」と書いてあるのはそういうことのはずです。

だから郵送を依頼される方も、楽をして御利益を頂きたいとか、お手軽にお守りがほしいとかそういうものではなく、そこには畏まってお願いする気持ち。神様に対するのと同じ気持ちがあるはずです。


で、どんなことでもそうですが、時間が経過すると始めた当初の意味、目的が忘れられて、結果だけが残っているということになりがちです。
最初はそのようにどうしても参拝できない方のために郵送をはじめた。これが時間が経過すると、“なぜ郵送しているのか”というい理由が忘れられて、“郵送している“という行為だけが残っている。形だけみればなるほど世間の通販と同じ形態です。
なんだ、通販か。通販なんだったら今はインターネットを使えばショッピングカートがあったり、クレジットカード決済ができたり、便利だからそうしようか・・・
そんなことではないかと想像します。

最初から、よしお守りを売りまくって儲けるぞぉ!!というような神社はないと思います。
しかし問題なのはそういうお手軽にお守りが手に入る仕組みが神社のページにあったりすると、初めて神社やお守りというものに出会う方にとってみれば、お守りってお手軽なものなんだ。と思ってしまうことです。
お守りがお手軽→神様の力もお手軽。これは大問題です


現代のインターネットの普及、社会の変化のスピードが急激に速くなったため多くの神社がうまく適応できていないのでしょう。
少々パニック状態におちいって、例えば作成業者さんから
「最新の技術を使えばこんなすごいことができて神様の御神徳を表せますYO」
「ネットでなら全国のたくさんの方が神社のお守りを持って喜ばれますよ」
とか言われると、
「え?そう?全国の方に喜ばれるの?じゃぁショッピングカート使う」
なんて図が目に浮かぶようです(笑)少なくてもウチの父はそういう感じだったはずです。
業者さんも悪意があって言っているわけではなくて、両者の間にズレがあると。


というわけで、先日も日本全国の神主間でそういう議論がされていたわけですし、現状におかしな点があるぞ。なんとかしないといけないぞ。と認識している神主も大勢おります。私も含めて。
なのでもう少しだけお待ちくださいm(_ _)m


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コメント

ちかごろはどこへ行ってもお客さま扱いされるのに慣れてるひとたちが、神社やお寺にも、とくに大きいとこや有名どころは観光地みたいなのりで足をはこぶこともきっとたくさんあると思います。
その延長上にお守りネット販売もあるのかな。

お守りネット販売はともかく、観光地めぐり気分で足を運ぶ、については、きっかけは、まあ、それもよしとしましょう。
まったく興味ないよりは、そのノリにしても、足がむいたのはご縁でしょうしね。

けど、それを迎える側が、それにおもねってはいかんのでは、と外部者の気楽さで申しますが、わたしは思うです。

神職って「お客さま」に仕えるのが仕事なのではなくて「神様に仕える姿勢を見せる」のが仕事なのじゃないかなーちがうかなーしろうとなんで、よくわかんないんですけど^^;

作法や伝統を知らないひとがきたら教えてあげる。目を覚まさせてあげる、ひらかせてあげるのも、おつとめかなーなんてね。

それはある意味、サービス業よりたいへんかもしれませんが(いや、サービス業もたいへんなんですけどね←書店員のつぶやきw)

2009/02/08 (Sun) 23:50 | なな #XrwkbYLc | URL | 編集

神主様
こんばんは
確かに事情があって
足を運べないけれど神様の力を頂きたい…
なんていうときには、これ以上素晴らしい
手段は無いかもしれないですね。
ここでもインターネットの功罪…。
神主様のように認識して議論してくださってる
神職様が大半ならば安心できます。
こうして色々分かりやすく説明してくださる
神主様のブログは大変ありがたいです。

ギリシャの学校の話はつい最近テレビで
見ました。
小学校から神話を教科として学び
小さな子でも神々の名前は全て言えるそうですよ。

2009/02/09 (Mon) 01:32 | LINDA☆ #- | URL | 編集

私の希望は
初めて神社に立ち寄る人も、だれもが、その意味を理解できるように
ご案内いただけると喜びます。
こんな風に神様に親しん(←言葉が適当でないかもしれませんが)でみては
どうでしょう的な広報とか、、
と言うのも、代々親から子へ正しい知識が受け継がれているとは限りません。
(残念ながら私の場合そうでした)
例えば、神社では、ただ御守りを並べてあるだけですよね。
正直言って、不親切だなぁと思っていました。
何がわからないかもわからない、
何も知らないので、どう訊ねればよいかもわかりませんでした。
わたしがアホなだけだったのですがf``。
とにかく、私のような無知な日本人でも、わかるようにしてあるとうれしいです。
もちろん!インターネット販売(←これについては単純にインターネットでも
本来のコトバで表記して、意味を併記すればいいのにと思ってしまいましたが)
のように、だれにでもわかる言葉を使うのではなく、
神様との決まりごとを守って、あくまで本来の言葉で!でも親切丁寧にわかりやすくd^^
裾野が広がっていくといいのになぁと。

2009/02/09 (Mon) 21:26 | るる #- | URL | 編集

多分、その神社のお守り通販ページは、既存のページに載っけただけなのかな、とは思いますが・・・やっぱ、伝統にのっとった細やかな気配りが欲しいとは思いますね。逆に、「お守り買おう!」っていうヒトが、「あれ?なんで販売っていわないの?料金じゃなくて初穂料なの?」なんて、興味持ってくれたら嬉しいじゃないですか。
私など、仕事柄いろんな方が病気平癒のお守りを持っているのを見てます。すごい遠くの神社のお守りを家族が持ってきてくださることも多いです。病気になってから、藁をもすがる思いで「お守り」を求める方には、「ネット授与」もある意味ありがたいことなのだろうな、とも思います。(そういう方は、本当にすごく大切にお守りを扱っていらっしゃいます)
簡単・便利だけでは、なんとも味気ないではないですか。

2009/02/09 (Mon) 22:11 | こたつ #- | URL | 編集
稲荷神社

先日の事なので、うろ覚えで申し訳ないのですが、テレビでなぜ稲荷神社の末社があんなに全国にあるのか、という説明に、「そんなのでいいのん?」なんて驚いた事があります。

確か、末社を置かせてください、と要望したら、飛脚が必要なものを運んでくれる。そんな内容だったように思います。(すみません、神主様、足りないと思うので正しい説明を教えてください…)

飛脚は昔のネットワークですよね。それが今はインターネットという方法が現れただけではないでしょうか…
授ける方も受ける方も、後は"心がけ"次第なのではないでしょうか?
要は神様の本意に私達がどれだけ理解して、日々精進して近づいているかどうかじゃないでしょうか?

すみません、神道もろくに勉強してないのに、生意気でしたね(((^_^;)


2009/02/10 (Tue) 00:07 | さとみっく #- | URL | 編集
ななさま

うんうんとうなずいております。おっしゃるとおり。
>神職って「お客さま」に仕えるのが仕事なのではなくて「神様に仕える姿勢を見せる」のが仕事なのじゃないかなー

そうなんですね。どっちむいて仕事するのか。神様のほうを向いて仕事しないといけないんです。(仕事といういいかたもアレですが)
そういう話を神職もきちんと聞かなければいけないと思います。とエラそうに私がいえることではないですか(=^_^;=)ゞ 

2009/02/12 (Thu) 21:01 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
LINDA☆さま

もちろん多数の神主はそのへんを理解、心配しています。
ただし神社界自体がインタネーネットというものを理解していないと思っています。
きちんと知ったうえで、利用方法、弊害などを考えて運用しないといけない時期にきています。

ギリシャのそのはなしはぜひ日本でもしたいですねぇ

2009/02/12 (Thu) 21:04 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
るるさま

私の理想ですねそれは。
言葉にしても本来の、正しいものを使い、それをみなさんにも知ってもらうというのは。
でもそれもそんなに難しい、どうしてもできないことではないと思うんですよね。ほんの少しだけのことだから、神主はその労力を惜しんではいけないと思うのです。

2009/02/12 (Thu) 21:09 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
こたつさま

そうだと思います。既製のものを使っているので言葉などはそのままなのだろうと。でも神社がネットでするというのなら上のコメントではありませんがそこで労力を惜しんではいけないんですよね。その労力を惜しむならネットを使うべきではないと思います。
不特定多数の大勢の目にふれるものだからこそ、だれが見てもわかりやすい・・ではなくて、守るべき一線を引いておかないといけないのでしょうね。

2009/02/12 (Thu) 21:13 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
さとみっくさま

すみません。うまく理解できていないので的確なおはなしができないのですが、でも結論は心がけ次第というのはよくいいえているのだと思います。
結局はなんにしても最後はそうなんでけしょうけどね。どんなものであっても使い方次第ではいかようにもなる。
刃物しかり、火もしかり、宗教であってもお金儲けにしたり、人を支配するために利用されたりと・・・
なんでもそうだと思います。心次第でしょう

2009/02/12 (Thu) 21:22 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集

あたしね「仕事」って全然アレじゃないと思うわ。
「つかえること」って書くでしょ。
専業主婦の家事だってお仕事だと思うわ。
たとえお金をかせいでないとしてもね。
お客さまのためか、だんなのためか、こどものためか、かみさまのためか、仕える(だれかのために働く)対象がちがうだけで、意味は一緒だと思うの。
尊いことだと思ってます。
らしくもなく、こまかいとこ、つっこんじゃった、すみませんm(_ _)m

2009/02/12 (Thu) 21:36 | なな #XrwkbYLc | URL | 編集
ななさま

なるほど。
「つかえること」って書くという意味でいうとその通りですね。今まであまり考えたこともなかったです。

この記事が言葉にしても、他のことにしても、本来のものを崩さずに・・・という内容なのでいつもならスルーするところなのですがあえて追記しますと、
どんな仕事であっても尊いことであるのは間違いないことですが、それは人間のことであって・・
神様には仕事ではなくってやはり御奉仕なんであり、御用です。
たとえば細かいこというとお祭りのあと「お疲れ様でした」、「ご苦労さまでした」との言葉も神様に御奉仕させていただいて、疲れ、苦労だとかは使わないとか、そういう人もありますからね。私はそこは違いますが。

と今回の記事の流れ上、書かないわけにいかなくって(=^_^;=)ゞ 

2009/02/12 (Thu) 21:53 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集

ひゃあ~神主さま、お手間とらせました><
でも納得いきました、ていねいに答えてくれてありがとうございましたm(_ _)m
そっか、神様は別格なんですね、あたし、自分の延長線上というか、擬人化しすぎてたというか、なんとなくもっとフランクに考えてたことに気づきました。
どっちがまちがってるとか正しいとかでなく、自分にとって新しい解釈を知れたのが新鮮でうれしいです(*^^*)

2009/02/14 (Sat) 00:18 | なな #XrwkbYLc | URL | 編集
ななさま

いえいえ、お手間などでないです。
>神様が自分の延長線上というか、擬人化しすぎてたというか、なんとなくもっとフランクに考えてたことに気づきました。
そうなんです!本質はそれが正解なんです。
我々人も神の質をもっている、神と人は異なるものでなく同質のものである。
自分の延長線上にあるというのが日本の古くからの考えかたです。

それが正解なんですが、親しき仲にも礼儀ありではないですがもちろん神様は別格です。
ややこしいですね(=^_^;=)ゞ 

2009/02/16 (Mon) 22:30 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集

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