PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

あの日の思い出2

昨日からの続きです。今日はじめての方は昨日の記事を先によむことをおすすめします。

今日は沖縄では梅雨入りしたようですが、京都は朝から天気がよく外で作業をしていると汗がダラダラと流れてくる、そんな暖かさです。
こういう日には私には思い出される光景があります。


私がまだ10代、青春を謳歌しているころ。
今日と同じようないい天気、夏にはまだ少し早いのだが、ちょっと動くと汗がたらたらと流れてくるそんな日だ。
炎天下のグラウンドでは球児たちが白球を追いかけている。暑く乾いた空気の中で金属バットがボールをはじく
「キィーン」
という音が響き、その音を合図にダイアモンドに散らばる選手が一斉に動き出す。

私はマウンドに立ち尽くしていた。
渾身の一球だった。相手は卒業後はプロ入りが噂される屈指のスラッガー。
ベンチからの指示は敬遠。
・・・しかしキャッチャーも、後ろで守っているチームメイトも同じ気持ちでいてくれる。
打たれても悔いはない。勝負だ。


そして、審判のゲームセットの声。
最後の夏が終わった。


試合の後、皆が解散したあとも私はしばらくそこから動けなかった。しばらく一人でそこにいたかったから。
最終回までチームは勝っていた。彼を敬遠していれば試合には勝っていたのかもしれない。
チームメイトはあの場面で敬遠して勝っても意味はなかった。そう言っている。
しかし全員がそう思っているわけではない。中にはあそこで敬遠して試合に勝ちたかったと思っているものもいた。
でも口には出さずあれでよかったと元気のない笑顔で言ってくれる。
それがつらかった。頭の中からその元気のない笑顔がうすれるまでその場所にいようと思っていた。

「タッタッタッ」
後ろから人の走る足音が聞こえる。
「せんぱ〜い。お疲れ様でした」
応援にきてくれていた子だ。ルールはあまりよくわからないらしい。
「コレ、どうぞ」
よく冷えた、うすいレモン味のスポーツ飲料

「もうちょっとで勝てたのに、惜しかったですね」
「あぁ、そうだね」
「みんなもどっちが勝ってもおかしくなかったって言ってました」
「あぁ、そうだね」

「でも先輩のピッチャーのときに最後にホームランがでれば勝ってたのに」
「え?」
「あ、あの、ホームランがでれば得点が入るから、それで試合に勝って・・」
「ぷっ(笑)ははは。」
「ピッチャーが投げたボールをバッターが打ってホームランになるんだ」
「だから僕はホームランを打たれないようにしないといけなかったんだよ」

「あ・そうなんですか。 実はあまりわからなくって(。><)」
「そうみたいだね(笑)」
「でもみんな言ってました。最後は敬遠でなくて立派だったって」
「あぁ、ありがとう。笑ったおかげで元気になったよ」
「勝負して試合には負けたけど、後輩達がそれを見て何かを感じてくれたかもしれないよね」

そして私はよく冷えた、うすいレモン味のスポーツ飲料を一気に飲んだ



こんな日にはそんな光景が思い出されます。
植木の散髪をしてハシゴから下りてきて、そんなことを思い出して「ふぅ〜」と一息ついていると
「タッタッタッタ」
後ろから人の走る足音が聞こえます
「なにしてんの〜?」
近所の小学生の子でした(ピアニカの練習をしていた子)
「ホラ、あの高いところの植木の散髪してたんやで」

「ふぅ〜ん。コレ、あげる」
うすいレモン味のアメさんでした。


この物語は一部フィクションを含みます。実話部もあります(笑)

ランキング下降中(泣)
↓のボタンを押してくだされば得点が加算されこのブログの順位が上ります。
1日1回づつ(できれば両方とも)ポチポチっとよろしくお願いいたします。
昨日はFC2は6位。人気ブログ20位。今日は何位だ?

人気ランキングへ1票入れる
 a_01.gif FC2ランキングへ1票入れる

| ひとりごと | 19:00 | comments:12 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

まるで映画の一コマのような青春ですね(笑)
涙あり恋(?)ありの部活は私も忘れることはないです。
ライバルの演奏を聞きながら舞台裏で順番を待つピリピリとした雰囲気や、観客席からの視線を受けて暑い舞台で(ライトで舞台上はとても暑いのです)極限の緊張感の中、演奏した時など・・・。
楽しいことばかりじゃなかった。むしろ辛いことのほうが多かったと思います。それでもいい思い出になるのは青春を全てそれに注いだからなんでしょうか。

| 彩 | 2008/05/23 19:55 | URL | ≫ EDIT

すっぱいレモンの味がするいいお話で、ユニフォーム姿の神主様、変化球をさっと投げ、野球帽の先をちょっといじる姿の動画がでてきました。

神主様が監督のあの秘密基地の少年たちの野球チームを作られたらいかがでしょうか?!

| ヘルブラウ | 2008/05/24 01:58 | URL | ≫ EDIT

どんなけ〜〜

カッコいい、ね^〜^
神主様から 想像できる分、どこが実話でどこがフィクションだったのか・・。

枝切りから そういうお話に展開できるってとこが、
また 格別!!と思っています。

| yume | 2008/05/24 10:03 | URL | ≫ EDIT

ん?
文才、ありますね(^^)
書き方慣れてる…。
もしかして本か何かを出されているんですかね♪
ちょっと煌めく才能を垣間見てしまいました★
青春の一場面が爽やかに、そしてほろ苦く描かれているところなど、思わず感心しちゃいましたよ♪
簡潔明瞭で無駄がないところもまたニクいっすね〜(^^)
素敵な文章に応援のポチっv-392

| ウダム | 2008/05/24 10:34 | URL | ≫ EDIT

彩さま

こんばんは。
小説風に書いてみました(笑)
そのピリピリした雰囲気もわかります。
そうですね、おっしゃるとおり一生懸命、全力でそれにむかったからその時はつらいと思っていてもいい思い出なんでしょうね。

| 神主 | 2008/05/24 22:22 | URL | ≫ EDIT

ヘルブラウさま

こんばんは。
おぉ!w(°o°)w 動画がでましたか(笑)

なるほど野球チームですか。面白いですね。ボーイスカウトなんかも最初はそんなところからはじまっているんでしょうかねぇ

| 神主 | 2008/05/24 22:25 | URL | ≫ EDIT

ゆめさま

こんばんは。
フィクションは・・・・・
う〜む、やっぱりしばらく伏せておこうかな(笑)
ありすぎてありすぎて(笑)

| 神主 | 2008/05/24 22:27 | URL | ≫ EDIT

ウダムさま

こんばんは。
文才?まさか・・そんなのカケラもないですよ。
小説を書ける方なんかすごいなぁと思います。さらにイラストまで書けるとなると驚いてしまいます。どんだけできるのw(@。@;)wと
でもお褒めにあずかり光栄です。ポチもありがとうございます

| 神主 | 2008/05/24 22:32 | URL | ≫ EDIT

きこりでなくても 木をきらなくてはいけません。
 うちもいくらか木があるので 時に私は かっこ悪い 植木屋に変身します。
 実家の 隣に おじゃましている木も 切ります。
 何日か後 隣も散髪します。

| 小紋 | 2008/05/26 19:43 | URL | ≫ EDIT

小紋さま

こんばんは。
小紋さまも植木屋さんに?高いところにのぼることがあれば気をつけてくださいね。
私も一度高さ2メートルくらいのハシゴから落ちたことがあります。そのときはハシゴごと落ちたんですが、奇跡的にかすり傷すらありませんでした。

| 神主 | 2008/05/26 20:25 | URL | ≫ EDIT

小学生のころ、野球初体験でランニングホームランをやらかした記憶がよみがえりました。
へろへろ打球だったのですが、ピッチャーが一塁へ暴投して、校庭をころころ果てしなく転がっていったのだ。
わたしはすごい運動音痴なのですが、運だけで時たまヒーローになったりします^^

| なな | 2008/05/27 02:03 | URL | ≫ EDIT

ななさま

そのパターンは小学生のころにはよくありますね。
1塁へ投げてそれが暴投、その間にランナーは2塁へ。
ボールを拾って2塁へ送球するが、それがまた暴投。
そのあいだにランナーは3塁へ、1塁から2塁へ向かって投げたボールの暴投ですからボールは外野へ。
ランナーは3塁をけってホームへ向かいランニングホームランのできあがりっと(*^ー゜)b

| 神主 | 2008/05/27 21:41 | URL | ≫ EDIT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://jinjakannushi.blog89.fc2.com/tb.php/341-81447356

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT