ふぶきの中の情景

すっかり春になり京都は桜も満開、次のひと雨といじわるな風で儚く散りゆく気配を感じるようになりました。
ですが、「コメントfrom北国」でいつも日本も結構広いねと感じます。青森は桜の開花はまだだそうですもの。四月の下旬頃とのこと。先週まで雪が降っていたのですよね?

北国で思い出しましたが「吹雪」。
今の季節に吹雪といえば桜ふぶきですが、今日思い出したのは吹雪、「雪」のほうです。
これ以上遅くなって雪のはなしをするのもなんなんで、今のうちに・・・

吹雪の中の情景
吹雪とは風をともなって降る強い雪
情景とは人の心を動かす風景や場面
吹雪の中の情景のそんなおはなしです


今年の京都は数年ぶりに大雪が降った。京都市内に雪が積もるというのはめったにない、それが数センチ積もったのだから大雪も大雪。何年ぶりだろう・・もしかすると小学生の低学年の子供たちは積もった雪を初めてみたのではないだろうか?
そして雪はその日1日だけではなくその後何日も続いた。

その日は数日前の大雪から数日後で、積もらないまでも雪が舞う寒い日だった。前日から降ったり止んだりを繰り返していたが、昼頃には雪が空から落ちてくるのは止まった。しかし空を見上げると今にも落ちてきそうな空。
暗くて、重そうな空。そん日の夕方にその人はやってきた・・・・
(と何故か小説風に書いてみた)
多分夕方3時から4時頃だったのではないだろうか。外はとても冷える社務所の戸は閉まっている。私は用事があり社務所を出て境内を歩いた。その時ひとりの参拝者が本殿の前で鈴をならし拝んでおられた。
見上げると今にも泣き出しそうな空だ、私は「せっかく寒いなか参拝にこられたのだから、せめてこの方が帰るまでは降らなければいいなぁ」と心の中でつぶやいた、その途端に空から雪が降りてきた。

「あぁ降ってきたなぁ」私は急いで用事を済ませて社務所へ駆け込む。
雪はみるみるうちに激しさを増し、風も出てきてすぐに吹雪となった。社務所に戻り仕事の続きをして15分ほど経ったのだろうか、先ほどの用事で忘れていることがあることに気が付いた。雪が降ってきたから急いだためだろうなぁ。外を見ると一向に止む気配はないが仕方ない。私は意を決し吹雪の中を境内に出て行った。

すると境内には先ほどの参拝の方がまだおられた。その肩、頭には雪が積もっていたが構う様子もなくたたずんでおられる。何か思うところがあるのだろう。
たとえば禊(みそぎ)、川に浸かり身を清めているときに雪が降ってきても関係ない。もちろん中断などせずに最後まで行う。
なにかそんな、吹雪とそして神社の神域と一体になったようなある種の神々しさ、あるいわ凍える朝凛と張った空気の中に鶴が立っているような、そんな錯覚を覚えた。

・・・傘を差し出してみた。
しかし案の定傘は必要ないという。しかしなぁ目の前で頭から肩から雪が積もっている人がいるわけで・・・そこで
「傘を置いておきますね。もし必要でなければ社務所の前に戻しておいてください」と言い傘を置いて立ち去った。・・・・後で傘は社務所の前においてあった。

それから数日後、それが昨日。社務所を訪ねてくる方があった。
「先日はありがとうございました」とお土産をくださる。
私は「えっ?何のことだったでしょう?」何のことかすぐにわからない。その時後ろから別に私を呼ぶ声がする。その声の方を振り返り挨拶を交わしもう一度最初の方の方を向くと、その方の姿が見えない。
「あれ?どこにいった?」お土産は置いてあるが姿はどこにも見当たらない。
不思議に思い外を探しているときふと空を見ると、そこには白く美しい大きな鶴が飛んでいました。


ちょっと小説風に書いてみました(笑)ほんの少~しだけフィクションが含まれます。いやホント少しだけ。

・・・・お土産に祇園小石の飴さんを頂きました。ありがとうございました。
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ダンサーin神社 | Home | 春色

コメント

三月の下旬は雪が酷かったですね。
今年から本州に移り油断していた時の雪で、かなりびっくりしました。
吹雪といえば私は結構北海道の護国神社によくお参りに行ったのですが、二回参拝の後すぐに南極かと思うほどとんでもない吹雪に襲われました(笑)
思い出してみれば神様への礼儀作法も知らなかった看護学生の頃です。
出直してきなさいというお叱りだったのでしょうか・・・。

2008/04/05 (Sat) 20:48 | 彩 #- | URL | 編集
桜のお味は?

寒いのは苦手なのですが、雪は何故か好きです。
色々なものが白い色で覆われると一瞬で清浄な感じになるのが不思議です。

今回のお話、最後のお土産が『さくら飴』なのが素敵ですね。
美しく降り続く雪と今頃の桜吹雪が重なりました。

で、やはりお味は桜餅みたいな感じでしょうか(笑)?

2008/04/05 (Sat) 21:58 | haruko #Kvbn7yWk | URL | 編集
彩さま

こんばんは。
神様はそれくらいでは出直してきなさいと怒ったりしないですよ。作法をしらなくてもお参りしようとする若い者ですから、ふっふっふっと笑ってくださるのではないかな?(@^-゜@)

2008/04/05 (Sat) 23:27 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
harukoさま

こんばんは。
さくら飴の味は・・・やさしい、はんなりとした、うすい甘みの飴でした。結構好きな味です。
桜餅みたいに桜の匂いはありませんが・・
なんとなくイメージ伝わりますか?

2008/04/05 (Sat) 23:30 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集

雪・鶴 ・恩返し・・小説風でお話がより神秘的な印象でした。
私は読書が苦手なのですが、唯一ひと晩(徹夜)で読破したことがあるのが、
「老人と海」(原書)ヘミングウェイの乾いた(ハードボイルド)文体が好きです。

2008/04/05 (Sat) 23:41 | るる #- | URL | 編集

神主様にそういって頂けると心強いです(笑)
実は今日も新しい土地の神様に挨拶しようと何となく最寄りの神社に参拝しに行きました。
神主様のブログで培った礼儀作法を総動員し、何とか参拝を終えることが出来ました。ありがとうございます!
でも参道を引き返す時に境内中にいきなり強い風が吹いてゾッとしました。
自意識過剰?少し怖かったです・・・(笑)

2008/04/06 (Sun) 00:02 | 彩 #- | URL | 編集

京都の方に京都の物を贈るのは少し変な気がしましたが…気に入っていただけたなら嬉しいです(^-^*)。
そして…鶴だなんて素敵な鳥ににしていただいて…ありがとうございます(*´ェ`*)。

2008/04/06 (Sun) 00:03 | stella☆ #tZDc9YLU | URL | 編集
るるさま

こんばんは。
雪のなかの情景というとなんとなく神秘的なイメージがあって、小説風にしてみました。
唯一のものが「老人と海」(原書)というのはまた極端な気がしますが・・・(笑)

2008/04/07 (Mon) 19:57 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
彩さま

こんばんは。
(笑)礼儀作法を総動員ですか。ブログではたいしたこと紹介していませんのに・・・でもうまくいったのですねよかった(*^ー゜)b
帰りの強い風は神様からのお返事では?「彩よ!確かにそなたから挨拶を受けたぞ」って。

2008/04/07 (Mon) 20:01 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
stella☆さま

こんばんは。
この話しには後日談がありまして・・・鶴は渡り鳥です。この鶴も冬を越すために日本に渡ってきていました。そして雪の中で親切にされた恩返しのために美しい人の姿になってお礼をします。お礼をすませ胸のつかえがとれて心の軽くなったその鶴は春の訪れとともにイタリアへと渡ってゆきましたとさ。

2008/04/07 (Mon) 20:14 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集

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