白馬の王子

先日美しいという見方をすれば日本は間違いなく世界で一番だと思うということを書きました。そんなときにちょうど見たニュースで日本語の表現多彩さ、美しさを感じる表現がありました。
そのときは白雨・黒雨という語が飛び込んできました。テレビの前を通りかかったときに見えただけでしたのでお天気のコーナーだったのか、情報紹介コーナーだったのかは定かではありませんがとにかく白雨・黒雨がセットで目に飛び込んできました。

白雨(はくう)とは明るい空から急に降ってくる雨のこと。
黒雨(こくう)とは空が暗く(黒く)なってしまうような大雨のこと。

表現のしかたが美しいです。
他にもまだまだありますが今の季節であれば

紅雨(こうう)
春に花に降りそそぐ雨のこと。赤い椿(つばき)の花かな?
また、花の散るさまを雨にたとえていう語。花吹雪を雨にたとえているわけです。

青雨(せいう)新緑のころ、青葉に降る雨。翠雨(すいう)、緑雨(りょくう)ともいう。
(国語辞典から抜粋)


断続して降る春のにわか雨を「春時雨」(はるしぐれ)
時雨だけではなんとなく寂しさが漂いますが「春」の一文字が加わるだけでガラッと感じが変わりますね。なんとなくぽかぽかした明るさを感じます。
まぁ言っていることは「雨」が降るということです。それを色で表現したり、季節によって違ったり本当に多彩。この繊細な違いを感じ取り、表現するのですから、ため息がでるくらい美しいはずです
ちなみに、白雨、黒雨、紅雨などと表現するのは外国にもあるそうです。
香港では気象予想用語だそうです。日本で言う大雨注意報、大雨警報にあたるもので、小雨から順に、白雨、黄雨、赤雨、黒雨ので黒雨は外出禁止令クラスだそう。
ちょっと意味合いが違いますね。

そうそう、雨のほかにも津軽には七つの雪が降るんでしたね。
粉雪、粒雪、綿雪、ざらめ雪~♪♪、みず雪、かた雪、春待つ氷雪~♪


最初の白雨・黒雨にはなしは戻りますが、白雨・黒雨と聞いてまず連想したのが神社へ奉納する絵馬です。
古来より水は飲料にしても、農耕にしても、人が生きていくうえで欠かすことのできないもので、雨はその水を恵んでくれるもっとも貴重なものでした。ここ数年雨が降らず水不足というニュースも流れていますが、給水車による給水のおかげで現代ではある程度は大丈夫です。

しかし昔は水不足となれば作物ができず、飲料水もなく、○○の飢饉というようにあるときには何万、何十万という大量の死者がでる深刻なものでした。しかし雨は天から降るもの、そのため神仏に祈り雨を願う雨乞いがさかんに行われてきました。

この神に祈り雨を願う雨乞いの際に神に馬を奉納していたのです。
雨を止めて晴れを願う際に白馬
雨を降らせれもらう雨乞いに黒馬
このように生きた馬を奉納してたものが、徐々に馬の絵のかいた「絵馬」へと変わってゆきます。神主の勉強をしているとき先生に奉納された絵馬の馬の色を見るとその年の天気がわかるんだよ、と教わりました。そういうことなんですね。

晴れを願い白馬
雨を願って黒馬

過去記事でも紹介していますが、祖母の葬儀の斎主をしてくださった宮司様。祭詞の中でご自身のことを七星の神主とおっしゃっておられました。七星の神主・・・カッコイイです。
私は超晴れ男です。自分が奉仕する祭典に雨になったことはありません。
で、白馬の王子ならぬ

『白馬の神主』

・・・・・・・・・・・何か違う(あまりカッコよくないなぁ)


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コメント

おおっ『白馬の神主』!
大丈夫です。すごくいい感じです。『純和風の凛々しい王子様』を想像しました(笑)。

今回は素敵な雨の名前ありがとうございます。
日本語、本当に美しいですよね。
季節の呼び方ひとつとっても古人の感性の雅さに感動します。
高校の同級生に『秋庭十月』とかいて『あきばかんな』と読む女の子がいました。古典の先生に「(姓が変わるから)嫁にいくな」といわれてました。
友人一同激しく同意です(笑)。

2008/03/27 (Thu) 22:55 | haruko #Kvbn7yWk | URL | 編集

この場合、「はくば」でなくて「しろうま」と読みたくなりました・・・(多分、白馬神事のせい)・・・脳内には立烏帽子に狩衣の王子様が出現したのですが(何故か弓を持っている)。

雨だけでなく、雲や、雪なんかでも、いろいろな美しい名称や表現があって、日本語ってうつくしいなあ、としみじみ思ってしまいます。「雨の名前」「雲の名前」って本(写真がいっぱいできれいなのです)にいろんな表現が載ってました。

2008/03/28 (Fri) 11:10 | こたつ #- | URL | 編集

 白雨ですか。
 タケコさんの恋人で初めて知った単語でした。要はにわか雨のことですね。そしてにわか雨の後は大気がクリアーになって心が洗われるよう、真っ白になるようで美しいです。

 いやぁ。日本語って確かにすごいですよね。やはり、僕は日本人に生まれてよかったと思います。この魅力を知ることができて。

 それにしても、神主さんの教養の引き出しはすごいですね。僕はその記事を見て、さらに自分の中に引き出される何かを感じたりして、まぁインスピレーションみたいなものが得られて、いつもすごいと思って読んでいます。
 

2008/03/28 (Fri) 20:35 | 流雨 #mQop/nM. | URL | 編集
harukoさま

こんばんは。
『純和風の凛々しい王子様』ふ~む。ビジュアルどんなのを想像されてるんだろう・・・
でも・・・ですよ、たとえば祝詞のなかで『白馬の神主』仲尾宗泰が畏みて申す。なんて言葉が出てきたらたぶん参拝者は笑がふきだしますよ(笑)
『秋庭十月』とかいて『あきばかんな』さんですか。親御さんセンスがよいのですね。
で今も『秋庭十月』さんですか?

2008/03/28 (Fri) 22:09 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
こたつさま

こんばんは。
王子様が出現しても弓をもっているのはよほど白馬神事影響大ですね。
そう日本語はものすごく美しいですものね。「雨の名前」「雲の名前」ですか。どのような本かは私は知りませんがそれで本になるくらいなのですから、日本語の表現の多彩さがよくわかりますよね。

2008/03/28 (Fri) 22:14 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
流雨さま

こんばんは。
そうこれは日本の魅力のひとつですね。ハワイが近いのかもしれませんね。向こうのもともとの文化は近いものがあり神道と似たところもあるようです。
いえ、私はホントに教養なく他の宮司様方とご一緒するときも恥かしいです。学生時代にまともに勉強しておけばよかったと思いますね。しかしそんな私の記事からでもインスピレーションを得てもらえるのであれば非常に嬉しく思います。

2008/03/28 (Fri) 22:20 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集

ご挨拶が遅れました。
相棒の「haruko」がお世話になっています。

そうですね、日本語は大変美しい言語ですww
宝來は雨の別名も好きですが、最近は月の呼び名に凝っています(^^♪

それにしても、日本人はこんな素晴らしい国に住んでいながら、その自覚がないのは寂しいことです。
宝來なんか、もし日本沈没なんてことになったら、日本と運命を共にしちゃいますが(笑)
I love Japan な宝來でした♪

2008/03/29 (Sat) 23:28 | 宝來りょう #hvDLYPqY | URL | 編集
こんばんは(*^^*)

わたしも晴れ女です(。-_-。)ポッ
まけませんよ!(なんの勝負だ)
白馬のはちきん…もっとかっこよくない…。
うま乗れないし…。

2008/03/30 (Sun) 22:12 | なな #XrwkbYLc | URL | 編集
宝來りょうさま

こんばんは。
いいえ。こちらのほうがお世話になってます。今後ともよろしくです。
すごく寂しいことですよね。先日の教育基本法の愛国心ではないですが、そゆのは強制されるものでもないし、教えることは絶対必要ですが、法律がどうのこうのという問題ではないのに、しかしそういう時代になってきているのでしょうかね。

2008/03/31 (Mon) 21:30 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
ななさま

こんばんは。
よしその勝負受けてたとう!
白馬の神主の名は渡しませんよ。あ!はちきんか・・

2008/03/31 (Mon) 21:32 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集

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