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神国

天地(あめつち)の中に みちたる 草木まで
 神のすがたと 見つつ怖れよ
(卜部 兼邦『兼邦百首歌抄』より)

この歌は室町時代の歌ですけれど、日本人の考え方の根本があらわれていると思います。
これは言葉を変えると「八百万の神々(やおよろずの神々)」であり、それは神道です。

先日の記事で環境問題についての話題がありましたのでこの歌が思い浮かびました。
我々の国はこういう国だったはずなのです。
この考えかたなら今世界で起きている環境問題というものはありえないのですが、残念ながら現状は違います。

以前の記事でも書いているはずですが(いつ書いたかは忘れました)自然と人間の関係について。
先進国と言われる国で多いのは自然は征服する対象であり、自然を征服して人間の生活しやすい環境をつくるというもの。(すべてとは言いませんが多い)

日本はというと最初に紹介した歌のとおりです。
我々が生きるこの世界は木や草一本にいたるまで神が宿るものである。その中だから人間は生きてゆけるのであり、自然に感謝し敬うというものです。
歌の最後の「見つつ恐れよ」この恐れよは、単純に恐がりなさいという意味ではなく、畏敬(おそれ、敬う)です。

この「恐れ」はよく祝詞で使われます。たとえば

掛巻モ畏キ天照大神ノ大前ニ恐ミ恐ミ申ス
カケマクモカシコキ「アマテラスオオミカミ」ノオオマエニカシコミカシコミモモウス

これは天照大神様に声に出して申し上げるのも恐れ多いことですが、畏まって申し上げます。
というような意味ですが、上の歌もこういうような使い方ですね。


話しを戻すと、人間が自然を征服して、壊したり、手を加えたり、自分たちの都合のいいようにしていますが、しかし当たり前ですが人間は自然がなくては絶対に生きていけないということです。
癒しといって自然に触れたいなどということもあるように、自然と切り離されては正常には生きてゆけないということです。


この話題になると必ず言うのですが(以前の記事でも書いていますがどこかは忘れた)、最近の言葉の「地球に優しく」と言う言葉が私は嫌いです。
この言葉が今の問題を作った背景をよく表していると思います。
「子供に優しく」、「犬やネコ動物に優しく」これはよいことですし正しいと思います。
自分と対等、自分より力の弱いものに優しく。

これが「地球に優しく」、そういう言葉が出てくるのが人間の思い上がりだと思うのです。そもそも人間は地球があるおかげで生きていられるのですから。まず地球が先にありきです。
まさに、「神のすがたと 見つつ怖れよ」です。恐れ(畏れ)敬い、感謝、謙虚です。

この日本的な思想、神道の思想がこれからの社会にもっとも必要になるだろうとおっしゃっておられたのが20世紀最高の物理学者アルバートアインシュタイン博士やトウィンビー博士。

まず私たちが自分たちの国の心である神道について思い出してみるのは大切だと思います。
ということで
「神道」とはなんだ?

長くなったので今日はここで区切ります


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| ひとりごと | 23:19 | comments:12 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

初めまして。
こちらのサイトに度々訪問いただき、ありがとうございます。
私も昔、長い間京都に住んでいて、神道の不思議を知りました。
このブログはとても懐かしい感じがします。
それから、
勝手ながら、こちらでリンク張らせていただきました。
またお気軽に遊びに来てください。
お待ちしております。

| 紅月スナイパー | 2008/02/02 01:18 | URL | ≫ EDIT

畏れ多くも

神道とはなんだ?おもしろくなってきました*-*
「地球に優しく」なんて  畏れ多いことだったのか++
毎日のニュースをみると"畏敬の念"が失われつつあるような
まだこういう感覚持っている世代です。
    →「 誰も 見てなくても 神様が みてるさぁ 」
だから僕は 頑張れるのさ 愛はお金で 買うことは できないさ
朝のニュースに 心乱されて 涙ぐむ君の 優しさが好き
コイツの言い訳 聞き飽きたって 睨みつける君の 強さが好き
                     「ピースの唄」より
                      作詞:藤井フミヤ・佐橋佳幸

| るる | 2008/02/02 19:06 | URL | ≫ EDIT

今日は関東は雪です♪

すっごく勉強になりました。
木の一本にいたるまで、神があられる。
なにげにアイヌの「神威(カムイ)」みたいですね。
でも、そう思えば、どんなものも大切にできる気がします。
とりあえず、宝來は今隣にいるタマちゃん(ハムスター)から大事にしてあげよと思います♪

素敵なお話、ありがとうございました。(ぺこり)

| 宝來りょう | 2008/02/03 14:26 | URL | ≫ EDIT

こんばんは。
せんだって頂いたコメント内の高名な科学者というのはアインシュタイン博士もいたのですね。

冒頭の歌と遠からずかも知れませんが、先日食に関するドキュメンタリー映画を観る機会があり、またしても昨今の人の行為について考えさせられてしまいました。
ここ最近は小さくても何かしらできることはしないとなぁと痛感することが多いですが、これが一過性になっちゃイカンと心に誓いつつ。。。

| kasparek | 2008/02/03 18:36 | URL | ≫ EDIT

私も、「地球に優しい」っていうのはどうも好きじゃないです。いろいろもらってるんだから、御恩返しして当然のはずですものね。あくまで「地球が優しい」から、生かしてもらえてるのに。そんでも最近、エコに貢献しようとなるべくマイバック持って買い物に行ってます。

| こたつ | 2008/02/04 10:35 | URL | ≫ EDIT

こんにちは。
神道…なんか「太平洋戦争」中にそんな言葉があったような...
ん〜はっきりしたものはもわかりませんね...
神道国際学会なるものもあるみたいですが...
地球に優しい事を出来る事からコツコツとですね!

| 青森かずき | 2008/02/05 12:10 | URL | ≫ EDIT

紅月スナイパーさま

こんばんは。書き込みありがとうございます。
履歴からお邪魔していたのですが、コトダマパズルという素敵な名前にひかれてなんどか度々お邪魔しました。
当方リンクはっておきます。今後もよろしくお願いいたします。

| 神主 | 2008/02/05 22:35 | URL | ≫ EDIT

るるさま

こんばんは。
神道とはなんだ?
これを面白いと思ってくださいますか。嬉しいですね。でも実はすごく幅が広くて難しいですよね(私がそう思う)
誰も 見てなくても 神様が みてるさぁ 
↑これって私がものごとを決めるときの判断基準です。

| 神主 | 2008/02/05 22:41 | URL | ≫ EDIT

宝來りょうさま

こんばんは。
もう雪はやんできたころですね。冷え込みがきついようですのでお体に御気をつけください。
先人たちはどんなものも大切にしてきたのですから、私達もできますよね。
まずタマちゃんからはじめて、いずれ店長Sまで大事にできるようになれば悟りの境地でしょうか(笑)

| 神主 | 2008/02/05 22:46 | URL | ≫ EDIT

kasparekさま

こんばんは。
私はそんな映画があることも知りませんでしたが、HPを見てみましたが、たしかに教材に良いのではないかと思いますね。年齢の制限をはずせるような内容にして子供にも見せたいですね。他の命をいただいて、自分が生きているのだということがわかります。
まぁその前に大人がしっかりと・・・

| 神主 | 2008/02/05 22:50 | URL | ≫ EDIT

こたつさま

こんばんは。
そうなんです。そうなんです。そゆことがいいたいです。
地球があるから人間は生きていられるのであって、人間がいるから地球があるのではないですから。
人間の側から見ると地球に優しいになるでしょう。
でも人間は地球の一部分なのですから

| 神主 | 2008/02/05 23:04 | URL | ≫ EDIT

青森かずきさま

こんばんは。
そう!それ!「太平洋戦争」中にそんな言葉があったような...
現代の神道を知るうえでそれは絶対に欠かせません。
国家神道です。軍国主義に利用されたといえる不幸な時代です。
そのへんも次の記事で書けたらなぁと・・・

| 神主 | 2008/02/05 23:07 | URL | ≫ EDIT















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