京都の秋の風物詩、「御火焚(おひたき)祭」がそろそろ始まります。
当社 武信稲荷神社では古くは11月8日でしたが(旧暦の)最近では新暦の11月8日、さらにもっと最近では11月8日に近い日曜日ということになりました。
ということで今年は平成19年11月11日(日)の午後三時より御火焚き祭を執り行います。
焚上げ前
祭典中
そういえばこの写真の鳥居の上の中央よりやや左あたり、キツネが2匹いるように見えるといわれました。いわれてみれば、あぁホントだって
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御火焚祭は神社で斉行されるだけでなく、お稲荷さんをお祀りされる町内や、会社、商店、工場などのほか、一般の家庭でも広くおこなわれてきました。特に火を扱う商売のところはよくおこなわれます。
当神社のすぐそばの「トロン温泉稲荷」さんでも毎年行います。このようにお風呂やさんや鍛冶屋さん、など火を使う商売です。事業のはじめに「火入式」や「竈神祭」などをおこなうところは特にそうでしょうね。
というわけで、先週の日曜日から御火焚祭ロードがスタートしました。
この地域でお稲荷さんを祀られている町内や、商店などの御火焚祭を奉仕します。ただどうしても日曜祭日に重なりますので11月の日曜祭日は私は御火焚めぐりになります。
古くから火を“神の去来される目じるし”とする信仰は全国各地に様々な行事・習俗として残っています。お盆の迎え火、送り火も祖霊の去来される道案内であるといえます。
大文字をはじめとする五山の送り火もそのひとつです。
京都の人は「五山送り火」といいますが、他府県の方からは「大文字焼き」とすごくおいしそうな名前で呼ばれることがありますので、注意が必要です(笑)。
ほかにも神事では火を重んずる伝統があります。
「火」は人が最初に手にしたエネルギーであり、火の力を手に入れたことで飛躍的な発展をとげます。実体のない火というものは神秘のエネルギーという側面と、牙を剥くと全て焼き尽くす恐ろしいものという2面性がありました。
御火焚祭は火の神秘な現象のなかに神と人のつながいを求め、火の霊力によって知らないうちにおかした罪、穢れ(けがれ)を消滅し、幸福を求めるということ。
また火の力に感謝して、火による禍いがないように祈る日本の伝統的な信仰です。
御火焚きというのはもちろん京都以外でもおこなわれますが、京都が特にさかんなようです。御火焚きで検索すると京都のことばかり出てくると思います。
でちょっとやってみました。で↓はヒットしたページのうちのひとつです。
http://rakutyuurakugai.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_54e0.html
検索は「御火焚」で検索しただけです。
なのにこれを書いておられるかたはウチの同じ町内の方のようです。もちろんお名前はないのでどなたかはわかりませんが、武信稲荷神社と私も以前の記事に登場させていただいておりました。ありがとうございます。(まぁそれをみていると大体どなたかわかるのですが・・)
世の中広いようで狭いとよくいいますが、インターネットはものすごく広い・・・のですが、こういうのをみると狭く感じます
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