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神主の身の上話4

まさかそんなことになるなど考えたこともなかったのですが、若きムネヤスは神主養成所虎の穴(仮名)に入所することになりました。
ここには全国各地から神主を目指す若者が集まります。神主になるタイミングという話を第一話でしましたが、ここは高校を卒業して間なし、あるいは別の職業に就いていたが神主を志した、若い年代です。なんてったって虎の穴、山の生活ですから。

さて手続きなどが済みいよいよ入所の日、虎の穴のある山の山頂へと着きました。まず指示されたのは、荷物はここに置いておいてください。着替えとタオル、洗面用具、財布や貴重品だけもって、白衣と袴に着替えて向かい側の建物に集合してくだい。ということでした。
何のことやらさっぱりわかりません。しかも着物に着替えろといわれても一人で着物をきることすらできません。ようやく世話係りの人に着物を着せてもらい、必要なものだけもって集合場所へ向かいます。

その日のうちに練成会(れんせいかい)がはじまりました。
練成というと、辞書でしらべると心・体・技術などをきたえるということ。その名の通りです。神主になる資格があるかどうか、いやまず神主養成所虎の穴(仮名)に入所する資格があるかどうかのテスト、心・体・技術が試される試練が始まったでした。

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山頂の施設に缶詰状態、外部との接触は遮断されました。
そして神主養成ギブスを渡されて装着することが課せられました。神主には足の運び方、手の動かし方など立ち振る舞いに決まりがあります。
神主養成ギブスとは、強力なバネが組み合わさってできていて、正しい立ち振る舞いでないと動けないようになっています。
2週間の練成会の間、ずっと装着することが義務づけられます。お風呂と寝るときだけは、はずすことが許されます。





・・・マジメに書きます。
この練成会というものの目的は二つ。
山頂の施設で外部との接触が遮断された状態で、今までの一般生活と違う世界である神主の基礎の基礎を叩き込むということ。
もう一つは、ふるいにかけるということです。
中途半端な気持ちもの、軟弱なもの、そういった者たちをふるい落とし、人数を絞るということです。

その日のうちはオリエンテーション的なものでした。仮入所式のようなものでしょうか。食事、入浴、早めに就寝。翌日から始まりました。
朝5時起床。5時半から禊(みそぎ)を行います。「禊:海や川の水で体を清め、罪や穢(けが)れを洗い流すこと」
その山には滝はないので、特設の禊場が作られています。なみなみと水の注がれた巨大桶。
季節は3月。真冬ではないとはいえ早朝の気温はかなり低く、もちろん吐く息は白い。
身に着けているものといえば、褌(ふんどし)一丁。頭にはちまき。生まれた姿に限りなく近いスタイル。
頭から冷水をかぶり罪穢れを流すのですから、そりゃ余計なものはつけてちゃダメですよね・・・はい。
ちなみに褌はこのとき初めてで、つけ方もはじめはわかりませんでした。


その後、境内を清掃。キレイに掃き清めます。
そして朝拝。朝拝(ちょうはい)とは朝一番に神様を拝むのです。神前で大祓詞を奏上します。大祓詞というのは、先日コメントにあった「高天原たかまのはらに〜」という祝詞で、祝詞の中では長いものです。だいたい10分ほどでしょうか。これを5巻ほど。
でこのときは本物の神職の方々の朝拝の末席に加えて頂きます。(皆神職の卵たちですから)
これで早朝の部が終わり、すぐ続いて朝の部にうつります


つづく・・・


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| 神主のはなし | 00:33 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

こんばんは(*^^*)

うわおー
本当に、虎の穴だったんですね。
はやおきーみそぎー
早朝の部と朝の部が別れてるとこが、すごいですね。
神主さま、あらためて、尊敬します。

| なな | 2007/10/17 23:30 | URL | ≫ EDIT

ななさま

こんばんは。
いえ、尊敬されるようなことで全然ないんです・・・

あぁでも名前は神主養成所虎の穴(仮名)ですけど、実態は本当に虎の穴ですね(笑)

| 神主 | 2007/10/18 21:59 | URL | ≫ EDIT















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