2007.10.15 Mon
神主の身の上話3
私は神主になるつもりはなかったので、その提案にのることはありませんでした。
このときの父の胸中はどうであったのか、複雑だったことでしょう。
育て方が悪かったのだろうか・・・
神社を守るということをわかっていないのだろうか・・・
などと考えて凹んでいたのかもしれません。
ちなみに私のいた神主養成所虎の穴(仮名)へ入所するには神主の推薦が必要になるのですが、私を推薦してくださった方が八○神社(祇園祭で有名な)当時の名誉宮司様(肩書きは名誉宮司様だったと思います)で、神主養成所虎の穴(仮名)の理事長を務めていた方(当時)でした。今更ながら誠にありがとうございました。
・・・しかしこれって投票前から当選確実がでていませんか?
高校を卒業してから神主養成所虎の穴(仮名)へ入所までの期間は2週間くらいしかなかったと思います。
卒業した時点では私はまだ虎の穴(仮名)のはなしは聞いていませんでした。しかし入所までの期間は2週間程しかありません。ということは、今あらためて考えると私に入所の話をする前に既に名誉宮司様には推薦状をお願いしていたのです。
そんな日本有数の神社の名誉宮司様に推薦状を既に書いて頂いているのですから、私が断っても、父も簡単には引き下がれない。よなぁ・・・
そして背水の陣を敷く父の再攻撃が始まりました。
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しかし私はゴングが鳴っていることにこのときまだ気がついていませんでした。
前回の記事でも触れていますが、その頃祖母の具合が悪くなってきて、家で看病することになっていました。
父「おばあちゃんの具合が悪くなってきてな。あれだけ元気だったけど急やな」
私「そうか、苦労してきたんやろう?最後は穏やかにさせてあげたいな」
父「あれだけの活動的な豪腕も弱ってしまうとなんだか・・・な」
ここでちょっと祖母の「ゴッドマザー」ぶりを。
日本三大祭りといわれる祇園祭。この祇園祭一般的に有名なのは山鉾の巡行ですが、これは本来神輿のでる前段階です。山鉾巡行が雅な静の祭りとすると、神輿のほうは荒ぶる動の祭りです。
この神輿渡御は荒々しい祭りですから、神輿をかく方々もそりゃもう荒々しいわけです。祖父はもともと八坂神社に奉仕していた方です。当神社のすぐ側に組織の会所がありますし、祖父祖母が祇園祭り、その祇園祭の神輿を担ぐ方々とつながりはあります。
時は数十年前の祇園祭、神輿の日、まだ小さかった私を抱いた祖母。
神輿が少し止まったときに、神輿に近づいていきました。神輿かきの荒々しい、怖面の方々、背中に芸術を描いた方々をかきわけて・・・
で神輿にポンっと私をのせて写真撮影。
その神輿にのった私の写真を見ながらこの話を聞いたときはびっくりしました。普通の人がそんなことをしたら絶対に無事では帰れないはず。今の祇園祭の神輿渡御の様子を一度みてみてください。殺気立つような荒々しさ。その行動がどれだけのことがわかります。
そんなゴッドマザーな祖母でした。
父「おばあちゃんは、おじいちゃんとよく似ているお前が神主になった姿を見たいといってたんや。神主にならなくてもいいから、おばあちゃんに神主の免状をみせて喜ばせてやってくれ。先の短いおばあちゃんの最後の願いを・・うぅぅぅ(涙)」
私「・・・わかった。神主になるつもりはないけど、神主養成所虎の穴(仮)で修行してくる。免状をもらってくるまで、おばあちゃんの看病をたのむ」
そのとき後ろで父が「ニヤリ」と笑ったかどうかは今では知る由もありません・・・
こうして私の神主養成所虎の穴(仮)での修行生活がはじまりました。
つづく・・・
PS
後に私は修行を終えて戻ってきますが、そのときも祖母はいたって元気でした。そして天寿をまっとうする日まで元気に過ごしていました。
ん?先の短いおばあちゃんの願い・・・
↓ボタンを押して投票してくだされば幸いです。


| 神主のはなし | 21:33 | comments:16 | trackbacks:0 | TOP↑

さては、お(神)主 はめられたな!
イキがってても所詮はワカイな・・・
海千山千の父上・おばばさまにかかっては・・
虎の穴に放り込まれたんだ!
いえ!いえ!
それは神様の思し召し。
| Bako | 2007/10/15 22:15 | URL | ≫ EDIT