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神主の身の上話3

昨日からの続きです。今日はじめての方は昨日の記事を先によむと意味がわかります。

私は神主になるつもりはなかったので、その提案にのることはありませんでした。
このときの父の胸中はどうであったのか、複雑だったことでしょう。
育て方が悪かったのだろうか・・・
神社を守るということをわかっていないのだろうか・・・
などと考えて凹んでいたのかもしれません。


ちなみに私のいた神主養成所虎の穴(仮名)へ入所するには神主の推薦が必要になるのですが、私を推薦してくださった方が八○神社(祇園祭で有名な)当時の名誉宮司様(肩書きは名誉宮司様だったと思います)で、神主養成所虎の穴(仮名)の理事長を務めていた方(当時)でした。今更ながら誠にありがとうございました。
・・・しかしこれって投票前から当選確実がでていませんか?

高校を卒業してから神主養成所虎の穴(仮名)へ入所までの期間は2週間くらいしかなかったと思います。
卒業した時点では私はまだ虎の穴(仮名)のはなしは聞いていませんでした。しかし入所までの期間は2週間程しかありません。ということは、今あらためて考えると私に入所の話をする前に既に名誉宮司様には推薦状をお願いしていたのです。
そんな日本有数の神社の名誉宮司様に推薦状を既に書いて頂いているのですから、私が断っても、父も簡単には引き下がれない。よなぁ・・・
そして背水の陣を敷く父の再攻撃が始まりました。

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第1ラウンドから数日後、第2ラウンドのゴングがなりました。
しかし私はゴングが鳴っていることにこのときまだ気がついていませんでした。

前回の記事でも触れていますが、その頃祖母の具合が悪くなってきて、家で看病することになっていました。
父「おばあちゃんの具合が悪くなってきてな。あれだけ元気だったけど急やな」
私「そうか、苦労してきたんやろう?最後は穏やかにさせてあげたいな」
父「あれだけの活動的な豪腕も弱ってしまうとなんだか・・・な」

ここでちょっと祖母の「ゴッドマザー」ぶりを。
日本三大祭りといわれる祇園祭。この祇園祭一般的に有名なのは山鉾の巡行ですが、これは本来神輿のでる前段階です。山鉾巡行が雅な静の祭りとすると、神輿のほうは荒ぶる動の祭りです。
この神輿渡御は荒々しい祭りですから、神輿をかく方々もそりゃもう荒々しいわけです。祖父はもともと八坂神社に奉仕していた方です。当神社のすぐ側に組織の会所がありますし、祖父祖母が祇園祭り、その祇園祭の神輿を担ぐ方々とつながりはあります。

時は数十年前の祇園祭、神輿の日、まだ小さかった私を抱いた祖母。
神輿が少し止まったときに、神輿に近づいていきました。神輿かきの荒々しい、怖面の方々、背中に芸術を描いた方々をかきわけて・・・
で神輿にポンっと私をのせて写真撮影。
その神輿にのった私の写真を見ながらこの話を聞いたときはびっくりしました。普通の人がそんなことをしたら絶対に無事では帰れないはず。今の祇園祭の神輿渡御の様子を一度みてみてください。殺気立つような荒々しさ。その行動がどれだけのことがわかります。

そんなゴッドマザーな祖母でした。


父「おばあちゃんは、おじいちゃんとよく似ているお前が神主になった姿を見たいといってたんや。神主にならなくてもいいから、おばあちゃんに神主の免状をみせて喜ばせてやってくれ。先の短いおばあちゃんの最後の願いを・・うぅぅぅ(涙)」

私「・・・わかった。神主になるつもりはないけど、神主養成所虎の穴(仮)で修行してくる。免状をもらってくるまで、おばあちゃんの看病をたのむ」
そのとき後ろで父が「ニヤリ」と笑ったかどうかは今では知る由もありません・・・

こうして私の神主養成所虎の穴(仮)での修行生活がはじまりました。

つづく・・・

PS
後に私は修行を終えて戻ってきますが、そのときも祖母はいたって元気でした。そして天寿をまっとうする日まで元気に過ごしていました。
ん?先の短いおばあちゃんの願い・・・


↓ボタンを押して投票してくだされば幸いです。
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| 神主のはなし | 21:33 | comments:16 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

さては、お(神)主 はめられたな!

イキがってても所詮はワカイな・・・
海千山千の父上・おばばさまにかかっては・・
虎の穴に放り込まれたんだ!
いえ!いえ!
それは神様の思し召し。

| Bako | 2007/10/15 22:15 | URL | ≫ EDIT

こんばんは(*^^*)

うわ〜もっと読みたいです!

虎の穴(仮名)って出てくるたびに、おなかが痛くなるくらい笑ってしまいました。
虎の穴でみんな歌ってるわけですね、たかまのはらたかまのはら〜って。あ、歌うとは言わないかな^^;

たかまのはら、ですね、わかりましたです、教授!

| なな | 2007/10/15 23:33 | URL | ≫ EDIT

ふむふむ

こんばんは。
予想だにしない過去話に目を丸くしつつ、読ませて頂いています。何だか漠然と、根拠もなく、神主になる方って、小さい頃から精神的にも肉体的にも鍛えられているようなイメージがありました(笑)
神社の娘、という友人はいても、神主を引き継ぐ気は毛頭ないらしいので(彼女は美大に行きましたし)、その道を決意なされた方のお話はとても興味深く思います。
続きを楽しみにしています。

| 荻野 | 2007/10/16 03:12 | URL | ≫ EDIT

>おばあちゃんにみせて喜ばせてやってくれ----

わが子を思い通りの道に進ませるために、
親がよく使う手ですよね。

お父様、素敵です^^

一般人が使う手で、愛しい息子に対して
切羽詰った時期に使用されて、結果成功なされた訳ですから♪♪
現在神主様が武信稲荷神社で奉仕なさっておられるのも
そういうふか〜〜〜い話があったのですね^−^

ちなみに@虎の穴@、
息子達も良く行ってた所です^^
私もずっと前、アキバで一回行ってみました♪

| yume | 2007/10/16 09:11 | URL | ≫ EDIT

してやられたり

簡単に欺された方が悪いとも言いますが、よい意味で素直な少年だったのでしょうね。
ま、外堀を埋められたらしょうがないですよ。
次回が楽しみです。(^^ゞ

余談ですが、このコメントはBakoさんが言いそうだと思いながら読んでいくと、やっぱりビンゴだったので笑い転げました、済みません。

| 阿修羅王 | 2007/10/16 12:25 | URL | ≫ EDIT

父上様、策士ですね。

でも、やっぱりどっかできっかけが欲しかったような気がいたします。
今後が楽しみです。

| こた | 2007/10/16 21:16 | URL | ≫ EDIT

Bakoさま

こんばんは。
・・・・えっ?ハメられたの?

こんしくちょ〜(怒)

神の思し召し・・・です。はい

| 神主 | 2007/10/17 00:37 | URL | ≫ EDIT

ななさま

こんばんは。
祝詞は奏上するといいます。奏でる(かなでる)ということですから、祝詞を「言う」より「歌う」のほうが近いです。
次の記事で「たかまのはらに〜」出てきます

| 神主 | 2007/10/17 00:39 | URL | ≫ EDIT

荻野さま

こんばんは。
>小さい頃から精神的にも肉体的にも鍛えられているようなイメージがありました

いや実は以外とそれはあるんです。まぁ鍛えられているというよりも、慣らされているというんでしょうか。
神社の娘のお友達がおられるんですか。多分その方も・・・

| 神主 | 2007/10/17 00:44 | URL | ≫ EDIT

ゆめさま

こんばんは。
彼はかなりのやり手です。わりと巧くやるようですね。

>おばあちゃんにみせて喜ばせてやってくれ----

わが子を思い通りの道に進ませるために、
親がよく使う手ですよね。

ゆめさまも使ったってことですか?

| 神主 | 2007/10/17 00:46 | URL | ≫ EDIT

阿修羅王さま

こんばんは。
>よい意味で素直な少年だったのでしょうね。

いや本当に当時はなにも考えていなかったので、おばあちゃんかわいそうだな。ってことと、私も好き勝手に外で遊んでいましたので父には迷惑をかけてしまったと、自分でも思っていたので、後ろめたさもあったのかと・・・

| 神主 | 2007/10/17 00:49 | URL | ≫ EDIT

こたさま

こんばんは。
そうです。彼はけっこうな策士だったようです。
いろんなこと計算して計画してということよくしていましたね。
>でも、やっぱりどっかできっかけが欲しかったような気がいたします

私がって事ですか?私はその当時はきっかけはまったく望んでいませんでしたよ。(笑)

| 神主 | 2007/10/17 00:52 | URL | ≫ EDIT

いえいえ。
わが子にではなく、使われた口です^^

兎に角結婚して落ち着いてくれ!と母に懇願された時に
亡くなったおじいちゃんも喜ぶから♪と言われました。
当時26歳。
24歳で結婚決めなかったら、25歳では
クリスマスケーキのように、投売りだ!と世間で
言われていた時代でした。
片親の母は、兎に角あせっていたようです。
ご近所の友達はみな、嫁に行ってしまった後だったので。
優しかったおじいちゃん、まだ元気だけれどこれまた
大好きなおばあちゃんがやきもきしていたので、
その後すぐに話が来た人と、結婚しました。

| yume | 2007/10/17 08:47 | URL | ≫ EDIT

ゆめさま

こんばんは。
なるほど自分が使われたほうだと、じゃぁ私と同じですね。
でもどうだろう、私は亡くなったおじいちゃんも、といわれていたらどうだったろう?もう残り少ないおばあちゃんと言われたのが効果あったのだと・・・

| 神主 | 2007/10/18 21:57 | URL | ≫ EDIT

そりゃ、そうですよね。
私は、父が居なくって
おじいちゃんおばあちゃんっ子でした。
なのでおじいちゃんの名を出されると、
亡くなったばかりでしたし、すごく辛かったのです。
おばあちゃんとも、夫婦仲良くって、
おじいちゃんイコールおばあちゃんってな感じでしたから・・・・。

| yume | 2007/10/19 08:01 | URL | ≫ EDIT

ゆめさま

私はおじいちゃんは小学生の前に亡くなっていますから、記憶はあまり鮮明ではないのです。
子供にもちゃんとわかる、おじいちゃん、おばあちゃんの夫婦仲良しってすごくいいですね。

| 神主 | 2007/10/19 22:21 | URL | ≫ EDIT















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