神のうた

先日、いままで他の宗教を信仰されていた方(キリスト教とかそういうメジャーなもの)から、ご質問を頂きました。
うちの神社で御祈祷を受けられたのですが、なんというか非常にすっきりしたというか、清々しく、心が晴れやかになったので、自宅に神棚をおき御札をお祀りしたいのだけれど、どうしたらいいのでしょうか。というような質問内容でした。

上記のように他の宗教(キリスト教とかそういうメジャー宗教)を信仰されていた方なので、今までは神社の神様といえば他の宗教の神なのだから、それを拝むとか信仰するのはいけない、という感じだった。しかし今はそのようには思わない。とおっしゃいます。
神社、神道は日本で自然発生したもの、日本オリジナルのものなので、日本人に馴染みやすく、しっくりくるもの、日本人のDNAにしみ込んでいるものですから、自分もなにか本当にしっくりくる気がしますと。

それで、いまの心境にぴったりがこれとおっしゃっていました

「なにごとの おはしますかは知らねども かたじけなさに涙こぼるる」

これは平安時代から鎌倉時代の仏教のお坊さんである西行法師の詠んだ歌です。
その西行法師が「伊勢の神宮」を訪れたときに詠んだもので、
「ここにどなた(どのような神様)がおられるのかは知らないけれど、畏れ多くありがたく、涙がこぼれる」といような意味です。
西行法師は仏教の僧侶ですからあえていうならば、神社、神道とは別の宗教を信仰する人。しかも後々まで大きな影響を与え続ける偉いお坊さんでもそうなんだ。自分の信仰する宗教とは違っても、よくわからなくても畏れ多く尊いと感じ涙した。
外国ではこの感覚はなかなか理解されないようです。自分の信仰する神が絶対唯一の神であり、それ以外は認めない、ありえないというのが多いものです。
こういう感覚は日本人のDNAにしみ込んでいるもので、本当に大切な感性だと思います。


この歌もそうですが、神道のこと、日本の神様の感じ方などを表した歌もたくさんあります。

★「目にみえぬ 神の心に通ふこそ 人の心のまことなりけれ」
明治天皇のお詠みになった歌。訳は必要なくわかりやすくも、人が平安をえる核心を表していいると思います。


★「日の本に生まれ出にし益人(ますびと)は 神より出でて神に入るなり」
江戸時代の豊受大神宮の神官、中西直方の詠んだ歌。日本人の生死観があらわれています。私達は神の子孫である(神から生み分かたれている)、死んだ後は再び神のもとに神の一部としてかえっていく。


★「キリストも 釈迦も孔子も敬ひて 拝(おろが)む神の道ぞ尊ふとき」
貞明皇后のお詠みになった歌です。これはもう訳も必要ないくらい、ストレートにそして見事に日本の神様観をあらわされています。


いろいろあります。
この5・7・5のリズムもまた日本語の美しいリズムですね。

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コメント

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2016/07/08 (Fri) 00:18 | # | | 編集
お暑うございます…

毎日ムシムシして、気温も30℃超え…。あっついです‼雨が欲しいです…。

伊勢志摩サミットで伊勢を訪れた方々の中にも、この記事の方のようにお感じになった方がいてくださったら嬉しいなぁ。
日本という国はホントに素晴らしい。日本に生まれてよかった‼
ときどき近所の神社に参拝に行きます。お願いごとはしません。ただ、感謝だけです。私も神棚をお祀りしたいな…。

その節は神主さまの装束バッグ、ありがとうございました‼ときどき使ってます~。
汚さないように、大切にしてます😃

2016/07/08 (Fri) 18:57 | 齊(イツキ) #- | URL | 編集
齊(イツキ)さま

この記事書いたときは35度近い日が続いていましたが、今はふたたび梅雨空に戻りましたね。毎日降っています。
外国の方々が集まられるときに、こういう日本の精神的な文化にも触れていただきたいですね。
21世紀に世界戦争のないようにするためには、こういう考え方が必要だとすでに世界でも言われ始めていますよね。

バッグ大事にしていただいてありがとうございます。
バッグ以外にもいろいろリクエストもあり、、いろんな品が誕生しております。ありがたや。

2016/07/14 (Thu) 22:02 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集

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