怨霊

なぜかこのところ怨霊にご縁があるみたいです。
といっても悪霊に取り付かれたとかそういうわけではありません。悪霊退散の術はありますかとか、悪魔祓いできますか?とか言われることがあったので。ほかにも式神をつかえるんですかとかいうのもありました。

なぜかこのところそういうのが多かったのです。
悪魔祓いはエクソシスト、キリスト教のイメージが強いのではないかと思いますし、式神を使うのは陰陽師ですし、陰陽師と神主はまた違いますし、そもそも陰陽師とは式神をつかって空を飛んだり目からビームを発射したりする不思議な術を使う人のことでもないですし。
と「ですし節」で一気に書きましたが、映画とかマンガとかのオカルトイメージが入り混じってそういうのが作り上げられるのでしょうね。

神社ではお祓いをごく普通におこないます。神道では祓いがすべての基本ですからお祓いは毎日のことです。
神社、神道でお祓いが得意技のようなものですから、徐霊のお祓いして効果あるのですか、ということもよくいわれるのでしょう。映画のエクソシストのようなポルターガイストというのでしたっけ、白いもやもやの煙みたいなのがお祓いをすると口から出てきて
「はい、浄化できました」
とかそういうのはできませんが、お祓いして効果あるのですかといわれるともちろん効果ありますと私は答えます。
実は神社は怨霊を鎮めるというのはもう歴史的にみても得意技なんですよね。
御霊信仰というものがあったりします。恨みを残したり、非業の死をとげた人が怨霊となり祟って疫病や災害がおこしたり、災いをひきおこすとされてきました。疫病が大流行したり大災害がおきるのは怨霊の仕業だということです。今でいうとノロウィルスや鳥インフルエンザで死者が大量にでたり、大震災なんかがおきたのが怨霊の仕業だと考えたてことですね。

その祟りをなす怨霊を祀ることで災いを除いて、逆に平穏へと導いてもらえると考えた、平たく言うと怨霊を神として神社で祀るわけですからすごいなと思います。普通は災いをおこす、祟りをなす怨霊を神様として祀るなんて発想にはならないですよね。
疫病が大流行して死者が大勢でたときや、大地震、大洪水、大雨など天災、飢饉など食糧難、そういう年に神社がつくられているケースは多くあります。


根底には日本では神様にはそもそも荒魂(あらみたま)、和魂(にぎみたま)というように、災害を起こしたりする荒ぶる面もあり、また日の恵み水の恵みなどの恩恵を与える優しい面もあるという二面性があると考えてきたこと、
またこの世のどんなものであっても神が宿っているという思想があって、人間も神の別け御霊(わけみたま)、神様の子孫であるので、恨みを残して死んだ人が怨霊となったとしても、正しく祀り鎮まれば神へと戻る。
そんなふうな考えがあるからでしょう。

まぁそんなわけで怨霊を鎮めるというのは神社ではこれまた普通におこなわれてきたことなんですね。
最近では疫病が流行したときに原因は怨霊が祟っているからだという人は少ないのでちょっと変てこな出来事があって苦笑いしてしまうこともありました。
さきほどの疫病退散を願って祟りをなす怨霊を鎮め祀った神社のお祭りのときのこと。そのお祭りにはお稚児さんが行列して氏子地域を歩くのですが、ちょうどそのときインフルエンザが流行していまして、行政から大勢あつまる催しなど自粛するように要請があった、なので仕方なしにお稚児さんの行列が中止になったということがありました。
疫病退散のための神社の祭りなのに、現代の疫病であるインフルエンザの影響で子供の参加が中止になるとは・・・と
その神社の神主さんと一緒に苦笑いしてしまいました・・・


ながくなったので続きは次回


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コメント

猫が怨念(おんねん)

最近何日か暖かい日が続きますね。でも油断は禁物、三寒四温、春一番の突風がやって来ます。春のセンバツの頃寒いんですよ(ToT)

怨霊なら私の従兄弟が住んでる烏丸鞍馬口は上御霊さんの神社なんかの祭神がそうですね。下御霊さんや崇道さんとか…まあ天神さんもね。

元々は神社っていうのは社が出来た辺りから(つまり仏教伝来の頃)氏族のお墓みたいなもんですから、先祖を敬いまた畏れ尊ぶのは当然でしょうか…

神戸東灘区は本住吉神社の春の祭りでも鳥インフルエンザの影響で御稚児さんの行列が中止になってしまった年がありましたよ。神社さんが募集する立場なんで仕方ないですかね。難癖つけてくるモンペさんがいますから(笑)
だんじりのほうは出てしたし、曳きたい子供は参加してました。

責任追求とか補償要求とか色々あるんでしょうか?、そんな事や文句云う前に親がいて祖父母がいて先祖がいたからこそ今日の自分が存在することを再度認識すべきかとも思います。

結局怨念とか怨霊は自分がつくり出した合わせ鏡みたいなもんで、人を騙し非業の死とひきかえに権力の座についたら、風の音さえ気になりますわな。

………ちょっと怨霊は重い(・_・;)
ですから猫がオンネン。

2014/03/18 (Tue) 17:48 | ジンジャー #- | URL | 編集

こんにちは。
題だけ見て、てっきり六条御息所のような方に枕元に立たれたのかと…(失礼)彼女は生霊ですが…。

この間、二週連続で夢枕獏さん原作の映画「陰陽師」テレビで放映されてましたね。
その影響でしょうか?私、しっかり二夜とも見てしまいました(笑)

今は医療も発達して、だいたいの病気は診断がつくようになってきましたが、診断名のなかった頃は悪いものに憑かれたっていう認識だったんですかね。
そういえば私も小さい頃、よく原因不明の発熱でよく学校を休むことが近所で有名で(^^;)近所のおばさんから「背中に塩塗ったげて」と母が言われてたのを聞いたことがあるのですが、それは民間療法の類なのか、それとも何かに憑かれているという類の話なのか不明ですが、とにかく言われたことがあります。

その辺にひょこひょこいる悪霊には「出ていけ!」って言わずに「昨日また来てください」って言ったらいなくなるそうですよ(笑)ただし、ロシアのおまじないですが…。
神社では「ん?」と思うことがあっても「まぁ、神社だから悪いものではないだろう」と思ってスルーしています(笑)

2014/03/21 (Fri) 11:58 | 煌夜 #- | URL | 編集

今日1年祭に行ってきました
舌を噛みそうな
早口言葉のような祝詞
本?を渡されご一緒にと…
榊を最後に渡されクルクル
緊張感と背中に視線がビシバシ
感じながらも
無事に1年祭を迎えることが
出来ました
神主様にも色々
お作法教えて頂き
有り難う御座いました
(・Д・)

2014/03/22 (Sat) 15:56 | #- | URL | 編集
ジンジャーさま

従兄弟さんが鞍馬口においでですか。上下御霊さんはよくお祭りご一緒させていただきます。

>神社さんが募集する立場なんで仕方ないですかね
そうなんですよね。最近はほんとうに責任、補償問題などこまかく言われすぎるところがあるので。難しい時代ですね。

> 結局怨念とか怨霊は自分がつくり出した合わせ鏡みたいなもんで、人を騙し非業の死とひきかえに権力の座についたら、風の音さえ気になりますわな。
そうですね、神様と人も同一線上の存在であるのと同じで、怨霊怨念も人間とつながっている、表裏一体なんでしょうね。

2014/03/28 (Fri) 20:18 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
煌夜さま

陰陽師ブームの火つけの作品ですよねそれ。
というかそんなブームがあったのかどうかはあれですが。

> その辺にひょこひょこいる悪霊には「出ていけ!」って言わずに「昨日また来てください」って言
なるほど。
どこかで似たような方法を聞いた記憶があるのですが、どんなのだったかな。

> 神社では「ん?」と思うことがあっても「まぁ、神社だから悪いものではないだろう」と思ってスルーしています(笑)
同じように言われる方たまにおられますね。まあ神社だから悪いものではないだろうと。
まあたぶんそうなんでしょう(笑)

2014/03/28 (Fri) 20:22 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
Re: タイトルなし

1年祭ぶじに斉行されたのですね、一区切りですね。
早口言葉のようなのでご一緒にとうのですと大祓詞ですねおそらく。
噛まずにいけましでしょうか

次は3年でしょうか
そのときは今回経験しているから大丈夫かもしれませんね!

2014/03/28 (Fri) 20:24 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
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2014/03/29 (Sat) 20:05 | # | | 編集
どこの国にも

怨霊的な話は、世界中どこにもありますよね!

イギリスやスイスなんて、そこら辺りに怨霊だらけじゃないかと思います。
飾ってある騎兵隊が夜中に動くんじゃないかとか…柱時計が時間を刻む音も怖かったり…

日本のそれとは、また違ってますね~

何せ教会の真下に遺体が棺のまま安置されてるなんてザラみたいですし。
でも、異教ではありますが、聖地といわれる場所はどこでも、厳かですし、自然に祈りを捧げる気持ちになります。

怨霊を沈めるオーメンも所謂、日本の陰陽師と同じ立ち位置なのかもとふと思ってしまいました。

2014/03/31 (Mon) 18:15 | 花梨糖子 #- | URL | 編集
Re: タイトルなし

>陰陽師ブーム
その年代、私は会社員のころですね。だからまったくそれ知らないんですね。

> 似たようなおまじないは、よくあるみたいですよ。私が持っているおまじないの本にもいくつか載っていますし。

わたしも以前おまじないの本を読んだとき
ちょっと笑えるものから、ちょっと怖いものまでいろいろあって面白かったですね。

2014/04/05 (Sat) 21:18 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
花梨糖子さま

> イギリスやスイスなんて、そこら辺りに怨霊だらけじゃないかと思います。
そうなんですか?
戦争については、日本より外国のほうが激しいのがたくさんあったことでしょから。国と国が戦争しているのが。

> でも、異教ではありますが、聖地といわれる場所はどこでも、厳かですし、自然に祈りを捧げる気持ちになります。
そのとおりですね。宗教についても突き詰めていくといきつくところは同じになるはずですから。
理想ではありますが、みながそういうふうに考えて認めあうことができるなら戦争はないんでしょうけどね。理想論ですが。

2014/04/05 (Sat) 21:34 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集

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