きもだめし

先週の土曜日、9月28日に神社で肝だめし大会がありました。
これは京都精華大学と京都光華女子大学コラボ企画で、きつねの嫁入り行列としてきつねの仮装した一同が神社のすぐよこの三条会商店街をパレードした後、このあたりの子供たちを対象に夕方6時頃から神社で肝だめし大会でした。
子供たちを対象にして、大学生のお兄さんお姉さんたちがおどかす、みたいなソフトなやつです。

その日は夕方5時半ころが日の入りだったようで、暗くなってから開始ということで6時から開始ということだったのですが、5時ころから大勢の子供が神社の前に集合していました。ものすごく楽しみにしていた、というような様子。
結局総勢200人くらいの子供があつまったようでした。

6時から開始の予定でしたが6時の時点ではまだ明るかったので開始は6時半頃に変更になり、いよいよ開始。
普段は境内は提灯に灯りがともっていますから、多分怖いというより幻想的という感じではないかと思います(まぁ私は慣れているからかもしれませんが)。ただ肝試しのときは灯りはすべて消しましたから真っ暗です。
最初の組はわたしもこっそり横から様子をみてましたが、子供たちも開始を今か今かと待っていて、ようやく始まった~!!という感じでものすごく張り切ってコースをまわってました。全然こわくないよぉ~!とアピールしながら。
まぁまだうっすら明るかったし、最初はおどかす側の学生さんもまだ段取りがつかめてないところもあったから確かにさほど怖くなかったのかもしれません。

ですがだんだん回数を重ねてくるごとに、あたりは真っ暗になってきますし、おどかす学生さんも脅かし慣れてきたようです。7時をまわったくらいからは子供が叫んでたり、途中で泣き出している子もいてました。
しかしまぁ子供たちはおおいに楽しんでいたみたいなのでよかったです。
大学の先生から、学生の企画でこういうのがあるけれど境内でさせてもらってもいいでしょうかと打診があったとき、境内で肝試しかぁとちょっと考えました。
でもまぁ毎年夏には近所の子供たちが勝手に肝試しやっていますし、今回は大学の先生も一緒ですしおかしなことにはならないだろうと、やってもらうことにしました。これが肝試しでもオカルトみたいなやつや、単純に学生さんの遊びだけの肝試し、というのでしたらちょっと困ったことになるのでアレですが、テーマを設定して実施するということでしたので、それもなかなかいいなと思った理由です。

今回は地域の歴史、というものがテーマの一つにあったようです。うちの神社の地域は平安時代は日本の中心地でした。内裏があり朱雀大路が通る平安京の中心地です。お化けに扮した学生さんが子供に話していたときに平安京がどうのこうの、という言葉が聞こえてきたのでそのあたりも意識しておられたのではないかと思います。

子供たちに自分の住んでいる地域について興味をもってもらいたいし、自分の住む地域を好きになってほしいですから私もそういうテーマは賛成ですから賛同して今回やってもらったというわけです。


テーマについてはもし私がやるとすると「神様とおばけ」というようなことも盛り込むと思います。
神様とおばけ・妖怪、というものは全く逆の存在であると思われるかもしれませんが、実は根本的には同じであるということです。日本の神様とお化け・妖怪は、西洋でいうところの神と悪魔の構図とは違うんですね。
簡単にいうと(そこは簡単にいうなよ、ってことですがもう書く元気がなくなってきましたので)日本の神様もおばけも基本的には同じであって、見えている側面が違うだけなんですね。
ルービックキューブって

131001rubic01.jpg

↑こういうやつ
すべての面が色が違いますよね。上面から見たら赤い箱に見えるけれど、左面からみたら白い箱だし、右面からは緑色の箱。でも基本的には同じ箱なんですね。これと同じです。
日本の神様は畏れ敬うというものです。荒ぶるおそろしい一面もあるし、すばらしい恩恵を与えてくださる存在でもある。このどちらも同じ神様の一面なんですね。

自然の中に神様が宿る感じてきた日本人、自然とはそういうものです。山も海も川もなんでもそうですが恵みをいただけること、反面ひとたび荒ぶるとそれは恐ろしい力です。先日も京都で川があふれて大きな被害がでました。
でも被害がでるから、荒ぶる一面があるからといって自然をなくしてしまって生きていけるのかというとそれは無理ですし、自然と完全に離れて大都会で普段自然に接する機会がない人は本能的に自然に触れたいと感じています。

人間も自然から切り離されては生きられないんですよね。人間も自然界の中の一部なんですが、それを忘れがちなのが現代社会。人間が世界の中心であるかのように錯覚しています。それ、違うよ!と思いださないと。
神様もお化けも妖怪も根本的には同じなんですが、実は人間も根本的には同じである、私達はそういう存在なんですね。人間もこの現世にうまれてくる前はその存在の一部ですし、死んだ後もやっぱりその存在の一部に戻っていくはずです。
私達がやってきたところ、死んだ後にかえるところ、このまま温暖化や自然の破壊が進むとそれがなくなってしまいますからね。

そんなことまでは肝試しを通しては伝えられないでしょうが、でもなにかそういうきっかけにもなることをテーマに・・・みたいなことを考えるかもしれません



よければランキング↓にクリックお願いします。

人気ランキングへ1票入れる
”FC2ランキングへ1票入れる




ARCHIVE | Home | ウォーリャーっと探せ!

コメント

ゲゲゲ

今晩わ~。

学校では神話なんか習わなかったですが、ゲゲゲの鬼太郎(墓場世代ではない)に出会い
、小泉八雲を読み、やがて今昔物語や雨月物語を経て古事記や日本書紀に辿り着く…(私の場合)

是非神主さまお願い致します。

奇しくも遷宮に御用材として植樹れた楠は丁度、「古事記伝」を書いた本居宣長が師の賀茂真淵に出会った年だそうです。

2013/10/01 (Tue) 23:39 | ジンジャー #- | URL | 編集

こんにちは。
古来の歌で神様の枕詞に「ちはやふる」と「あらぶる」の2つがあるのはそういうことなのですね。
そちらあたりでの肝試しのお話を拝見して
思わず応仁の乱の後、朱雀門の近くでヘビをウナギと偽って売るコワいお婆さんが出てくる小説を思い出しました。


2013/10/02 (Wed) 12:37 | 雅堂 #- | URL | 編集
神隠し

3・11の時、ある地域では神社が被災された方の避難場所になったのは記憶に新しいです。

阪神淡路のときは生田神社の崩壊映像が飛び込んでショックでした。うちの近所でも全壊した神社がありましたが、祭礼の大きな幟が瓦礫の中に立っていて、逆に勇気づけられもしました。なんて云うか「神社ここに在り!」って感じで。

話かわりますが、先月家出した行方不明の女子高校生が神社で発見されました。おそらく神主さん不在の神社みたいですが、雨風しのげる場所に神社を選んだ事がよかったと云うか、やはり神社の役割なのかなって思います。

2013/10/02 (Wed) 18:21 | ジンジャー #- | URL | 編集
ジンジャー さま

人でないものにふれる機会が今はほんとになくなっていますからね。
暗闇がないから、妖怪やおばけがくらしにくい世のかなですね。妖怪のくらしにくい世の中って変な感じですが・・・
でもそれは神様にしても同じことがいえるはずなんですね。

さらには人間以外のものとの距離感でもおなじで、よくいわれる人と里山のはなし、里山で人と動物が共存したり、自然と人が共存しているそれがなくなってしまっていると。


>やはり神社の役割なのかなって思います。
そうですね、神社の役割ってそういうところもありますね。

2013/10/03 (Thu) 18:44 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
雅堂さま

神様は両面がありますし、またそれは神様だけでなくってすべてのものがそうですよね。
さらには、究極までいくと
無とは有である、なんてよくいいますが矛盾するような相反するもの同士も実はそれ同じにだったりします。
私たちは個人であるけれど全体の一部でもあるから、個別でもあり全体でもある。

>朱雀門の近くでヘビをウナギと偽って売るコワいお婆さんが出てくる小説を思い出しました。
芥川でしたっけ?

2013/10/03 (Thu) 18:51 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集

我が家の周辺、神主様の住んでいるところからみたら、ちょっとした田舎なので、ところどころ街灯がなかったりします。
夜の暗闇の怖さを再認識した数日前です…。
こちらは妖怪とかどうとかよりも、クマとかイノシシに襲われないかが心配なのですが…。

肝試し、場所によっては後が大変なので、私は驚かされる怖さよりも、その後の見えない怖さの方が怖かったりします…。
楽しいのは認めるのですが…。

前の職場のお祭りの出し物で部屋を暗くして肝試しやりました。
私、お化け役になりましたよ(笑)というか、周囲によってやらされたというか…(笑)
隠れ場所として掃除用具入れに放り込まれました(笑)
後で、周囲からお嫁にいけるのかと心配されましたが。。。
どんなお化けだったかは、想像にお任せいたします(笑)

2013/10/04 (Fri) 20:23 | 煌夜 #- | URL | 編集
しゃばけ

この回のブログを拝読していて思い出したのは、神主さんはご存知ないだろうなとは思いますが、テレビドラマの「しゃばけ」を思い出します。

日本にまだ、夜は夜、昼間は昼間とはっきりした区切りが有った時代には、妖(あやかし)と人間が共存して、子供も大人も闇を怖がっていました。

濡端間の夜

今の日本には、ほとんど存在しないと言ってもよいでしょう。人も妖も住みにくい時代なのかも知れません

2013/10/09 (Wed) 00:11 | 花梨糖子 #- | URL | 編集
煌夜さま

街灯なければそうですね、結構暗闇うまれますよね。
この辺りはなかなかありません。

> 肝試し、場所によっては後が大変なので、私は驚かされる怖さよりも、その後の見えない怖さの方が怖かったりします…。

そうですね。わたしもそう思います。
一番こわいのはおどかすほうじゃないかと、この前もおどかすために隠れている学生さんを私がおどかしてやろうかと、チラっといたずら心がむくむくと起きだしたのですが、なんとかおさえました(笑)

2013/10/11 (Fri) 16:49 | 神主 #- | URL | 編集
花梨糖子さま

しゃばけ・・・
まったく知らないです

妖にはもちろんすみにくい世の中なのでしょうね
ちなみに人間以外の生き物にとってはすべて住みにくいものになりつつあるのだと思います
なんとか改めないといけないと

2013/10/11 (Fri) 17:00 | 神主 #- | URL | 編集

>この前もおどかすために・・・
あはは。笑いました(笑)
でも、私もその場にいたら同じこと考えている可能性大ですよ。というか確実に考えていると思います(笑)私の場合、実行に移している可能性もちょこっとありますが(笑)

しゃばけ、聞いたことはあるのですが、何故聞き覚えがあるのかは思い出せないです。本があるので、本屋で見たのかもしれませんが…。
私が懐かしいなと感じるのは水木しげるさんの「のんのんばあとオレ」です。あれは好きでした。

2013/10/12 (Sat) 20:56 | 煌夜 #- | URL | 編集
煌夜 さま

> でも、私もその場にいたら同じこと考えている可能性大ですよ。というか確実に考えていると思います(笑)私の場合、実行に移している可能性もちょこっとありますが(笑)

じつは実行にうつそうかと思ったのですが、ちょうどそのとき電話がなったり、よばれたりとタイミングがあわず実行にはいたりませんでした(笑)

> 私が懐かしいなと感じるのは水木しげるさんの「のんのんばあとオレ」です。あれは好きでした。
それは私しらないですねえ

2013/10/15 (Tue) 22:11 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2013/11/05 (Tue) 20:54 | # | | 編集
Re: タイトルなし

新人さん、なかなか面白い方のようですね(笑)

気づいてもらえなかった・・・
本物のももしかしたら同じように気づいてもらえない・・と嘆いているかも(笑)

2013/11/12 (Tue) 21:59 | 神主 #- | URL | 編集
管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2013/11/14 (Thu) 22:49 | # | | 編集
Re: タイトルなし

> 楼門下の防犯カメラのモニターに黒い人影のようなものがうつることならありますが。
同じはなしよそでもありますね
防犯カメラにうつっているパターンもありますし、逆に話し声が聞こえてきて会議みたいに賑やかですが姿がうつらないというのも

2013/11/17 (Sun) 19:48 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する