七夕と織姫と彦星その1

京都では旧暦の七夕にあわせて、京の七夕という催しが明日8月3日から12日までおこなわれるようです。
全国からさまざまな願いを募り、竹と光の演出などによる京都ならではの現代版七夕。二条城ライトアップ・友禅流し・舞妓茶屋・夜店・コンサートなど、様々な催しがあります。
観光サイト http://kyoto-design.jp/ より

七夕といえば織姫と彦星が1年に一度だけ会える日ということでなんだかロマンチックな感じ(はーと)みたいな認識だと思います。
そういえば織姫と彦星は恋人だと思われている方が多いようですがたしか夫婦だったはずなんですね。詳しいわけではないのでうんちくはなしですが、機織りを仕事とする織姫と牛飼いの彦星が結婚して夫婦になる。結婚したふたりはラブラブすぎて仕事をしなくなる。天の主が怒って二人を天の川を挟んだ別々のところへ引き離して再びまじめに働くように言い渡す。後にふたりはまじめに働いたので7月7日に1日天の川で会うことが許された。
昔話はこんな感じだったような記憶があります。
まあなんにしても想い合う男女が巡り合える日ということで、ロマンチックな感じ(はーと)となるんですね。


織姫のお仕事の機織り(はたおり)ですが、着物を織ったり帯を織ったりするやつですね。今は機械でつくるほうが主流みたいですが。縦糸、横糸を何本も何本織りあわせていくのは私にはとてもできません。何かものを作り上げるというのはすごいことなんですね、あらためて思います。
この機織りですが、私の母親も若い頃に機織りをやっていたようです。詳しいことはしりませんがお仕事としてもやっていたようで、うちに嫁いできてからも機織りしていたようです。だから今うちに機織り機あります。

130802.jpg

↑こういうやつ。

母も機織りしなくなってもうかなり経ちますからずっと置きっぱなしになっていましたが、先日身の回り整理を少しずつしないといけないなぁと思いはじめた母が織機を処分しようと言いだしました。(というか織機て字が似ているのでややこしいですね・・・)


かなりの大きさのものですし、私としてもその置いてある場所が空くとありがたいので処分をすることにしました。
そこで処分の仕方について考えていたのですが、数十年という間使っていろんなものを作り出してきてくれた織機ですから、

「はいおわり、捨ててしまおう、ホトトギス」
と5・7・5のリズムにのって断捨離・・・とはどうしてもできなくていろいろ考えました。
(断捨離はバシバシ捨てるだけの意味ではないので本来の「断捨離」の使い方と違います)

物でも生き物でも、もながぁ~い年月経過したものは神性をもつというのは日本では昔からいわれていることです。付喪神(つくもがみ)といいますね。百鬼夜行絵図に100年経過して付喪神になった傘とか櫛とかが描かれています。これはいわゆる民間信仰ですが(民間信仰とは神社、神道の公式な教えではなく世間で自然に広まったもの)というか神道には明確なオフィシャルな教えはないですけどね。

付喪神は、ものでも、生き物でも、長い年月を経て神性をもったものが、大切に扱われているとそれは良い神となり福を招くし、粗末にあつかったり酷いあつかいをすると荒ぶる神となり災いをもたらす。そんな感じではないでしょうか。
針供養とか包丁供養など道具を供養する習慣もそういうもので、すばらしいと思います。


で、はなしをもどして母の機織り機の処分、ほいさっさと捨てられずどうしようか考えて、まずまだ使えるので、使う人はいるのだろうか、探してみよう。ということになりました。

今の時代古いものを修理したり、手入れしたりしたりして使うよりも、新しく購入したほうが安い時代ですが、でもそこをあえて、ということで。実際こういうものは新しく生産はされないでしょうしね。知り合いの職人さんに声をかけてだれか使ってくれる人なんかいませんか?と先日見てもらいました。

結論は、その職人さんの工房やまわりでは機の大きさが違うので(帯や着物など何を織るかで大きさが違う)使えないけど、こことか、ここに聞いてみてはどうですか?と教えてもらいました。

というわけで、今度その教えてもらったところあたりに聞いてみますが、私もそれに時間をそんなに長いこと使えないですし、もしいくつか当たってみてダメだったら捨てる、という処分になります。
そのときはせめて「ありがとうね」と御礼を言ってからにしますね。

その職人さんのところでは、自分のところで使っていた古くなった機織り機を処分するときには神社から神主さんに来てもらってお祓いしてもらって御礼を言ってから処分しました。とおっしゃってました。
さすがに職人さんは道具は自分の体の一部みたいなものなんでしょうね。
こういう風習、現代では忘れられつつありますが、忘れないでいきたいなと思ってます。



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コメント

京都の七夕、今日テレビでやっていました。「行ってみたいなぁ~」と一人で言いながら見ていました(笑)

愛着のあるものって中々捨てられませんね。
織機、私の家にもありました。借りものでしたので今はもうありませんが。大きいものではなくて小型の織機です。
私、編み物が出来ないので、織機でマフラーを作ったことがあります。
機織り、やっているとかなり楽しいですよ。またやりたいなと思っています。
こちらも織物産業が盛んですが、たぶんほぼすべて機械で織っていると思います。
手織りをしている職人さんってすごいなと思います。

2013/08/02 (Fri) 20:34 | 煌夜 #- | URL | 編集
おはようございます

さすが京都ですねえ、西陣は機織の本場ですものね。

私のところでは見なかったです。ただ和服の着物を洗いなおすための針のついた竹籤はありました。よくテレビなんかで川で一反木綿みたいに洗ったあと干すときに使用するやつです。

夏は浴衣が定番でしたが、汗のシミ抜きやなんか選択が大変なので、いつの間にかアッパッパの洗ってすぐ乾く洋服に変わってから使用されなくなりました。

現在米国を象徴したデトロイトがゴーストタウンになってますし、時代の流れですね。

一方、お祭りの地車の抜魂式・入魂式、原木祭など、昔は適当だったものが、キチンと神社ないしは神主さんを御呼びして斎行するようになって来てます。

2013/08/03 (Sat) 08:29 | ジンジャー #lH9P8MKE | URL | 編集
昔話

機織りは、日本の昔話には切っても切れないですよね!

七夕は勿論 鶴の恩返しとか。
そうですか、お母さん織物されてたんですね。
もうされないのも勿体無いような気がしますが…

第2の活躍場が見つかれば良いですけどなければ、長いことお疲れ様って労ってあげなきゃいけませんね。

今年の生活発表会

鶴の恩返しにしようかしら…

2013/08/03 (Sat) 14:25 | 花梨糖子 #- | URL | 編集
訂正

選択、洗濯の変換ミスです。

2013/08/03 (Sat) 16:04 | ジンジャー #lH9P8MKE | URL | 編集

機織り機とはいえ、長く使っているものには様々人の愛着が宿りますからね。
ましてや存在感も相当ありますし。
我が家の話になりますと、自分の身を覆って守ってくれていたという考え方から
使い古した子供達の衣類を処分する時には塩を振って別に包んだそれらに 「今までありがとう。」と、手を合わせてから処分しております。

それにしても神事の際の落木でなく、後が大変とは存じますが皆様ご無事で何よりでした。

2013/08/07 (Wed) 00:03 | 雅堂 #- | URL | 編集
煌夜さま

小型の機織りっていうのがどういうものなのかあまり想像つきません。
機織りといえば鶴の恩返しのアレしか思いうかばなくて・・・
うちのも鶴の恩返し型のやつですし

職人さんはすごいですね、本当
作り上げる力ってすごいと思います。神の力に通づると思います。

2013/08/07 (Wed) 23:00 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
ジンジャーさま

西陣織とはちょっとご縁があります。
針供養にも毎年おこしになりますし、先代宮司の一番の親友が西陣織の伝統工芸士さんだったこともあり私も西陣織に触れる機会は多かったように思います。

> 一方、お祭りの地車の抜魂式・入魂式、原木祭など、昔は適当だったものが、キチンと神社ないしは神主さんを御呼びして斎行するようになって来てます。

なるほど、私は行くときしか知らないのでなんなんですが、そういう変化もあるのですね。

2013/08/07 (Wed) 23:06 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
花梨糖子さま

鶴の恩返し、定番ですね!

私も「またやればいいのに」と言うのですが、母もなかなかその気にはなれないようですね

> 第2の活躍場が見つかれば良いですけどなければ、長いことお疲れ様って労ってあげなきゃいけませんね。
処分することになればそのようにしたいと思ってます。

2013/08/07 (Wed) 23:19 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
雅堂さま

子供の衣類を処分するとき「今までありがとう」
いいですね!昔はそういうのはふつうにあったのだと思いますが、最近少なくなっている気がします。

昼間やなにかやっているときだと恐ろしいことになっていました
うまいこと神様が采配してくださっているのかなぁと思ってしまいます。

2013/08/07 (Wed) 23:23 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集

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