倒壊

私はもともと神主の息子にうまれてきましたが、成人してすぐに神主として神社に奉職(普通にいうところの就職)していたわけではなく、しばらく外で会社勤めをしていました。10年くらい務めてから神社にもどってきて、神主として奉仕はじめて今にいたります。
こういう身の上話は過去記事にあるので、ここでは書きません。右側のブログ内検索で「身の上話」とでも検索しもらうといろいろ出てきます。

さてさて、はやいもので会社勤めから神社に戻ってきてからもうすぐ10年くらい(結構アバウトですが・・あと1、2年くらいかと)です。
自分なかではまだつい最近神社にもどってきたばかり、いつまでも新人のつもりでいてましたがなんだかんだいうまに10年過ぎようとしいるんですね。ブログが2007年から記事がありますから、もう8年目です。そりゃ年もとるなぁて感じです。

・・・とそんなことを感じる出来事が昨日ありました。
先日雨の中、境内でバタ~ンという大きな音がしたので見にいくと、エノキの大木と坂本龍馬のことを書いた立て看板が倒れていました。高さは2メートルくらいありますからけっこう大きな看板で、重さもそこそこありますから、倒れたとき誰もいなくてよかったです。
看板の文字が書いてある面に倒れていましたから、もし人がいたら直撃でした。とにかくケガなくよかった。

130627CIMG2614.jpg
130627CIMG2615.jpg

看板の根本が腐ってい折れました。

うちの神社は1200年近く前からこの場所に、すごく古くからあるわけですが、神社内の建物やら設備に関しては90年くらい前に一斉に建て直されたり整備されたりしています。なのでわりと新しいのですが、しかし90年というとあちこち傷みがでてくるので、いろいろ補修が必要ですから、去年はここを直したから、今年はここを、次はここが傷んでいるからここを、それが終わったら次はここ・・・
という具合にエンドレスで補修をやってます。


これらの補修は100年前のもの、古くからあるものを直して次に引き継ぐ。というようなつもりで、大変だけれど昔からあるものを私のところで途絶えさせるわけにはいかないしなぁ、となんとかやせ我慢して頑張っています。
が、先日倒れた立て看板は私がつくって立てたもんなんですよねえ。
つくった時には10年、15年以上はもつと思いますよ、といわれていたような気がしたんのですが結構はやく倒れてしまいました。

自分がつくって立てたものが壊れて、その補修をしないといけなくなったということで、もうそんなに時が過ぎているんだな、とふっと感じたのでした。


私がいま、古くから伝わってきているもの、昔の人が伝えつないできたものを(しんどいし、放っておくほうが楽なんだけど)仕方なしにでも、なんとか次の代へつないでいきたいなと思うようになって、そんなふうに(本当はしたくないけど、仕方なしにでも)思ってもらえるように、引き継いでいきたいなと感じた雨の日の倒壊事件。



よければランキング↓にクリックお願いします。

人気ランキングへ1票入れる
”FC2ランキングへ1票入れる


マルガリータ | Home | 忘力

コメント

迷信?信心?

ともあれ怪我をされる方がいなくて幸いでしたね。

思うに何かの御告げじゃないですか?

無論、人工のものですから、あれなんですけれど…

植木が枯れるっていうのは結構予兆があります。逆に植木が繁り勢いがある時もまた吉兆があります。

不思議な事は色々ありますから。

2013/06/27 (Thu) 21:39 | ジンジャー #lH9P8MKE | URL | 編集
後世に

看板は、不幸中の幸いでしたね。
怪我する人がなかったこともきっと神様の配慮だと思います。
伝統を受け継ぎ後世に伝えて行く人は、きっとそれも、もう決められてることなかのかもしれないですね。

私も同世代の友人からすれば、変わった趣味の持ち主だそうです。

でも そういう人間がいて伝統は伝わって行くものだと思います。それが、大きな意味では日本人の国民性の形成に一役買ってるのではないかと私は思っています。

神主さんは、そんな日本人の心の大元の要なんだと思ってます。

2013/06/29 (Sat) 15:15 | 花梨糖子 #- | URL | 編集

木ってじめじめした所にあったり、水に浸かったりすると結構早くボロボロになったりしますよね。
結構知らないうちに腐っていたりします…。
その腐った所に虫が住み着いていた日には…(--;)
なにはともあれ、誰にも被害がなかったようでよかったです。

昔の人が伝えてきたものも今かなり失われつつありますよね。
技術を持つ人が高齢化して後継ぎがいない…とか…。
私は特に「日本の伝統を伝えなきゃ!」と思って龍笛を吹いているわけではありませんが、やっぱりあの音色は残ってほしいなと思います。

2013/06/30 (Sun) 20:28 | 煌夜 #- | URL | 編集
夏越しの祓

♪水無月の夏越しの祓えする人は千歳の命延ぶというなり~

神戸は5月が祭月ですが、大阪は今日6月30日の愛染さんから7月31日の住吉っさんまで、祭月に突入です。あっ! 祇園さんも一ヶ月続くんでしたね。

ところで某神社で今日2番の歌詞(?)を拝聴致しました。

♪おもうこと みなつきねと おおぬさを ちりにちりても はらいつるかな~

やはり神社は良いなぁ~お休みなさい

2013/06/30 (Sun) 22:57 | ジンジャー #lH9P8MKE | URL | 編集
ジンジャーさま

ええ、ほんとうにけがなくよかったです。

そうですね。壊れる系でも吉兆というのあるんですね。
良い兆しでありますように!

え、例のうた・・・
天神さんのことでしたか?

2013/07/02 (Tue) 21:42 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
花梨糖子さま

きつい雨ふりの日でしたので、だれもいなかったのでした。
大きな音がしたし、一体なんだ?と雨の中見にいってみると、看板が・・・

たしかにそうやって伝わっていくんでしょうね。
生きた伝統からはずれてしまうとそれはちょっと違うものになってしまいますしね。

よく言われますね、伝統と伝承とって。

2013/07/02 (Tue) 21:46 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
煌夜さま

土にふれていると腐ってきますね。
腐るのもそうですし、しめっているとシロアリもおそろしいです。
去年シロアリ騒動があったので・・

> 私は特に「日本の伝統を伝えなきゃ!」と思って龍笛を吹いているわけではありませんが、やっぱりあの音色は残ってほしいなと思います。

伝統を伝えなきゃ、というようになると生きた伝統でなくなるような気がします。
残ってほしいなぁと思う、ようするに好きだからやる。
私もそんな感じです。
そんな感じで残るのが生きた伝統なのでしょうね。たぶん。

2013/07/02 (Tue) 21:54 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
有難うございます

いえ、夏越しの祓えの2番? ♪水無月の~次に唱えるんです。

ともあれ、継承してゆくものが義務になってしまうと性格が変容する、意見には賛成ですね。何事も楽しくされてる方を見ると関心・興味が湧きますものね。やはり「鏡・鑑」でしょうか。

2013/07/03 (Wed) 08:05 | ジンジャー #- | URL | 編集
ジンジャー さま

あ、例の神社とういことでしたので
てっきり前に話題にした天神さんの歌のことかと思ってしまいました。

はい。伝統は生きていてこそ、と思いますね。

2013/07/07 (Sun) 20:37 | 神主 #- | URL | 編集

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する