言葉2

前回からの続きです。

言葉にはなにやらものすごい力がありそうだと私は感じます。
言葉として発せられたことで、そこに何かが生まれます。

物理的なことでいうと(物理的というのかどうかわかりませんが)言葉を発することで「音」が発生しますね。それはまあ別に驚くことでもないかなと思います。
それとは別になんだかわからないですが、言葉が発せられると「音」以外にまた別のものも生まれています。

私が「私はあなたを愛しています」と言葉を発したとします。
そういえば・・・愛しているという言葉は最近できた言葉なんですよね。私は言語学者でもないので詳しいことはわかりませんが西洋からはいってきたLOVEを日本語訳する過程でできたものなんだと以前なにかで読んだ記憶があります。
「愛」ははるか昔からあると思います。字も似たようなニュアンスも意味も。古い言い方だと愛でる(めでる)というような言葉ありますし、愛宕神社、愛染明王、「あい」と発音するものも。
「私はあなたを愛しています」というような「愛する」という言葉が最近なのだと思います。
あぁ、いつかそういうセリフ言ってみたいなあ・・・
あなたを愛しています( ̄∇+ ̄)vキラーン
いや、もし私がだれかに「あなたを愛しています」と言うと、その伝えた相手には
まぁ・・・(。-_-。)ポッ となるかもしれなし
きもい・・( ̄へ ̄|||)  となるかもしれません

いずれにしても「アナタヲアイシテイマス」という音だけでなく、相手には何かが伝わったということです。「アナタヲアイシテイマス」という音や記号のようなもの(文字)によって私と相手は同じものを共有したわけです。
それで、その共有した同じものを受けて相手の中で新しく何かが生まれます。
(。-_-。)ポッなのか( ̄へ ̄|||)なのか、そういう感情というか動きというか何かが生まれます。


例えば「愛」という形のないフヨフヨしているものが、「アイ」という音や「愛」とう字など言葉によって形あるものとして私たちの生きているこのフィールドに生み出されます。
だから言葉とは「無」から「有」をつくり出すことができるすごいものなんだといえます。

さらに、「愛」とう言葉によって私の頭の中でも、相手の頭の中でも同じものが生み出されます。固有名詞はわりとわかりやすいです「富士山」といえば多分みなさん同じものが頭に浮かんでいると思います。
「風」は目にみえないですが多分みなさん同じものことが頭に浮かんでいるかと。言葉が生み出すものとはある種のものごとの本質、真理のようなものなんだと思います。

この世の中は真理によってなりたっているのだと思います。風がふくこと、海で波が寄せて返すこと、日が昇ること、人が暮らすこと、それ自体が、今この世の中がここに在ること、それ自体が本質であり真理なのでしょう。

言葉というものは、「カゼ」という言葉から生み出される「もの」は、誰にとっても、今日も明日もいつでも同じもの。それの本質なわけで「魂」です。それだから「言霊(コトダマ)」というものが存在、発生するのではないかと思っています。(注!私がそう思っているってだけです)


形ないものが、その本質(魂)が言葉という器を借りて、私たちの生きているのと同じ次元に生み出されます。ただ、器を借りているのですから、言葉として生み出されたものはその本質そのものではないですね。

神道はお経や聖書にあたるような教義経典を持ちません。開祖様がいて教えを説いているわけでもありません。神道は「言挙げせず」、あえてことさら言葉にしないとされてきています。だから神道は宗教ではないといわれることもあります。
言葉にすることで、言葉という器を借りることで、本質に形があらわれて捉えやすくなる反面、本質そのものではなく器を通してみることになります。

静かな静寂の中であれば耳をすませばそういう本質が聞こえるかもしれないのですが、現代はまわりに大きな音が多すぎて、耳をすませてもとても聞こえる環境でない気がします。だから私は現代においてはある程度言挙げは必要だと思っています。きっかけとしてね。
そんなことを思うのでこんなやってブログで発信したり、本を出したりしているわけです。


とりあえず言葉は一旦ここまで、関連することを次回につづけてみます・・・


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コメント

「音」というのは不思議なものだなと思います。
言葉1つで嬉しくなったり悲しくなったり…。音楽も何か似ているところがあると思うので。
そんな言葉や音楽の交流から縁っていうのがうまれてくるのかな、と思います。
実際に私も雅楽やっていなければ、このブログにも辿りついていないと思いますから(^^;)ゞ
そういう意味では「無」から「有」がうみだされたのではないかなぁと思います。

英語のI love youを「あなたのために死ねる」という風に訳した方もいらっしゃるようですね。そう言う訳があったので大学時代の恩師が家で奥さんに「俺のために死ねるか?」と聞いたそうです。そうしたら「なんでやねん!あほらしいわ!」と言われてしまったそうです(^^;)

2013/02/28 (Thu) 22:09 | 煌夜 #- | URL | 編集
言葉力

神主さんが言われるように、言葉には計り知れない力があると私も思います。

最近だと、なにげなく書き込んだ顔本のコメントに目を留めてもらい、今まで関わりたいと思って来たことに関われる事になり、新しい道が開けてきました。これも、言葉が無から有を作ったことになります。

言葉は、縁を繋げる礎でもあるのだなと神主さんのブログを読んでしみじみ思いました。

2013/03/01 (Fri) 20:27 | 花梨糖子 #- | URL | 編集
あたま と こころ

あたま つまり理屈でしょうか?

ことのは の持つ力は、やはり こころ 即ち気持ちの度合いでしょうか…?

『ものは言いよう』の話に戻りますが…粗品という辞がありましすが、あたまだけで使うと
「つまらないものですが」になりますよね。

こころ をちょっとくわえると「こころばかりのもの
ですが」になって全然印象が違って来るんじゃないかと思います。

やはり道なんですね。生きかたの問題。神サマの道。

2013/03/04 (Mon) 23:50 | ジンジャー #lH9P8MKE | URL | 編集
煌夜さま

音楽もそういうところありますね。
うれしいこと、悲しいこと、音楽とともにある。音楽を聴くとそれらがあざやかによみがえるというのもよく聞くはなしです。
「無」から「有」がうみだされた、たしかにそうかもですね。

> 英語のI love youを「あなたのために死ねる」という風に訳した方もいらっしゃるようですね。

すてきな訳ですね。
「俺のために死ねるか?」なかなか聞けないですよね。聞けるのがそれもすごいかも

2013/03/08 (Fri) 23:18 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
花梨糖子さま

ほんとうにはかりしれない力があると思います。わたし最近まであまりそういうこと実感なかったのですが、最近実感してます。
縁はいろんなところで、いろんなものが繋いでくれますね。
それも不思議です

2013/03/08 (Fri) 23:21 | 神主 #- | URL | 編集
ジンジャーさま

すごい力がつまっていると思います。
言霊。
言い方でもやはり全然違ってくるのはたしかにその通りですね。
この「道」というのも日本はすごく大事にしますしね。スポーツと武道とはよく似ているけれどやっぱり違うものですし。

2013/03/08 (Fri) 23:29 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
そういえば…

夏目漱石は教職に就いていた時にI love youを「我君を愛す」と訳した学生に対して「月が綺麗ですねと訳しなさい。それで通じるから」と言ったそうですね。
さすが文豪、と思います…。
神主様、意中の女性がいたら使ってみたらいかかでしょう?(*^‐゚)b

2013/07/09 (Tue) 22:03 | 煌夜 #- | URL | 編集
煌夜さま

ふむ
さすが文豪
わたしもやってみます
使えそうな場面を考えて、練習しておこうかな

2013/07/15 (Mon) 19:50 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集

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