ものは言いよう

ものは言いよう。
今日はどんなことでも言い方で全然違うというお話ですが、日常生活でちょっとした一言を言い方次第で、自分にそのつもりはなくても相手に不愉快な思いをさせたり悲しい思いをさせたりすることがあるので、このように気を付けましょう・・・
というようなためになる話ではなく、ただの私の日常であったものは「言いよう」ですのであしからず。


このところ毎朝、バケツの水は凍っていますしえらい寒い日が続いています。京都は底冷えするので寒いとはよくいわれますが、たしかに寒い。
数日前に雪のふった日があったのですが、そのときのこと。
私はいつも通りに社務所でお仕事していました。事務仕事です。
いつものことなんですが、私はひとりのときは基本的に暖房は使わないんですね。神社の社務所は古い建物なのでかなり寒いわけです。建物の中でも普通に吐く息は白いですし。徒然草の兼好法師は、良い家は「夏を過ごしやすくすべき」といってますから、冬の寒さは慣れてしまえばわりと大丈夫なんでしょうね。これは京都のはなしなので、マイナス20度とかそういう場所はまた別でしょうが。

というか私は夏もエアコン使いませんけどね。慣れてしまえば夏の暑さも冬の寒さもわりといけるようで。
あ、これは自分ひとりの場合で、来客時など他の人がいるときはちゃんと暖房いれてますから、神社におこしになる方、恐れることはありませんのでご安心ください(*^-゚)b
で、さきほどの話にもどって、えらい寒い日だったのですがいつものとおり仕事をしていました。(暖房を点けずにってことです)
すると母親がやってきて驚いたように
「Σ( ̄ロ ̄lll)えぇぇ~あなたなにやっているの、この寒いなかに暖房も点けずに!!」
というもんですから、私はいつものとおりのことだし
「外にくらべたら暖かいよ」
と答えたら、あぁ確かにそうね。ものは言いようだと笑ってました。



その母親ですが、「不便だ不便だ」が口ぐせです。いつも置いてあったところにティッシュがなくなってれば「あぁ~不便だ。いつもの場所にティッシュがない」といいますし、料理のときに卵がなくなっていても「あぁ~不便だ、玉子がない」といいます。なんだか不便の使い方がちょっとだけ違うような気もしますが、まあ別にかまいません。


先日の節分、初午祭でのこと。
節分祭、初午祭ともに参拝の方々に甘酒接待しておりまして、そのときに練炭火鉢を使っています。

hibati.jpg

↑年代ものの火鉢です。

その練炭に火をつけるのにガスコンロで火を点けていたのですが、この前交換したばかりのガスコンロには火事を防止するための高温センサーがついていました。お鍋やフライパンだと大丈夫なのですが、コンロの火に直でなにかを燃やそうとすると高温センサーが作動してしまい練炭に火がつく前にガスの火が消えてしまうようでした。
それで「あぁ~この新しいガスコンロは不便でしかたない。ガスコンロなのに火がつけられない」と言っていました。
これは確かにちょっと不便かもと私も思いました。

火事を防ぐためにセンサーが取り付けられて進化して、万が一のときでも自動で火が消える便利な装置のはずですが、そのぶん他のところで不便がでることもあります。


そういえば、ほかにもいろいろそういう話し聞きます。

洗濯機が中にいれた洗濯物を取り出しやすいようにフタはナナメにになっている、しかしコンパクトになって、出し入れがやりやすくなった分、今度は上にものが置けないじゃないか、不便だ。というひとも(笑)
130217pic-main01.jpg


なんでもそうなんでしょうね。
便利になって、先に先にすすんでいくと、その分なにかを失っていること、何かを忘れていることもよくある気がします。
私もいつも実感しているのは、パソコンが普及して文書はほとんどパソコンで作るようになって漢字を忘れてしまって書けなくなっている自分がいます。

車や高速の電車、飛行機、交通機関が発達して昔の人は一生行くことができなかったようなところにも簡単に行けるようになったけれど、そのぶん自分の身近なところはあまり知らなかったり。移動時間が早くなった分時間の流れも同じくらい早くなり人間の体がついていかないことも・・・時差ボケってそのひとつですよね。
電気が普及して夜でも活動できるようになって24時間社会はうごいているけれど、時間の流れ方が早すぎて、24時間やすむ間もなく動きつづける文明に、生き物としての人間がついていけなくなっているのでしょう。

何か忘れ物をしているけれど、それを取りにいく余裕がなくて、気が付けば忘れ物が一体なんだったのかも忘れてしまったよう、現代はそんなふうになってしまっている気がします。

うちの神社にきた人は時間の流がゆったりしているとか、清々しい空気感があるとよくおっしゃいます。
1200年前と時間の流れ方が同じなのかどうか、それはわかりませんが、とりあえずうちの神社はそういう場所であるようにしていきたいと私は思っています。




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コメント

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2013/02/17 (Sun) 21:24 | # | | 編集
便利の不便

神主さんのお母さんの『あ~不便』と云うフレーズ、なんだか私の母も時々使ってるような…
それはそうと、先日友達と鍋パーティーで常夜鍋をしようとしたとき、鍋に日本酒を注ぎアルコールを飛ばすのにフランベしたところ、『ガスが漏れています』と警報機が作動してサイレンがなり管理人さんがやってきました。ただフランベしただけなのに、警報機が敏感過ぎて不便な思いをしました。

神主さんが言ってることがよくわかります。

便利さの中の不便、結局は各個人のプライオリティに委ねられるとしても、あまりに便利すぎる世の中は、帰って心が渇いていくのではないかと懸念しています。

2013/02/18 (Mon) 21:10 | 花梨糖子 #- | URL | 編集
すろうらいふ

懐かしいですね、練炭火鉢。

それで思い出したんですが、「豆たんあんか」。豆たんを2個いこして専用の器具にいれ、冬の重たい布団に入れて暖をとってました。昭和の万博の頃まで…。

まさか神主さんのところでは未だに「豆たんあんか」使用してたりして(笑)

当時京都には親戚が2軒あり(現在は1軒)掘り炬燵だったのをよく覚えてます。

今から考えると、練炭に火をつけたり炭をおこす行為は、神事のような感じですね。種火が肝心。

うちの母はやはり「もったいない」が口癖で、私は「面倒くさ~」でした。

2013/02/18 (Mon) 22:02 | ジンジャー #lH9P8MKE | URL | 編集
すろうらいふ2

ところで書き忘れましたが、ガスコンロで練炭に火をつける? 少し面妖な光景かと…

写真の練炭火鉢は練炭専用コンロがおさまるタイプなので、ウチはそのコンロでおこしてました。まず古新聞を入れ、次に蒲鉾の板か木ぎれをたし、その上に練炭を置き、下についてる窓口から火をつけ一定の段階まで内輪などで扇ぐ。

七輪に似た練炭専用コンロには取手がついてるので、火がいこったら練炭火鉢に納める。このとき火鉢にもある通気孔とコンロのものとを合わせる。

最後は、これまた専用の練炭ハサミで穴を掴みひっくり返して出来上がり。

……だったと思うんです。練炭をガスコンロにかけた記憶はないです。

2013/02/18 (Mon) 22:34 | ジンジャー #lH9P8MKE | URL | 編集
訂正

内輪は団扇

2013/02/19 (Tue) 12:29 | 変換ミス #- | URL | 編集
Re: タイトルなし

神経痛・・・
私は経験ないのでどういうものかわかりませんが
どうなんでしょうか
とりあえずいまは治りました。原因はわからないですが

2013/02/23 (Sat) 22:51 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
花梨糖子さま

そういうのはありますね。

というか、それをフランベというのですね。はじめてきく単語です。
今度どこかでつかってみます
昨日、フランベしてきてさぁ~
っと(笑)

2013/02/23 (Sat) 22:52 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
ジンジャーさま

「豆たんあんか」。あるのはありますね。現役ではつかわれてませんが(笑)

> 今から考えると、練炭に火をつけたり炭をおこす行為は、神事のような感じですね。種火が肝心。
そもそも昔はそうですよね。火をおこすというのは大変なことですし。

>練炭をガスコンロにかけた記憶はないです。

そうでしょうね。普通はそういつけかたはしないですよね。
たまたまガスコンロが火がつくのが早いようなので最近うちではそうしているみたいです。

2013/02/23 (Sat) 22:56 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集

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