食神

食神とは四柱推命でつかう用語ですが、今日は別に四柱推命のはなしではありません。
今日、高校の同級生がふっと神社にたちよってくれました。今日たちよってくれたのは女の子です。私と同じ年だから実際には女の子ではなくおばさんですが・・・高校生の頃からの記憶があるので女の子と言ってしまいます(=^_^;=)ゞ 
その他にも最近は高校当時に一緒に悪さしていた男友達がいろいろ神社のことを手伝ってくれています。
学校を卒業してから10年間、会社勤めサラリーマンをしているときは誰ともほとんど会うことがなかったのですが、最近ちょくちょくと同級生と会う機会ができてきてうれしいことです。神社にもどってきてから急にそういう機会が増えてきてますから、こういうのも縁結びなんだろうなあと感じてます。


今日、同級生がよってくれたのは以前に頼んでいたことで進展があったのでと報告にきてくれたのでした。
なにを頼んでいたかというと、農業について。その人のお兄さんが農業を始められるらしいので、本格的に仕事として農業をする場合、体験的におこなう場合、農業されている方のお手伝いとしてさせてもらう場合、などなどいろんなパターンがあるでしょうし具体的なこと教えてもらいたいと頼んでいたのです。
なぜ私が農業について聞きたかったのかは詳細はおいておきますが、知人にを農業をしたいというかまあそんな感じの方がいたので。その方のお兄さんも、私の知人も同じようなことを思っておられるようですが、なぜ農業なのかというと

人が生きるということは、つきつめていくと「食べる」ということではないか。
そう考えいたったからのようです。

もちろん他にも大切なことも多々ありますが、人(動物)が生きていくためには食べることは絶対不可欠です。動物は食べ物を得るために長距離を移動したり、危険をおかすこともありますし、極端なものだとエネルギーの消費をおさえるために、狩り・食事をするとき以外ずっと寝ている動物もいます。


だからお金をたくさん稼いで、いい服やバッグをたくさん買ったり、あちこち旅行したり、宝石や高級な時計はべつに必要ない。自分で食べるものをつくって自分で食べる。生きることは食べることなのだから、自給自足ができればそれは究極の「生きる」なのではないか。と思うようになり農業をはじめたのだそうです。


私も同じように思います。
神社でおこなう祭りの大半は食にかかわることです。しっかりと作物が実るように、また収穫ができればそれに感謝すること。その後には実りをもたらしてくださった神々を山に送り来年の実りを願う。

また食べることは他から生命をつなぐ行為でもあります。お米や野菜や果物もそうですし、お肉や魚などもそう。お米を食べるということは、たんぱく質や糖分など物質的な栄養分だけでなく、お米の生命力も自分の中に取り込んでいます。
お米は最初はモミ殻ですがそれを植えて苗になり成長して稲になりお米ができます。小さな一粒のモミ殻が大きく姿を変えるその力の源。お米だけでなく野菜も果物もそうですし、動物もおなじです。成長して大きくなる、生命力をもっています。
その力そのものは人間には作り出せないものです。

その力そのもの、それが神様です。
神様って、天上にいる人間とよく似た姿でビビビーっと力を飛ばしているわけではなくって、私たちのごく身近にある、当たり前だと思いがちなこと、それそのものが神様です。
日本でいう八百万の神々とはそういうことで、生き物が成長する力の源、太陽が輝くこと、風が吹くこと、雨が降ること、朝がくること、夜眠った人間が朝には目覚めること。これらすべて当たり前すぎて見落としがちですがとんでもない奇跡みたいなことですよね。それが神様。

食べる事は生命力を自分の中に取り込んで、それを自分の生命力に再構築するわけです。生命力とはそれは神様ですから、神様の力を引き継ぎ、受け継ぐ大切な行為です。しかしそれは物理的には他の命を絶つ行為でもあります。お肉でも魚でも植物でも。だから食べることは絶対に粗末に考えてはいけないことなんですね。
ちなみに日本には数え切れないほどたくさんの神様がおられるのですが、食に関する神様の数は圧倒的に多いのです。

そんなことですから日本では食前に感謝を込めていただきます、食後にごちそうさま。食前に祈りをささげる国、宗教もたくさんあります。
人類が文明をもつようになってからは人が天敵に襲われて食べられることはほぼなくなっていますから、人間の生命力が食べることを通じて他にうつることはありません。でもいずれ自分も死んでその生命力は別のところへとうつっていきます。

人が生まれて、他の生命を絶ち、食べることでその生命力を引き継ぎ、そして死んでまた別のところへうつっていく。(これは人に限ったことではなくすべての動物ですが)それは永遠と続く営みであって、その営みそのものもやっぱり神様なんだと思います。

食べることというのは大切でとても尊い行為です。だから食べるということを粗末にしては絶対にいけないし、食べられる事を当たり前と思ってはいけないし、食べ残しがないよう食べられる分だけ。本来生き物はそのようにしてきましたが、でも現代の日本は飽食といわれ、大量に廃棄している。これは絶対にあってはいけないことですし、また自分の心がけですぐにでもなおせるし、実行できることです。

私たちも生きること、食べること、それらを通して神様と共にあれるのですから。



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コメント

くうねるだーす

おはようございます。

とある小学校の校長先生の口ぐせを何故か思い出しました。

曰く「くう・ねる・だす」即ち「よく食べる。よく寝る。排泄する」
生活するに必要な三大要素。

勉強や遊びも大事な筈だけど…何故「くう・ねる・だす」なのか神主さんの言われてることで疑問が解けた?気が致します。

そう言えば排泄物から誕生された神さまもいらっしゃいましたね(^o^)/

神道は奥が深い~☆

2012/10/21 (Sun) 07:29 | ジンジャー #lH9P8MKE | URL | 編集
食育

ここ最近になってやたらと食育 食育と言われ始めたのは、子供の心身の発育発達に食事が深く関わっていると、改めて重要性に気がついたからなんですね。

子供の間にきちんとしたものを食べることが大切だと、保護者達に教えてますが、きちんとした食べ物イコール豪華な食べ物で無いことを理解するには結構今のお母さん達にはハードルが高いことのようです。

神主さんが、仰るように飽食の時代に生きていると、食べ物に対する感謝を忘れてしまいますね。
当たり前のことが当たり前でないことを身を持って知ったのは、被災地の人たちです。

息すること、平凡が如何に奇跡的なことかを
あの地に住む子供たちは嫌というほど体験しています。

あの日から、1年7ヶ月 被災地以外の人は、もはや他人ごとで忘れてしまってますね。

2012/10/21 (Sun) 12:50 | 見古都 #- | URL | 編集
食育?

私亊ですが、子供の頃私の役目は炊きたての御飯を神棚と仏檀に御供えする亊でした。

別に祝詞やお経をあげるというわけではありませんでしたが…お尻を向けてはならない決まり亊はありました。今から思えば作法のひとつでしょうかね。

そして御飯も湯気のたっているうちに下げなければなりませんでした。そうしてはじめて食事が始まりました。

もちろん「いただきます」「ごちそうさま」は言いましたが、「よろしゅうおあがり」と返事してました。現在人前で、つい口にするとポカーンとされます(泣)

「いってきます」「いってらっしゃい」は当たり前ですが「おはようお帰り」も同様です…

2012/10/21 (Sun) 20:41 | ジンジャー #lH9P8MKE | URL | 編集

仕事場でお昼ご飯が終わった時に下膳されたワゴンを見ると、たくさんの残飯があります…。
見るたびにもったいないなぁ…、と常々思います…。

私の住んでいるところは、周囲に田んぼや畑がたくさんあります。
私がお稽古に行く神社も農業に関する神様と食べ物の神様が祀られています。
この前、私の母が何か紙を見ながら「おおぐい…?たいしょく…?」とボソボソ言いながら首をかしげていました。
なんだろう?と思って後ろから見ると母が見ていたのは私が神社から頂いてきたパンフレットでした。
そこには「大食都比売大神」と書かれていました…。

2012/10/21 (Sun) 20:48 | 煌夜 #- | URL | 編集
神話

スサノオに御馳走を出すのですが、口や鼻から手品のように出したため、汚いと殺されてしまう神サマですよね。ただ殺されたのちもあちこち体の部分から色々五穀が生まれる不思議な神サマ。

グッドタイミング(^^)dの登場です♪

2012/10/22 (Mon) 16:11 | ジンジャー #lH9P8MKE | URL | 編集
見古都さま

>きちんとした食べ物イコール豪華な食べ物で無いことを理解するには結構今のお母さん達にはハードルが高いことのようです。
そうなんですか?
すべての今のお母さんがそうではないでしょうが、そのように考える人もいるのはおどろきです。


どうなのでしょうか、震災を経て何か大切なことを感じる、気づくきっかけにはなり得るかとは感じます。それを忘れないようにしないといけませんよね。そうならないようにしてゆきたいと思ってます。

2012/10/24 (Wed) 16:30 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
ジンジャーさま

生きることそのものですものね
そして、それを通して人は自然と通ずるものですし、自然の一部であることがわかります。

が、現代かなりそれが崩れてきてますよねえ・・・
おそろしいですが、なんとかくい止めたいと思います。
稲植え体験、バケツでお米を育てる経験、など取り組みもあります。

> そう言えば排泄物から誕生された神さまもいらっしゃいましたね(^o^)/
すべてのものに神様がおられますしね!

> 私亊ですが、子供の頃私の役目は炊きたての御飯を神棚と仏檀に御供えする亊でした。
そういえば私もそうでした。

2012/10/24 (Wed) 16:32 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
煌夜さま

下膳されたワゴンを見るとき、私もほんとにいつも思いますし、
なんとなできないものかなあといつも考えてしまいます。


基本的に神社は農業にかかわるものですからねえ
「おおぐい…?たいしょく…?」
笑えますね(>ε<)

2012/10/24 (Wed) 16:37 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集

>笑えますね(>ε<)
はい、私も思わず笑ってしまいました(^^;)
「大宜都比売大神」とこう書かれていたら、たぶん母も私に聞きに来たのだと思いますが…。
「おおぐい」だの「たいしょく」だの言っていたので「この近所で大食い大会なんて聞いたことないよ!!」と思ったら神様の名前に悪戦苦闘していました…。
上にルビがふってあったのですが、母は目が悪いので見えなかったそうです…。
きちんとした読み方と、どんな神様かはその後、母に説明しておきました(^^;)

2012/10/24 (Wed) 20:33 | 煌夜 #- | URL | 編集
こんにちは

初めまして、お邪魔致しました、実家では 窪田神社があります、誰も居ませんが 地区で お守りしています、小学生が日曜毎に 朝7時から お掃除しています、10月13日は 収穫祭?でしょうか、毎年1件ずつ順番で 神様をご招待します、我が実家でも一昨年が お役目でした、高齢な母が 一人暮らしです、私が手伝いに帰りました、神様を大事にするのも よく分かりますが、近隣も 高齢者家族で 大変になっております、必ず新米を炊いて 地区の人が集まりお祝いをします、必ず家庭で4種類ほど料理を作ります、若い?5~60代の人達が もう少し簡素化しようと 発言しましたが、昔からの事だから~と、却下されました、実家は次回は30年後でしょうか、その時は誰が?母が 心配しております、周りは田んぼが多い田舎です、
こんな所もあるんだ!と思い、書いてみました、
ありがとうございました、 

2012/10/25 (Thu) 14:14 | たかちゃん #- | URL | 編集
新米が美味しい季節

ウチは昔農家をやっていて、今は田んぼを親戚に貸して地代に年貢米を頂いてます。一年分をこの月に頂き、次の収穫までその米を食べます。
ですから、誰よりも新米の旨さを知ってるつもりです。
そんな訳で量販店の米売り場で産地や年度を見てブツブツ言ってる客を見ると、やるせなくなります。
だって、福岡産コシヒカリなんてブランド産地の混ぜ米にしかなりませんからね…
他に小麦、大豆、小豆などの穀物や野菜を作ってました。
小豆がなぜ高いのかって、あれは虫や病気に弱くて手間がかかるんです。
更にウチは農協に出荷する前に見栄えを良くする為艶出しをしてました。
艶出しにはサラダ油を使い、400グラム毎に小袋に分けて詰める手伝いをしてました。
これもまた有名産地のブレンド用にしかならないんですよね。
米なんてコシヒカリだから旨いんじゃなく、新米だから旨いんです。
少なくとも自分は今までそう感じて食べてきました。
そういう理由で、自分は新米が届いてはじめて口にする時、その旨さに本当に心から感謝する気持ちになってしまいます。
新米は本当に真珠のような色をしています。
古米になると段々その透明感が失われて白濁してくるんですよね。
ぶっちゃけ今考えれば贅沢ですが、小さい頃はお米を食べることが嫌いでした。
大人になって盆の暑い最中にコシヒカリを刈り取って乾燥させて籾を摺り、米を搗いてそれを口にした時とても美味しいと思いました。
ですから、今もご飯は茶碗についてる一粒まで食べます。また、食堂などで茶碗半分以上もご飯を残して捨ててるのを見るとやるせないですね。

農業を始めるということはとても大変なことです。
百姓とは百の仕事をする職業です。
一人では無理ですから、家族や、時には隣人に手を借りることになります。
自分が農家で一番嫌だった事は、小中学生時代に友達と一緒に遊べない事でした。
突然難癖つけてすみません。
だけど、そういう一面も心に留めて頂ければ幸いです。

2012/10/26 (Fri) 03:08 | あったん #Zp5gm5qQ | URL | 編集
お邪魔ですが…

>>あったん様
なるほど、それで先物取引の「小豆相場」ってのがあったんですね。

小豆もおなじみ大納言とか、丹波・十勝とか産地・種類のいろんな「ブランド」がありますよね。

お米の件は、他の農作物もそうですが、地元の新しいのを食べる亊が出来る方は羨ましいです。

仏壇や神棚に下げ忘れた御飯がカチカチに固まっても大正一桁生まれの母は、もったいないとお粥にして食べてたのを思い出します。

お米の磨ぎ汁は植木にやってましたね。

神主さんの言われるように日常のほんのした亊でも、理にかなった亊があるんですよね。

畑で枯れた唐辛子は棄てないで、潰してたものを水で希しゃく(薄める)して、虫避けの薬として撒くそうです。

2012/10/26 (Fri) 13:37 | ジンジャー #lH9P8MKE | URL | 編集
煌夜さま

楽しそうな親子関係ですね
うらやましい
私のところも、はたから見ていると母の天然具合がたのしそうですねといわれますが、私はなかなか大変です(笑)

2012/10/28 (Sun) 20:20 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
たかちゃんさま

はじめまして。書き込みいただきありがとうございます。
地域によっていろいろ風習はありますね。
地域まわりもちでいろいろ役を受け持つところもよくありますし。

鞍馬のほうでもやはり簡素化、簡略化される部分はあるようですが、まもるところはかたくなに守っている部分も多いようです。
わたしはできる限りのこしてほしいなあと思いますが、その時代に生きる人が実際にふれることができるようでないと次代に引継いでいくことはできませんから
時代にあったようにかえていくことも必要だと思ってます


2012/10/28 (Sun) 20:24 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集
あったんさま

農業はたいへんな仕事であり、また大変とうとい仕事だと思います。
実際に農業に携わる人しかわからない苦労も多々あるでしょう。
まあしかし、どんな仕事であれ大変なことは必ずありますし、仕事は尊いものですしね。

> 自分が農家で一番嫌だった事は、小中学生時代に友達と一緒に遊べない事でした。
ちなみに私も神社の子で、神社のことを小さいときから手伝ったりしてきたわけですが、同じようなこといろいろありますね。
初詣に友達と行くことは一度もありませんし、紅白歌合戦をみたこともありませんし、秋になると落ち葉がすごいので友達があそんでいるときでも落ち葉掃除を手伝わされたり、まあいろいろありました(笑)
いい思い出ですけど(=^_^;=)ゞ 

2012/10/28 (Sun) 20:29 | 神主 #X.Av9vec | URL | 編集

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