いたれりつくせり

以前ブログでも紹介しましたが、参集殿の工事はちゃくちゃくと進んでおります。11月13日が当社のお火焚祭ですので、それに間に合うようにと大工さんが頑張ってくださっています。ありがとうございます。

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工事が進んでくるとぼちぼち決めていくことも出てきます。照明のこととか、天井や壁の色やらなんやらかんやら・・・
で、先日トイレの仕様を聞いてこられました。

建物は基本的には和風なつくりです。というか大工さんたちも神社の建物だということで、現代工法ではなく昔ながらのやり方でつくってくださっています。とはいえ建築基準法などがありますからどうしても現代風にしなければいけない部分もあるそうですが。
それでも工場で機械をつかって加工したものを、現場で組み立てるという今どきのものでなく、大工さんが手でつくっているので大工の腕のみせどころみたいな感じで楽しみながらやってくださっているそうです。(と社長さんがおっしゃっていました)。
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KYOTO for( )

ちょっと前のはなしですが
日本新聞協会が主催する第64回新聞大会が18日、京都市東山区のホテルでおこなわれました。
京都で開催されるということで京都新聞で記念号が発行され、私も載せてくださいました。
こんなのです。以下京都新聞から抜粋

今年日本は大きな危機に直面した年でした
そんな中、困った人を思いやったり、助け合ったりと「日本人の心」の素晴らしさを再発見できた年でもあった気がします。
「日本人の心」の原点ってどこにあるのでしょう。
それは「千年の都」「日本文化の発祥の地」と言われ、ずっと昔から日本人の中心にあった「京都」ではないでしょうか。

そんな京都の心は今年こそ伝えるべきだと、わたしたち京都新聞社は考えました。うまれたコンセプトはKYOTO for( )
思い思いのことばをかっこに入れて、その人が京都に何を感じているか、伝えます。(情緒)(わびさび)(おもてなし)それはきっとそのまま京都の魅力になるはず。

ここに京都にゆかりある有名人がそろいました。文化人、スポーツ選手、芸能人。京都に住み、京都で食べ、京都を遊んだ人だから話せる「生の京都」があります。
ごゆるりと楽しんでいってくださいな。


で私はこんな感じでメッセージを載せさせてもらいました
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個性3

前回からの続きです。
いま世の中では自己主張を重視したいわゆる欧米流がもてはやされていますし、教育でも「個性を尊重し」と明記されているように個人主義の教育がなされています。
それをするならばもう片方も大切にしなければいけないし、教える必要があります。もう片方とは自分の人格、独自性だけでなく、他者の人格や独自性も同等に尊重しなければいけないこと、暴走を止めるための抑止力をもたせること。
前回、前々回の記事で書いてきたようなことから、日本の場合はそこには「公」ということが大事になってくると思います。個人を大切にすることはもちろん重要視すればよいですが、それと同時に礼節も一緒に教えなければいけません。礼節とは礼儀を重んじで節度を知ることです。相手を尊敬し敬う、丁寧に接する、謙遜する。すごく美しいですよね。

でどうすればよいのか。いろいろな方法があるでしょうが、神主的なことでいうと神道を大切にする、神社に参拝する、これかなり有効です。というか重要です。

いつも言っていますがこの世の中の全てのものに神様の力が宿っています。これ八百万の神といっていますが、海も山も石も火も太陽も風も、私たちは神様にかこまれて生活しており、私たちが生きているのは神様の恩恵と感謝します。
また私たち人間は神様の子孫です、神様と私たちのあいだには絶対的な区別はなく、私たちの存在をさかのぼっていくと神様にたどり着きます。また偉大な功績のあった人も神として祀りますし、ご先祖様も祀ります。これは神として祀るのとは微妙にニュアンスは違います。そのへんはたしか神主ライフに多分書いた気がします。
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個性2

前回からの続きです。
他を真似ること、規律規則に従順であるということは個性がない、独創性がないということではありません。個人の主張を前面に押し出さないとか、個より公を優先する気質があったり、欧米的な価値観とは少し違いますが、とても大切な部分です。

公と個人の関係といえば、会社と個人との関係、町内会だとか地域と個人との関係、国と個人との関係、いろいろあります。公を優先する気質というのはひと昔前の日本ではごく当たり前のことでした。良い悪いは今は別として、会社のために個人が人生をささげてはたらく、個人に多少不自由があっても地域のために奉仕するなど。
最近では個人が最優先にされ、こういうのは少なくなってきている気がします。

これは欧米から入ってきた個人主義が大きく影響しています。
個人主義とは、人間それぞれの人格、独自性、自律性を重んじ、場の雰囲気に流されることのない、一個人としての一貫性のある深く統合された思想、行動。Wikiより抜粋

個人主義そのものはこのように非常に高度で素晴らしいものですが、それが正しく機能するためにはその土台となるものが必要です。個人が公よりも優先されるということは、個人が自分の行動を厳しく律することが必要になります。個人の人格、独自性を尊重するということは、自分の人格、独自性だけでなく、他者の人格や独自性も同等に尊重しなければいけません。それがなければ自分さえよければいいという利己主義になってしまいますからね。個人主義がしっかり機能したうえで自己責任というものが発生しますが、今その自己責任という言葉だけ、上辺だけの意味が独り歩きしています。
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個性

このブログや出させてもらった本でも度々登場しますが、神主に作法があってそれらを祭式(さいしき)といいます。祭りの執り行ない方や、神主の動作などの決まりごとです。足の運び方、手のさばき方、などいろいろあって、踊りやお茶の型のようなものです。
10月にはいってから秋祭りシーズンが本格的になってきていますので、私も自社以外でいろんなところでお祭りのご奉仕させてもらっています。そこでは普段自分のおこなわない型もよそのお手伝いでは出てくることもありますので、そんなときでもたまにアレ?これってどうだったっけ?となることがあります。

今回はこの「型」について書いてみます。先ほどは神主の作法のはなしでしたが、空手にも型はあります、茶道にも作法があります。歌舞伎や能にも型があります。ほかにもたくさんありますが、多分この「型」というのはものすごく日本的なんだと思います。
踊りでも、諸外国のダンスって型はあまりないと思います。個人の感覚で思うように踊る。日本にある盆踊りのように型があって、みんなが揃って踊るというのはすごく日本的であるように思います。諸外国には「型」というのは少ないような気がします。
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先日のお祭り

前回の記事でかいたように10月9日、10日と私がいつもお世話になっている神社の秋祭りのお手伝にいってきました。
10日は神幸祭(しんこうさい)がありました。神幸祭とは神様が神社から出張してくださるお祭りです。氏子地域をみにきてくださり
「みんな元気にやっとるかぁ」
とご利益を授けてくださいます。神様が地域を練り歩くためにのる乗り物が御神輿です。またそれとあわせて様々な行列がついて回ることもあります。時代劇なんかでも殿様が移動するときなんかもながい行列をつくりますね。それと同じような感じです。
お手伝いさせてもらった神幸祭でも御神輿の巡行と、神幸行列があります。


このお神輿、台座の寸法が四尺七寸(141センチ)、重量は1200キロあるそうです。このサイズ京都のお神輿のなかでも最大級の部類です。いろんなところのお神輿も拝見させてもらっていますが、たしかにかなりの大きさで迫力ある重厚なものでした。
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ハードスケジュール

35度をこえる猛暑がつづいた今年の夏もおわり、すっかり秋になりました。朝夕は肌寒くなって布団から肩が出ていると寒くって目が覚める今日このごろです。

さて、秋といえばお祭りの時期であります。秋祭り。日本中の神社で祭りがおこなわれます。
うちの神社の秋の大祭は11月のお火焚祭で今年は11月13日に斉行します。

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今年は11月13日、というのは元々は11月8日が祭りの日だったのですが、8日が平日の場合なかなか人が集まれなかったりしますので、祭りをおこなうのが難しくなってきたため、20年ほど前から第二日曜日におこなうようになりました。

うちの神社の祭りは11月ですが、10月に入るとあちこちで秋祭りがはじまっています。京都でも10月の日曜、祭日、は必ずどこかの神社で祭りがおこなわれています。普段は神主が1人あるいは2~3人で奉仕している神社でも、大祭のときはもっと大勢必要になります。だから大祭のときは神社間で助け合っています。
うちの神社のお祭りのときにも他の神社から助けてもらっていますし、私も他の神社のお祭りのときにはお手伝いさせてもらっています。
そんなことですから私11月の終わり頃までの日曜、祭日は京都中のいろんな神社でお祭りをするとこになります。
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タイムストリップ

つい先日、新聞のエッセイにおもしろいのがありました。細かいところまでは覚えていませんが、記憶をもとにその一部を再現してみます。

信号待ちをしているときのこと。目の前を小学生くらいの男の子が通り過ぎていった。剣道の練習にでもいくのだろうか、姿は羽織に袴。
でも何かがおかしい。と違和感があったが、それはすぐにわかった。その羽織に袴の男の子はスケボーに乗り、私の前をサーっと通り過ぎていったからだ。

・・・というはなしから始まり、もしかしたらその少年は江戸時代あたりからタイムストリップしてきたのかもしれないという方向へ話は続いていきました。
最終的にこのエッセイがどういう内容だったかは忘れてしまいましたが、これを読みながら羽織に袴の少年がスケボーに乗って、目の前をあっというまに通り過ぎていく光景を想像してみました。
確かにその光景は何だか違和感があるなぁ
それで「あっはっは」・・・と笑うはずだったのですが、
「あっはっは・・・」と二つ目の「は」あたりふっと気が付きました。

自分もそうじゃん
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生まれ変わり

当神社の参集所が老朽化していましたので建替えることが決まりました。
単なる老朽化ではなくって、もう修復もできないくらい傷みがひどくなっていたので建替えることになりました。

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屋根が完全に傾いているし、この後実際に屋根崩れました。


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この参集所小さいながらかなり立派なつくりになっていましたので、同じものをつくるとなると数千万円が必要。参集所とはお祭りのときなど人の集まるところ、集会所ですね。だから神殿ではないのでまだましです。社殿なら億単位です。
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