神道5

先日からの続きです。先日の記事を先によむと意味がわかります。

日本のもつさまざまな要素が神道(日本の国民性や風土などいろいろな意味ですがここでは神道とよびます)をつくったわけです。
他国から攻め込まれて侵略される、滅ぼされる、ということもない。鎌倉時代の蒙古襲来くらいでしょうか。外から入ってくるものを受け入れて自己のものとすることができるのはこういった背景が大きいのでしょう。

はるか昔から絶えることなく天皇の家系が連綿と続いている。これも大きな影響をあたえていると思います。
初代天皇神武天皇から、今上天皇(現在の天皇)は125代です。これは世界中どこを探してもこんな国はありません。世界では現存する唯一の皇帝などという言い方されます。

神武天皇より前は神話の神々の時代ですが、天照大御神の子孫である天皇家、そして我々もまた神々の子孫である。私たちの国はそんな神の国であるということであり、私達は神の子孫である。

むかし異国から仏教が入ってきたときも「神」と「仏」は平和的に共存しました。もしくは神仏習合しています。
京都の風景のシンボルのような五重塔は、弘法大師「空海」の開いた東寺ですから「お寺」・「仏」です。この東寺は「伏見稲荷大社」の「稲荷神」が守護神となされています。
仏と神
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神道4

先日からの続きです。先日の記事を先によむと意味がわかります。

人間は言葉を操り、文化をもちます。他の動物達とはかなり違う発展の仕方をしています。本能以外も大いに発展しています。
人間と他の動物の違いはなんだ?とはよく言われることではないでしょうか。
例えば、
笑うこと

想像すること

創造すること

自殺すること

いろいろあると思いますが
そのような高度な脳の働きがあるので、生命の危険に対する恐怖以外の恐怖。他の動物にはない恐怖もあるでしょう。
動物は真っ暗闇にたいして恐怖心をもっているかというと持っていないと思います。
“きもだめし“なんかするのは人間だけですものね。

そういったものを克服するためには心の支えが絶対に必要になります。だから宗教は地域を問わずどこでも必ず生まれてきます。
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神道3

先日からの続きです。先日の記事を先によむと意味がわかります。

あなたの宗教はなんですか?という問いに日本人以外であれば8割~9割は自分の宗教の名前を答えます。世界中で日本だけだそうです。自分は無宗教だと思っている人がこれほど多い国は。(細かくいうと無宗教者と無神論者というものは違うのしょうが、スルーしておきます)。

お正月には神社へお参りに行きます
お盆にはお坊さんがきて仏壇で拝みます
家を建てるときには神主に頼み地鎮祭を行いました
クリスマスには家族で祝います
キリスト系の幼稚園で聖書と十字架を持ち賛美歌を歌い
高校は浄土宗系で寺で禅を組んだ
だから無宗教です
というようなのが多いところでしょうか。

日本人がいう無宗教と外国における無宗教、無神論者とはちょっと違います。
日本人の場合あまり意識したことがない。というのが大半だと思います。もちろん中には本当の無神論や無宗教もありますが、ごく僅かです。


インターネット上であなたの宗教は?というような掲示板に書き込んであったのですが、自称無神論者の方が「宗教みたいなものに時間と金を使うのは無駄だと思う。」という主張。
こういうのを見ると「日本は平和なんだなぁ」「のんきなもんなんだなぁ」と思います。
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神道2

先日からの続きです。先日の記事を先によむと意味がわかります。

日本の場合、白か黒かだけではなく、
白でもあり黒でもある。
ということがありえるということです。
少し話しをもどすと神道がこれからの21世紀においてもっとも必要で大切になってくるというのはそういうことだからです。
私の側からはこう見えるけれども、あなたの側から見るとまた違うのですね。
という考えかたができるということです。

技術が発展発達し、人間の活動の規模も範囲も100年前とは桁違いに拡大している現代において、自己の主張だけ通し他を認められなければ取り返しのつかない事態に簡単になってしまうということ。
核兵器が使用されればそれでもう終わりです。
地球があるおかげで、自然があるおかげで人間が生きていられるということを忘れて、好き放題していればもうすぐ人間の歴史に幕がおりるということです。

各分野における天才といわれる方は日本の神道にそれらを回避できるものがあるということを感じ、その必要性をおっしゃいます。
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神道

このあいだの記事でこれからの世の中に最も必要なものが神道であるということを書いて、まず私たちが自分たちの国の心である神道について思い出してみるのは大切だと思います。
それで「神道」とはなんだ?
というところで終わっていました。日があきましたがその続きを・・・

そもそも「神道」なんと読むのでしょう。
「じんどう」
「しんどう」
「かみみち」
「かみどう」
まぁみなさま存知でしょうが
「しんとう」です

で、この「神道」ってなんだ?というと・・・

私もよくわかりません。
神主がそんなことを言うと怒られますが、でも難しいです。


キリスト教ってなんだ?というと
「宗教です」と明快に答えられるのではないかと思います。

物理学ってなんだ?というと
「学問です」でしょうか。


神道ってなんだ?
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伊勢参宮神乃賑

平成25年に第62回神宮式年遷宮が行われます。
以前にも書きましたがこの神宮式年遷宮とは
神宮→伊勢神宮
式年→決まったとおりの年数
遷宮→神殿の引越し

決まったとおりの年数とは20年ですので、具体的にいうと
20年に一度、伊勢神宮の神殿を新しく造りかえて、神様に新しい社殿に遷っていただく。
ということです。

20年に一度行っているということで、今回が第62回ということは、単純に計算するとわかると思いますが1240年間続いている行事ということです。
内乱の時分に一時中断さられた時期がありますので実際には1300年前から続いている行事です。

神社界にとってこの神宮式年遷宮というものは非常に大切なものです。昔は伊勢神宮は国家の管理でありましたが、現在は国家管理をはなれいますので神社界、そして日本全国民の力で続けていかないといけないものとなっています。

ということで神宮式年遷宮を多くの人々に身近に感じてもらい、よく理解してもらうために神社界でもいろいろな活動がなされます。
たとえば歌手の藤井フミヤさんによる遷宮の広報コンサート。
昨年は京都平安神宮や奈良橿原神宮でおこなわれています。

その一環として来月3月2日(日)に落語会が開催されます。
京都嵐山の松尾大社の前にある京都府神社会館にて落語家の森乃福郎氏により、上方落語「伊勢参宮神乃賑(いせさんぐうかみのみぎわい)東の旅」が披露されます。
午後二時開演で入場は無料です。
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○○の日パート2

本日2月17日は京都市長選挙の投票日でした。
京都市の新しい市長を決める大事な選挙です。みなさまぜひ投票に行って自分の意思を市政に反映させてください・・・・
と投票時刻が過ぎてしまった午後8時にこの記事を書いております神主です。

みなさまこんばんは。日曜の夜いかがおすごしでしょうか。
私は今日は忙しく過ごしておりました。
今日は完全一人ぼっちで全てやっていましたので、あわただしかったのです。
朝から赤ちゃんの初宮参りがあり、続いて子供の命名にこられた方があり、続いて子供の名前が決まったことを神様に報告する命名報告祭にこられた方があり、続いて子供の命名にこられた方があり・・・というようなことであわただしく過ごしておりました。


毎年2月の日曜日はいろいろなところへ初午のお祭りの奉仕へ出かけています。お稲荷さんでは初午祭は大事な祭りですので、この辺りで祀られるお稲荷さんでお祭りをしてまわります。町内でお祀りされているところや、会社の屋上にお祀りされているところなどいろいろあります。
今年はもともと今日の日曜日に初午祭を予定されていた町内が選挙と重なるので1日早く昨日に初午祭を執り行いました。まぁそんなことだったので終日神社におりましたので、まぁバタバタしながらも無事におつとめできました。
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○○の日

前回の記事が2月11日に書いて、今日が2月14日、3日ぶりの更新となりました。

2月12日には初午祭、朝から雨と時折雪の舞う日となりましたが無事に執り行うことができました。
先日からこの初午(はつうま)というのは何回か登場していますがなんなのかというと(みなさんご承知でしょうが念のために)、稲荷神社にとって大切なお祭りの日です。伏見稲荷大社をはじめ全国の稲荷神社でお祭りが行われています。

節分は毎年2月3日ですが(豆まきは2月3日の行事という印象ですよね。でも厳密には違いますけどね。立春の前の日が節分ですから立春が2月5日なら2月4日が節分の年もあります。厳密には・・)
この初午祭は今年は2月12日ですが、去年は2月5日でしたし来年はまた違う日です。
立春の後の最初の午の日が「初午」です。

午の日とはなんだ。というとこれは曜日のようなものです。たとえば
2月6日は水曜日で子(ねずみ)の日です
2月7日は木曜日で丑(うし)の日です
2月8日は金曜日で寅(とら)の日です
・・・
・・

2月12日は火曜日で午(うま)の日です
2月13日は水曜日で未(ひつじ)の日です
2月14日は木曜日で申(さる)の日です
十二支の「ねずみ」から「いのしし」までが毎日についています。立春の後の最初の午の日が初午ですから、毎年違うわけです。

それでなぜお稲荷さんにとって初午が大切なお祭りなのかというと・・・
これをすると長くなるのでまた後日に
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住所パワー

明日が初午祭ですのであまり時間もないので今日は簡単な記事を・・

住所パワーというのがあるそうです。http://www.ichiten.com/
これは、住所を入力することにより、「独自の指数」によって「住所パワー」(住所に点数)をつけるというもの。半径1.5km以内の施設の数などが表示されるのでそのあたりが点数の基準になっているのでしょうか(私の推測)。

たとえば、六本木ヒルズ(港区六本木6-10-1)は、3327Pt
マークシティのある渋谷区道玄坂1-12-1は2544Pt
なんばグランド花月のある大阪府大阪市中央区難波千日前11-6は、2546Pt
なのだそうです

というわけで早速やってみました。
京都市中京区今新在家西町(ウチの住所です)
結果は・・・・

3430Pt Aクラス なんだそうです

なんだかわからないですが、ちょっとうれしい気分です。
六本木ヒルズよりも高得点です。
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続神の手

間の抜けたはなしですが年賀状のおはなしです。
でもまだ今年の年賀状のお話はギリギリセーフですよね?

年賀状のお年玉くじです。
今年は1等が選べる海外旅行(5コース)、37V型フルハイビジョン液晶テレビなど
2等が空気清浄機、任天堂Wiiなど
等などそういう商品だったようです。


ここで事前に予備知識を・・・
過去の記事でも書いていますが私のクジ運は異常に良いのです。本当によく当たります。
もし疑われるかたがおられるなら、京都にやってきて場所はどこでもいいですので、石を空に向かって投げてみてください。するとその少し先で
「痛いっ」
と叫ぶ声がすると思います。
それ私です。

・・・というくらいよく当たるのです。
(危ないので本当にしちゃダメです)




本当にペア温泉旅行や有名ホテルディナー券など過去には数々の輝かしい成績を残しています。あたりクジを引くとき、ガラガラ回して当たり玉を出す、そんなときは私の右手は神の手ゴッドハンドとなっているのです。
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ある日の境内の風景

2、3日前のことです。節分祭がすぎて静かな境内での出来事です。
冬季は社務所はもちろん授与所(お守りなどを受けるところ)は開いていますが寒いので社務所の戸は閉まっています。
春夏秋は社務所の戸もあけているので、私が座って用事しているところから外の様子は丸見えですが冬場はさすがに寒いので閉めていますので外の様子は見えません。
暦のうえでは立春すぎてもう春ですが・・・寒いですので

しかし見えませんが、よく聞こえてきます。
玄関すぐそばに座っていますからね。

さてそんな状況での夕方です。
境内から子供の声が聞こえてきます。

女子A「・・そんなんしたらあかんでぇ~」
男子「盗ってないで」
女子B「ちゃんともとのところに戻しておかな」
男子「ぼくの秘密の貯金するところがあるね」
女子「・・・・・」

男子「これ落ちてたんや」
女子B「落ちてたら警察に届けなアカンやんか」
女子A「もとに戻しておき~」
女子B「いくらあるの?」
男子「50円」


そんな会話が聞こえてきました。大体の状況はそれでわかりました。
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激励

2月3日の節分は翌日が立春です。
立春ということは春がやってくるということです。
春がやってくるということは1年のはじまりです。
というわけで旧正月なんていいますが、おめでたいわけです

去年の今頃の記事でも書いていますが当神社、武信稲荷神社ではこの節分と、初午に行うお祭りは重要なお祭りです。
初午(はつうま)というのは過去記事でも少しだけ触れていますが新年初めて(旧暦)、ようするに立春の後の最初の午(うま)の日のことです。ちょっと詳しいカレンダーを見ればネズミ、ウシ、トラ・・・の十二支が毎日の日にちにも書いてありますが、その2月の最初の午の日が初午です。

なぜ初午がお祭りなのかは、過去記事に少しだけ書いてあるので今回はスルーします。とにかく節分、初午にはお祭りを行う。それでまぁめでたいので参拝の方も多いということです。
このあたりには節分の参拝コースがありまして、
神泉苑→武信稲荷神社→梛神社→壬生寺
この地域の方々の節分参拝順路といったところでしょうか。

今日は節分に御参りされた方から聞いたお話です。
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大殺界とか天中殺

前回の記事が「神道ってなに?」というところで終わっているので続きを書くつもりだったのですが、節分、立春ですのでちょっとタイムリーな記事を今日は先にお送りします。

2月3日は節分。豆まき大会をされた方は結構いらっしゃるのでは。
よくお邪魔させてもらっているブログで紹介されていました。
ウチの相方は何でもすぐに「○○大会」とか「○○パーティー」とか言いたがる。焼肉すれば「焼肉パーティー」だし、2月3日は「豆まき大会」だったと。
でも私も結構「○○大会」とか言ってしまう気持ちわかります。

というかよく「○○大会」って言います。
さらに一歩進んで「○○祭り」なんてのも言います。
今日は「お客様感謝特売祭り」とか
今日は「お好み焼き祭り」とか

でも神主の私が「お好み焼き祭り」なんていうと、
お好み焼きの神様をよんで
ソース、かつおぶし、青ノリをお供えして
そんな儀式のような祭典を想像してしまいませんか?どんな祭りになるんだろう・・


さて話しがそれていますが、節分の翌日が立春ですので暦のうえではもう春がやってきました。当神社武信稲荷神社でも立春には新しい年の守護札、勝駒が授与されます。カレンダーでは1月にネズミ歳になっていますが、当神社では春の訪れとあわせて今年の戊子歳のものになります。

それで実は今年の春(立春)は私にとってはずいぶんと重要なときでした。
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神国

天地(あめつち)の中に みちたる 草木まで
 神のすがたと 見つつ怖れよ
(卜部 兼邦『兼邦百首歌抄』より)

この歌は室町時代の歌ですけれど、日本人の考え方の根本があらわれていると思います。
これは言葉を変えると「八百万の神々(やおよろずの神々)」であり、それは神道です。

先日の記事で環境問題についての話題がありましたのでこの歌が思い浮かびました。
我々の国はこういう国だったはずなのです。
この考えかたなら今世界で起きている環境問題というものはありえないのですが、残念ながら現状は違います。

以前の記事でも書いているはずですが(いつ書いたかは忘れました)自然と人間の関係について。
先進国と言われる国で多いのは自然は征服する対象であり、自然を征服して人間の生活しやすい環境をつくるというもの。(すべてとは言いませんが多い)

日本はというと最初に紹介した歌のとおりです。
我々が生きるこの世界は木や草一本にいたるまで神が宿るものである。その中だから人間は生きてゆけるのであり、自然に感謝し敬うというものです。
歌の最後の「見つつ恐れよ」この恐れよは、単純に恐がりなさいという意味ではなく、畏敬(おそれ、敬う)です。

この「恐れ」はよく祝詞で使われます。たとえば

掛巻モ畏キ天照大神ノ大前ニ恐ミ恐ミ申ス
カケマクモカシコキ「アマテラスオオミカミ」ノオオマエニカシコミカシコミモモウス

これは天照大神様に声に出して申し上げるのも恐れ多いことですが、畏まって申し上げます。
というような意味ですが、上の歌もこういうような使い方ですね。
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