古地図を開いてその辺りの様子を調べると目的のものはすぐに見つかった。
子孫の方の足取りもわかる。
しかし、これは・・・
まぁとにかく依頼人とコンタクトをとることにした
・・・・
・・・
・・
私「当時の地図を見てみました。その古文書にのっているものはありました。子孫の方の足取りもわかります。」
横「ありましたか」
私「ええ。それでもう少し後の時代の地図を見るとその後数百メートルほど離れた場所へ移っておられます。昭和40年代までは商売をなさっておられましたが、今は商売をやめて他府県へ引越されたようです。」
横「そうでしたか。他府県へ移っておられたのでしたか。それではいくら探してもわかららないはずですな」
私「ところで調べていて疑問に思ったのは、その古文書に載っている名前の方が営んでおられたのは薬屋さんです。薬屋さんでなぜ船を使うのか?ということです」
私「普通は薬屋が自前で船を持ち、輸送するというのは考えにくい。ではなぜか。」
私「ここからは私の推測なのですが、薬屋というのは世間の目をあざむくための表の顔。その実は幕府の裏の金を扱う隠密・・・」
私「そしてあなたの先祖は、その隠密へ情報を伝える役目をになっていた・・・」
私「どうです?違いますか?横浜さん。謎は全て解きますよ。じっちゃんの名にかけて」
私「お答えになりませんか。それでは私が先を話しましょうか・・」
横「いや・・・」
横「あの・・・」
横「何をおっしゃっているのです?」
私「え?いや・・幕府の裏金を扱う隠密の・・・」
横「幕府の裏金?」
私「え?いや・・幕府の裏金が徳川埋蔵金で、大安丸という船でどこかに輸送して・・」
横「徳川埋蔵金?大安丸で輸送?」
横「あなたは恐ろしい人だ」
私「あっ!話す気になりましたか。」
横「いや。あの古文書から徳川埋蔵金が大安丸という船で輸送され、その大安丸の行く先を調べていると読み取ったのですね。」
横「あの古文書は薬の調合書ですよ。薬のレシピです」
私「えっ?薬?」
横「そう、大安丸(たいあんがん)です」
横「たまたま江戸の徳川さんが関係されていますね。」
横「金○埋の字は調合の途中でそういう工程があるのでしょうね。」
私「じゃぁ徳川埋蔵金も、大安丸(だいあんまる)とい大きい船も、ウソだったのですね?」
横「最初からそんなこと言ってないです!!」
横「しかしあの古文書から徳川埋蔵金につながるとは、恐れ入りました。あなたはまさにミステリーハンターの中のミステリーハンター」
横「そう!キング・オブ・ミステリーハンターだ」
横「そんなあなたにベスト・ミステリーハンター賞として金360万両を進呈いたします」
私「わ~い。徳川埋蔵金と同じ額だ」
おしまい
↑実際の古文書のコピーです
明日は編集後記をおおくりします
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